ビンテージスポーツカーの輸出
叔父がレーシングドライバーの草分けなんです。第1回日本グランプリ出ていたりして。そんな叔父から「おい手伝え」言われたのが車のシゴト。例によって米国は古いのものは全部リサイクルするジャンク扱いなんですわ。そこらじゅうのガレージに眠っている50年代60年代のポルシェばっかり探しまわり。ポルシェ356です。たまに叔父が頼まれるフェラーリも。50万くらいで仕入れたのが日本へ運賃40万かかって、3千万くらいで売れちゃいます。けど、なんでも良いわけではもちろんなくって、フルオリジナルパーツなのか?ちゃんと動くのか?走るのか?調子はどうなのか?50年代60年代のポルシェでちゃんと走るのなんてないのでメカニックと話し合ってレストア方針決めます。 売れるまでは自分が乗って調子見ながら調整するの。 356なんて1300CCの小さい車。もちろんエアコンなどつけるとエンジンに負担だからそんなもんなし。たまにフリーウエイで通気口から黒煙噴射とかもあるもんね。 いろんな色の356スピードスターのっていました。 一番高く売れたのは50年代のフェラーリ250GTO。見っけたときは万歳したわ。2億5千万で英国人が買いました。仕入は200万くらいでレストアに1年かかって1千万くらい投入。走る250GTOなんぞほんまあり得ないですから。 そんな関係で、60年代のBMW2002を扱ったことがあり、職人が作るもののすごさを感じた。街中2速で十分だし、コーナーではGかからないし。356ポルシェはめっちゃ繊細。クラッチの踏み方下手だと一発で壊れる(笑)しかし速い!ジェームスディーンが事故死したとき乗ってたのがコイツですわ。 帰国後はクラシックジャガー、もちろん356、928、と色々乗って、現在はトヨタ自動車さんのお仕事しているのでずっとトヨタさん。最近のトヨタさん車変わったですね。昔は乗れたもんではなかったですもん。ちゃちくて笑っちゃいましたから。でもすごい頑張ったんやなってほんま尊敬してます。それに対してスバルさんはポルシェ博士が設計したゼロ戦のエンジンを作っていた中島飛行機から来ている会社。ポルシェ以外に水平対向エンジンを作れる数少ないスバルさんですが、昔のスバルは素晴らしかったです。ほんま市販車でもラリーレースカーそのものでしたもん。最近のはトヨタさん資本入ったこともあるのか、マイルドなってちょっと残念。硬派貫いてほしかったです。