スポーツ大会運営で参加人数4倍に
私は学部3年の時に、学部スポーツ大会でリーダーを務め、企画運営を行いました。私が学部1・2年の時はコロナの影響で開催されず、私自身スポーツ大会を経験しないまま企画運営をすることとなり、また私が担当することになった時点で、今までの引き継ぎがほとんどなく、さらに開催を伝えられたのが二ヶ月前と、スケジュール的にかなりタイトであるなど多くの問題を抱えていました。 そこで私はリーダーとして、まずチームで動く上で各個人のモチベーションを把握することが重要と考え、どのようにスポーツ大会を開催していきたいかの話し合いをすぐに行いました。その中でチーム内から「時間的にも今までのやり方を踏襲するのが良いのではないか?」という意見が多く出てきました。また、唯一参加経験のある4年生の方から「400人いる学部で参加するのは40人ほど、全てがダラダラで情報共有もされておらずつまらなかった、賞金も結局もらえなかった」という意見もいただくなど、全体のモチベーションはこの時点では低かったように思われます。 しかし私は、「3年間開催されない中で以前と同じスポーツ大会を開けば今後も変わることができず、つまらないだろう。むしろ今が変えるべきときだ!」と考え、どうせやるなら楽しい、皆が楽しんでもらえるようなスポーツ大会を開こうじゃないかと意思を伝え、結果皆が賛同してくれました。しかし新しいスポーツ大会を開催するにしても、余計に苦しい環境なのは変わりません。そこでまず私は「広報活動をしてもそもそも内容が魅力的なものでなければ意味がない」と考え、スポーツ大会の企画の内容をチームで考えました。 そこでは、私が皆に「もし自分が参加するとしたら参加したいか?」と当事者の視点から考えてもらい、まず今まで行われてきた企画を精査し、種目数を大幅に減らしました。次に参加形態ですが、まず学年対抗をなくし参加者全員の抽選会を行うだけでなく、各種目の優勝者にQUOカードを贈呈するように変更いたしました。そのほか、実際に学部生徒に事前アンケートをとり、どんなスポーツ大会なら参加するのか、何がしたいかなど細かくヒアリング調査を行なっていきました。さらに、当日の情報共有を円滑にするべく、全員にトランシーバーを持たせトラブルの即時対応、全体のスケジュール管理を行う係を設けるなど、徹底しました。 そういった内容が全て決定され次第、エントリーを行いました。 結果として、参加者が40人から170人までに伸び、無事成功させることができました。後日行ったアンケートでは、また参加したいと好評の意見を頂いただけではなく、運営側も楽しいと言ってもらえ、さらには学部側からも以前よりも少ない予算で成果をあげたことを非常に評価されました。