社内コミュニケーション活性化で、プロダクト改善に繋げる「うなぎミーティング」。
こんにちは、採用担当です。
今回は、Misocaで毎週一回行われている「うなぎミーティング」についてお話ししたいと思います。
1 . 「うなぎミーティング」て何?
うなぎミーティングとは?
うなぎミーティングとは、「今みんなが何を考えていて、何を課題と考えているのか」お互いに知る機会を提供することを目的としています。
ミーティングの主な議題は、「プロダクト」そして「そのプロダクトを届けるユーザー」についてです。
なぜやるのか?
普段は別々の業務に取り組むエンジニアやデザイナーが、共通の話題(プロダクト≒うなぎ)について思っていることを話すことで、Misocaのチーム内のコミュニケーションを活性化させることができます。
普段一緒に仕事をしない人と、共通の話題について話すことで「プロダクトとの距離感」「プロダクトを見る角度」について、相互理解を深めることが可能です。
相互理解を深めることで、Misocaのチームがより強固で、より協調性の高いチームワークを発揮できるようにすることを狙いとしています。
うなぎで生まれた「チームワークの強さ」は、より良いプロダクト開発・改善につながります。最終的には、プロダクトを通じてユーザーに還元されていきます。
着想は、村上春樹の「うなぎ説」
うなぎミーティングの「うなぎ」は、村上春樹さんのうなぎ説から着想を得ています。
村上春樹さんは、小説は「書き手」「読者」だけでは成立しないと考えており、第三者である「うなぎ」が介入することで、物語が立ち上がっていくとおっしゃっています。(ご本人曰く、うなぎじゃなくても何でもいいとのこと。村上さんの場合は、うなぎが好きだからだそうです。)
「書き手」「読者」「うなぎ」の「三者協議」の状態を意図的に作り、自分と読者との関係にうまくうなぎを呼び込んできて、いろいろと話し合います。そうすることで、小説というものがうまく立ち上げようとしています。(詳しくは、村上春樹、うなぎ説で検索!)
2 . うなぎミーティングの進め方
うなぎの進め方
毎週木曜日、約15分間の時間をとって「うなぎ」は行われます。
うなぎの進行手順は、
1 . 参加者全員が「今話したいトピック」について、考える。
2 . 話したいトピックについて1人1人20秒ぐらいで、発案者が参加者に簡単にプレゼンする。
3 . 多数決で話すトピックを決定する。
4 . 選出されたトピックについて、各々の考えをTrelloのボードリストに書き込んでいく。
5 . 一人ずつ自分の意見を発表する。
となっています。
この先は、発表者の意見に対して、参加者が意見をぶつけていきます。
そうすることで議論が深まっていき、プロダクト開発につながるような様々なアイデアが、このミーティングの中で生まれていきます。
3 . どんなトピックを話しているのか?
今まで取り上げたトピック
さて今までの「うなぎ」では、どのようなトピックがあったのでしょうか?
最近行われたうなぎミーティングのトピックを、簡単にご紹介します。
- Misocaに価値ある機能を考えよう。
- Misocaに欲しい機能・直したい機能。
- デザインこうしたい!
- PdMに求めること。
- アイデアがあるけど、実現できていないもの。
毎週一回、たったの15分間ですが、こうしたフランクな会話の中で生まれるアイデアや改善策が、Misocaの改善に繋がっていきます。
また、業務の垣根を超えて意見交換ができるので、お互いに刺激をもらい、開発に向けたエネルギーになるという点でも効果を得ています。
たまにはプロダクト以外のことも
毎週やっているとたまには、プロダクトやユーザーに関するトピックが尽きることもあるので、全く関係のない話題が取り上げられることもあります。
例えば、
- 5才の頃の記憶。
- GWの話。
- 実家のITリテラシーを上げる方法。
- リモートワークでの運動不足どうやって解決してる?
などがあります。一見業務の役には立たないような内容に感じます。
しかし、プロダクトに無関係の話でも、普段コミュニケーションを取らない相手と会話して盛り上がることで、業務内での連携が非常に取りやすくなります。
結果として、プロダクトやユーザーへ還元されていくのです。
4 . うなぎを盛り上げるための工夫
議論が盛り上がる仕組みがある
Misocaでは、「仕組みで解決する」という考え方があります。問題が発生した時に、「その問題を発生させてしまうような仕組みがなかったか?」と考えるのです。
この考え方は、うなぎでも活かされています。 そのため議論が盛り上がるように、いくつかのルール、つまり「仕組み」が用意されています。
うなぎのルール
以下のようなルールを設けておくことで、心理的安全性を保ちながら、思ったことはなんでも言えるようにしています。
やらないことルール
- 会社の方向性についての話はしない。
- 個々にアイデアの優劣をつけない。 (これは良くて、あれはダメというネガティブな話にしたくないため。)
- 個々のアイデアの効果についての話はしない。 (まずは個々が意見を出して、話すことを尊重する。個々の意見を聞くことが第一で、効果云々は最重要ではない。)
やくそくごとルール
- 話したことがロードマップに反映されるとは限らない。
- KPT(ふりかえり)のようなアクションは残さない。
- アイデアは各自で共有できるように、記録を残すのを推奨する。
- 時間が限られており、すべてのアイデアについて話ができるとは限らない。
こうしたルールをあらかじめ設けることで、発言することに遠慮する人がいなくなります。
そのため、議論は盛り上がり、様々な意見をもらうことができるので、エンジニア達にとって参加したいと思えるミーティングになっていきます。
参加自由のうなぎミーティングですが、高い出席率を誇っています。
以上となります。うなぎミーティングの話は、いかがでしたか?
Misocaのプロダクトにとって、エンジニアの技術だけではなく、こうした意見交換の場も重要な役割を果たしています。