いよいよ夏の暑さも本格的になってきましたね。
ウィルゲートで開発を行っている岡田です。
弊社の開発グループでは、研修を終えた2016年新卒入社のエンジニアが本格的にチームに加わり、以前に増して一層賑やかな毎日を送っています。
今回のエンジニアブログでは以前の記事(「開発室初の試み!約1ヵ月の新卒研修を終えて新入社員が感じたこと」)で、新入社員の目線で紹介した新卒研修について、開発チームリーダーであり新卒研修のプロジェクトリーダーを務めた山口にインタビューしてみました。
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山口 優
2012年株式会社ウィルゲートに入社。サグーワークスの初期開発に携わった後、営業サポート用の社内ツール開発・運用を行っている。2015年~、チームリーダーを務める。
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右:新卒研修プロジェクトリーダーを務めた山口
新卒研修にかける想い
− 今回の新卒研修立ち上げの背景を聞かせてください。
実はウィルゲートでは過去にも新卒研修を行っていました。しかし決まったフレームがあるわけでもなく、毎年行き当たりばったりで「やった方がいい」 と思った人が自主的に業務の片手間に開催するという形でした。それが昨年、開発グループ内で「新卒研修を整備したほうがいい」という声が多く上がってきた ため正式にプロジェクト化されました。
その中で特に新卒研修に対して強い想いのある人がプロジェクトメンバーに選ばれています。立ち上げの際にはそれぞれの想いはあったと思いますが、私として は「なるべく早く社会人として、そしてウィルゲートのエンジニアとしてのスタート地点に立ってほしい」という想いがもっとも強かったですね。
− 新入社員には、どんなことを学んで欲しいと思っていますか。
エンジニアに求められるものは企業によって大きく異なると思います。まずは、ウィルゲートが求めるエンジニア像というものを理解して欲しいと考えています。そこで、他社の事例(「DeNA エンジニアのつくりかた」)を参考に、「自走エンジニア」という言葉を拝借し、ウィルゲートなりに再定義しました。
ウィルゲートが求める「自走エンジニア」は、次の3つの力をそなえた人財を指します。
・自学と自発力・・・自分で調べる。調べてから質問する。
・巻き込み力・・・質問できる環境をつくる。他人を巻き込める。何ごとにも臆さない。
・内省力・・・課題を発見し、受け入れることができる。素早く PDCA を回せる。
これらはウィルゲートのエンジニアとして必ず持っていてほしい力で、早く身につけて欲しいと思っています。その他、当たり前だけど報連相がしっかりできるようになって欲しいですね(笑)。
新卒研修を継続していく
− 新卒研修の効果は感じられますか。
まだ研修を終えて2ヶ月ほどですが、先に挙げた3つの力が付いてきているなと感じる場面が増えてきています。
新卒研修では広く浅くしか教えていないけれど、ウィルゲートのエンジニアとしては必要なことをひととおり伝えたつもりです。これに対して何を自学し、誰を巻き込み、いつどのように内省するかは本人たち次第。
今後大きな成長をするために日々「自走」していってくれればと思います。
− 来年の新卒研修ではどのようなことを考えていますか。
今回は初めてしっかりとした「新卒研修」を行ったので数多く反省点が上がりました。
・そもそも「自走エンジニア」になれたのか
・座学は業務に活かせるのか
・研修期間は適切だったか
・研修中の新卒への関わり方は適切だったか
・技術的な課題を見つけ、伝えることができたか
これらの反省を来年の新卒研修に活かせるようにしていきたいと思います。
個人的には自分以外の研修内容に何も意見を言わなかったことが一番の反省点です。今回は初めての取り組み、かつ研修開始までの準備期間が短かったこともあって、みんな自分の研修のことで精一杯だったんですよね。
来年度の研修は既に土台ができている上に、準備にかけられる期間も長いです。みんなでどんどん意見を出し合える環境を作って、よりよい研修を作っていけたらと思います。
− 最後に全体を振り返って一言お願いします。
「新卒研修」という仕組みを生み出せたのは大きな成果だと思うのと同時に、0から1を創り出すのは大変だなと改めて感じました。今後は1から100を目指すという果てしない道のりですが、毎年しっかりと内省して少しでもよいものを作っていきたいと思います。
そして新卒研修に関わったみなさん、お疲れ様でした!
よりよい開発組織、会社を目指して
ウィルゲートのエンジニアは、個々あるいは組織としての技術力の向上はもちろん、新卒研修をはじめとする人財の育成、採用、事業部への付加価値の提供などについて一人ひとりが『will(意志、想い、やりたいこと)』とミッションを持って取り組んでいます。
来年の新卒研修プロジェクトには、今年の研修を受けた2016年入社の新卒社員も参加しています。自身が研修で学んだことを後輩に伝導することで、今後のウィルゲートの開発グループに「自走エンジニア」のスタンスが脈々と引き継がれていくようになればと思います。