工学院大学大学院 / Kogakuin Univ. / 工学研究科・情報学専攻
[論文]視野の広い情報取得のための他者の観点のSERP上への提示方法の検討
通常検索というものは,ユーザ自身の検索クエリとSERP(Search Engine Result Page)によって行われる.そのような背景から,ユーザ自身の観点での検索となる.また,情報ニーズ自体は,他者と類似していることも多い.しかし,同様の情報ニーズであっても,ユーザによって閲覧する情報は異なる.本研究では,過去に同様のトピックを閲覧しているユーザの情報を用いることで他者の観点を考慮した知識獲得ができると考える.具体的には,他のユーザの閲覧履歴を利用し,対象ユーザが同様のトピックを検索している時のSERPにて他ユーザの閲覧履歴中で重要だと考えられる語を強調して表示する.本稿では,公開されているデータセットを利用して,出力例を示した.その結果,特徴語として抽出された単語は,類似/非類似ユーザによって異なる単語であり,それらの単語の意味から,類似/非類似ユーザによって興味を持つ観点が異なると推測した.