埼玉大学 / 経済・経営・商学系
クリニックの働き方改革で達成した従業員満足度の増加率
私は母の勤めるクリニックで働き方改革プロジェクトを発足し、従業員満足度を30%から70%に上げた。以前から院長の独裁と長時間労働によって従業員が疲弊していることは母から聞いていたので、問題を知りながら放置したくない性格や「他者のQOLを上げる」という信条から、この労働問題を解決しようと決意した。 まずは看護師や事務長の懐に入って不満を聞き、経営情報を収集・分析した。結果「客観的な経営数字をもとにした業務コミュニケーションができていない」課題が真因だと見抜いた。この課題を解決するべく、実質的な専従職員となって従業員らを団結させ、労働組合から知恵を借りて労働交渉をやり遂げた。 経営情報の開示と業務コミュニケーションの合理化が進んだことで従業員の意見が理不尽に却下されることはなくなり、また従業員の経営に対する理解度が向上したことで要望が通らなくても納得できるようになった。その結果、従業員満足度を40%向上させることに成功した。