ネット系ニュースサイトからECの未来の記事寄稿依頼を受け 1
質問: メーカーが消費者向けに直接EC販売するデメリットとメリットをご教示いただけますでしょうか。なお、特約店は既に参入済みであるものとします。 回答: [デメリット] ●コスト1:人材・スキル 0からECを構築する際、以下のコスト(時間・お金両方)が発生します。 1 現スタッフのEC理解への投資・コスト or/and 2 ECを構築する人材を確保し、同時に彼/彼女にブランドの価値観を身に染み込ませるコスト(ECはそのブランドの顔になり得るからです) 個々人の能力、内製化次第ですが、ざっくりと月商1億単位のECチームで15名、 1000万のチームで7名程度は選任者が必要になります。 ●コスト2:EC構築 人材投資へのコスト以外に、ECを構築するコストがあります。 この点は、幸いにも、ShopifyなどEC構築を著しく簡単に、安く設計できるプラットフォーム(エコシステム)もございますので、だいぶお安く済むと思います。 ●コスト3:物流 コントロールできず、不可避な案件して物流費は今後も課題です。 [メリット] 私の結論は、EC化のメリットは、デメリットを補って余りあります。 ●デジタルマーケティング 先にあげたshopifyなどでは、マーケティングの基本である「どの顧客が何に共感しているか(していないか)」が「数値(クリック数)」などで簡単に算出でき、それをもとに論理的な戦略を組み続けることが可能です。 ●最も重要な点:お客さんに直接メッセージを届けられる ハイタッチ、ハイテックが昨今のEC(D2C)のキーワードですが、消費者は機能でなく、価値観に共感し購入します。その傾向は若い世代ごとに強くなります。 想像してください、卸先で、その他大勢と一緒に並べられたオフライン上の製品と、 当社のイメージそったWEBページで、しっかりと商品を説明するオンライン上の製品。 また直営店にしても出店には限界があり、また昨今の状況下ではもちろん、海外に住む方へのアプローチにおいてもECは直営店を補填、もしくは直営店がECを補填するでしょう。 ECを起点としたDX/CXの成功例が世界中で、たくさん生まれております。 是非この機会に前向きに取り組まれることをお勧めします。