ネット系ニュースサイトからECの未来の記事寄稿依頼を受け2
質問: BtoC物販全体におけるEC化率の予測をお教えいただけますでしょうか。 回答: [はじめに] BtoC物販全体は10年前は10兆程度、現在は20兆円程度まで伸びております。 これは物販全体の、6.76%シェアとなります。 データ引用先:※PDF:令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査) 今後を予測するにあたり、ここでは逆にハードルから考えてみます。 1 運送のハードルが高いもの 2 EC化の複雑性 3 CtoC化、シェア化 1 運送のハードルの高い例として、医薬品、生鮮食品、が挙げられるでしょう。 こちらも、現時点で、大手i-Herbさんから世界中のあらゆる半・医薬品、Amazonでコンタクトなど多くのものが調達可能です。 今後は、Video診断⇨医師の処方箋を薬局でオファー⇨最短当日配送が、当たり前になるでしょう。 生鮮食品も、日本の素晴らしい(配送業者の方にはご負担ですが・・)2時間おきの配送システム・長く生鮮業で培った冷凍運送ノウハウ(NYなどで寿司屋をやるときにこれが一番困るインフラと伺いました)などが、C向けに開発・ビジネス化され、盛んになるでしょう。 結論:安くて便利なテック・高い能力をもつ人材が流入してくることで、Ecが苦手だった業界もBtoC化していくと予測できます。 2 ECが複雑性をサポートする会社も多く生まれました。 例えばアパレルを想定すると、EC化に伴って必要な、 ささげ(撮影、採寸、原稿)も、電話対応窓口も、ものづくり自体・ディレクションまでアウトソーシング可能です。 WEBの設計においても、Shopifyなど優れたプラットフォームを使い、 簡単に、安く(月3000円程度〜)設計が可能です。コードの知識すら不要です。 結論:これまで、店舗を前提に、諦めていた個人、工場、芸能人、スポーツ選手などの多くが、初期投資の安さと、上記に挙げたEC化を後押しする世相で、次々とECに参入してくることでしょう。 3 最後に、懸念されるのが、止まらないCtoC化、及びシェア化です。 今はまだ物販全体の1%に満たないシェアと思いますが、BtoCのボトルネックは、そもそも持たない人、お古でよしとする人でしょう。 以上併せ持って考え、これまでBtoBだった企業(卸・工場)や個人のBtoC化、 UI/UXの環境改善による消費者のEC比率の向上、などにより、 2030年にはBtoC物販全体の10%のシェアは現実的だと考えます。