日本郵便株式会社 / 第一集配営業部・郵便配達
【自転車なんて】マウントを跳ね返す!
私は5年間、自転車で郵便物の配達を行っていました。 入社時に普通自動二輪免許を持っていなかったためです。 郵便局での配達は、四輪車・二輪車に大別されます。 二輪車においては110ccバイク・原動機付自転車・自転車を使用します。 私は110ccバイクで配達している同僚からマウントを取られることが多々ありました。 契約社員においては役職が存在せず、全員が同僚に当たります。 配達品質の高さに自負があった私にとって悔しいものでした。 乗り物が違ってもお客様から見れば制服を着たプロフェッショナル。 私は「自転車での配達」という役割に誇りを持って技術の向上に努めました。 具体的には配達可能な領域を広げることに注力していました。 班と呼ばれる大きなグループが一定の地域を担当しており、 さらにその中から1人分の担当範囲として18の区域が設けられています。 この区域の中から予めシフトで割り振られた1区域を担当することになっていました。 最初は誰もが1区域からスタートしていきますが、 経験に応じて2、3と数を増やしていくことで会社からの評価も上がっていきます。 行き慣れない場所を担当することは誤った配達をしてしまうリスクが伴い、 担当できる区域が増えるほど日々違った場所に伺う可能性が高くなるため、 配達を担当する社員にとっては負担も増していきます。 もちろん私も例外ではありませんでしたが、 場所を覚えることが楽しく感じられたことと自分の力を示したかったことから、 区域に精通した先輩に教わったり地図を使って迷いながら覚えることを繰り返して、 自分が担当できる領域を広げていきました。 最終的には全18の区域から11の区域を担当できるようになりました。 これは10年働いている社員の水準であり、 半分の勤続年数5年で同じ技量に達することができました。