大阪大学大学院 修士課程 / 機械工学専攻
次世代のレジ設計を通じた問題解決への取り組み
お客様の満足度を今よりも向上するレジの提案を目的に1年間のレジ設計ワーキングに取り組みました.一番の問題は,満足度の向上という漠然とした問題を如何に明確化するかでした.まずアンケート調査をすると「レジでの待ち時間」への不満が最も大きい結果となったため,スキャン方法の変更や台とカゴの形状を工夫し,作業効率を上げることを提案しましたが満足度を向上できませんでした.そこで,「レジでの待ち時間」への不満を更に具体化するため,待つと いう行為における深層心理に注目して更に深堀しました.その結果,レジで「連続的に時間を拘束されること」が真の問題だと判明しました.拘束時間を分散 することで不満が解消されると考え,買い物をしながら商品登録を行うことを提案し,運用試験での満足度向上を実現しました.抽象的な問題を扱う際にはとことん問題の明確化を行い,真の問題に到るまで課題を具体化することが大切だと学びました.