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werollで働くとは? Case 06. 恒松 毅宥 取締役CMO

「旅中に世界中の友人に助けられたから、次は自分が、人を助ける“器のある人間”になろう」と思ったんです。ーーーwerollの取締役CMOを務める恒松 毅宥(つねまつ たかひろ)さんは、世界を放浪していた20代前半に、WEBを通してたくさんの人たちと出会った経験から、デジタルの世界に惹かれ、WEBの仕事を始めました。今ではweroll全体のマネジメントやディレクションを通して、人を第一に考えたワークを組み立て、チームで進んでいくための骨格を強固にしています。
好きな生き方を叶えるために、スキルも仕事もゼロから身につけてきた克己心がありながらも、チームメンバーのキャリアステップを考え、一人ひとりの叶えたい将来像に寄り添う人情も併せもつ恒松さん。その根底には、仲間や人を大切にしたいという熱い想いがあります。werollの仕事、採用で大切にしていること、werollジョインに至るまでのエピソードなどを聞きました。

恒松毅宥
weroll Inc. 取締役CMO
大学時代は焼肉屋のアルバイトに捧げ、卒業後はおよそ1年、世界を放浪。帰国後はニートとなったが、世界を旅をして実感した「いつでもどこでも世界を繋ぐことのできる“デジタルの世界”」に惹かれ、独学で勉強を始める。その後、概念や上辺を学び、思い切って独立。フリーランスとして、デジタルマーケティング全般や海外企業の日本進出支援などをおこない、werollにジョイン。海外企業の日本進出支援やD2Cマッチングプラットフォーム、クラフトビール製造販売事業などを手がけるRICE Inc.の代表取締役も務める。

「何をできるか・できないか」ではなくて、その人自身のキャリアプランに、仕事をのせていきたい

ーーー恒松さんの仕事内容を教えてください。

広告やEC事業のプロジェクトチームの管理や、ディレクション、リソースビジネスの営業や採用、新規事業の立ち上げなど幅広く携わっています。時には自分自身で手を動かし、運用やテクニカルなバックアップもします。メンバーの経験が浅いところは任せきりにせず、OJTでサポートし、ゆくゆくは運用を任せたりしています。あとは、メンバーのキャリアプランを尊重しながら1on1をして、実務のボトルネックを見つけて解決する筋道を考えたり、ナレッジを共有してメンバーのステップアップを見守ったりすることが多いです。
会社の健康状態を見ながら、浅野さんや北原さん、マネージャーたちと一緒に案件と人を見ながら、「ここが足りないですよね」「この案件にはこの人を抜擢しよう」みたいな確認をして、自律的に動いています。

ーーー仕事で大切にしていることは何ですか?

「メンバーのキャリアプランに、仕事をのせていくこと」を大切にしています。やりたいことを仕事にした方が楽しいですよね。経験が浅い人でも、熱意があればスキルもどんどん上がっていきます。werollは事業成長に伴い、人も事業規模も拡大しています。自分も採用に関わる機会が多くなってきて、人のキャリアプランや将来像を、今まで以上にケアできるように意識しています。やりたいことができている方が、働く人も楽しいと思うんですよ。1日8時間を共にするわけですから、楽しい方がいいじゃないですか。
だから採用はすごく大事。雇用者の人生、ご家族の人生のために、給与を払い続けることも約束するので。採用は中途半端な気持ちではできない。その分、ジョインしてもらった人が「何をできるか・できないか」ではなくて、その人自身のキャリアプランに、仕事をのせていきたい。言葉にするのは簡単ですけど、やりたいことと役割がマッチする配属を意識しています。

werollには昔の自分の想像を超えたスケーラビリティーがあります。社内のプロフェッショナルな体系化された知識と経験をもとに、個々人のスキルを洗練させることができる環境です

ーーー浅野さんや北原さんから、恒松さんのライフストーリーはユニークだと聞きました。Wantedlyのプロフィールにも「大学時代に焼肉屋のアルバイトに明け暮れ、世界を旅して、“デジタルの世界”に惹かれた」と書かれていますが、そのあたりのエピソードを聞かせてください。

もともとの話からしていくと、僕、昔から生意気だったんですよ(笑)。上手じゃなかったのにプロのサッカー選手になれると思って、全国大会に出場している高校を選んだり、大学も高三の夏に青学に行くと決めて、残りの半年で達成するためのプランニングをしたり、ひたすらやりました。成績なんて下から10番目とかでしたけど。「やりたいことに愚直に、深く考えすぎないで、とにかく走って、失敗して、次の目標に進む」みたいな生き方をしてきたんです。

ーーー大学生活では、どんな目標に向かって走っていたんですか?

大学1年目は、花のキャンパスライフを謳歌していました(笑)。だんだん、次の目標がなくなって飽きてきて、2年目は日本を旅しようと決めました。正直、はじめての旅は、ビビってましたね。でも、旅自体にも慣れてきて、「次は世界だ!」と決めて、お金を貯めるべく、アルバイトに明け暮れていました。アルバイト先は焼肉屋で、そのときの店長がとにかく義理人情に厚い人で(笑)。「デカいこと言うくせに、何もできねぇな」って叱咤激励されたり。人としての礼儀とか仕事の考え方とか、すごく叩き込まれましたね。より広い世界を知るために、はやく日本とは違う世界を知りたいと熱くなって、ひたすらアルバイトの日々を送っていました。

ーーー“デジタルの世界”に惹かれたきっかけは?

海外を旅したら、とにかく人に助けられて。焼肉屋のアルバイトやSNSでつながっていた人とか。アカウントを交換したり、メッセージを送り合ったり。WEBがあったから、旅先で出会った人たちと再会できたり。「WEBってすごい」と単純に感動したんです。

ーーーそれで、”デジタルの世界” を仕事にしようと考えたんですね。

旅をして日本に帰ってきて、まずは「自分の好きなことをやって生きていこう」と決めたんです。そして、旅のあいだに、SNSでつながった人たちに信じられないくらい助けられたから、「恩をもらった友人への恩返しのために、自分も同じように人を助けられる器がある人間になろう」とも思って、自分の好きなことを仕事にしながら、人を助けられる人間になるためには、とにかく生きていく力をつけようと。それで、まずパソコンを買って、WEBの仕事でどうにかしようということだけを考えて、突き進んだ感じです。それが22か23歳のときですね。
周りは普通に就職していくけど、自分は脇目も振らずに、独学でマーケティングとか運用のことを勉強しました。経験なんてなかったですけど、そのままフリーランスになって、いろんな企業に営業をかけたり、知り合いに仕事をもらったりしていました。SNSで知り合った海外の人たちも仕事を紹介してくれて、イギリス、ベトナム、台湾のクライアントもいました。

ーーーそのあと、werollにジョインしたきっかけは?

フリーランスとして仕事を探していたら、浅野さんとたまたま出会い、案件のご紹介を受けました。自己紹介くらいで終わってすぐに「ぜひご一緒に!」となって。それが国内大手通信会社の案件で、就活もしたことのない自分がまさかこんな大きな企業と関わるなんて考えもしなかったから、自分自身かなり驚いていました。アサインされて、浅野さんと一緒に、国内大手通信会社の本社に行った時は、ビルの大きさやThe オフィスな雰囲気にびっくりしていました(笑)。
案件開始当初、勢いはあったのですが、最初は、浅野さんが話している内容で正直わからないことがたくさんあり、ひたすらメモ。フリーランスで業務委託という自覚があったから、わからないと言いたくなくて、聞いたことを復習して覚え、実践しながらメディアの広告収益最大化に関わりました。そのあと、半年で売上40億円アップを達成。そこから浅野さんがwerollを立ち上げ、プロジェクト拡大のためにwerollに追加発注があって、チームを立ち上げプロジェクトメンバーとグロースアップを支援しました。

そして、フリーランスとして1年半ほど業務を続けていた頃、浅野さんと北原さんから「役員にならないか」とお声がけをいただきました。ちょうど自分でも法人を設立しようと思っていたので、それでもよければと厚かましいご返答をしたところ、受け入れていただき、ジョインすることになりました。「当時26歳、本当に自分でいいのか?」と思いながらも、werollへのジョインと自分の法人設立を並行していくことに、固い決意と熱意を持ち、決心しました。
現在は、自分が立ち上げたRICE株式会社で、クラフトビールの製造販売事業などを行い、werollと並行して経営をしています。

ーーーwerollだからこそ得られたものは何ですか?

werollには昔の自分の想像を超えたスケーラビリティがあります。スケーラビリティというのは、クライアントの規模感、それらに提供する多角的かつ洗練されたマーケティングソリューションです。目標から逆算して筋道を立てて、ひたすらデータ分析、改善案の起案、実施。1つの施策が大きな数字の増減を生み、とてもやりがいのある仕事ができる環境です。自分自身も独学で「こうかな?」と推察でやってきたことが、浅野さんや北原さんのプロフェッショナルな体系化された知識と経験をもとに洗練させることができました。自分自身は大きな案件でトライアルして、そのスケーラビリティを体感できたのも、相当大きな糧になっています。当時フリーランスとしてwerollに関われたことで成長し、その成長を日々実感していました。

ーーーwerollは失敗よりもトライすることを大切にしているから、恒松さんとしても、自律的に実践しやすかったですか?

そうですね、相当やりやすかったです。あと僕は、werollで仕事するまで、自分の興味関心のあることだけやっていければいいやと思っていていました。でも、werollでは就活もしなかった自分が目も向けなかった大手企業のスケーラビリティーの仕事を体感でき、自分の視点を大きく広げてくれました。何十億というトラフィックとお金が動く仕事に、まさか自分が携わるとは思ってもなかったですね(笑)でもそれが面白くて、その中で成長していくwerollではこのスケーラビリティを一緒に作り出し、体感していきたいというのが今の想いです。

そのために、会社の健康状態や、プロジェクトの体制、メンバーのスキルやモチベーションまでしっかり考え、メンバーが望む将来像をイメージしながら再現性のある仕組みをつくることを常に考えるようにしています。北原さんや浅野さんとも、そういう話をしますね。個性を活かしながらも、属人化せずに、チームでワークさせる必要性は発生しますから。

ーーーそのあたりのことでいうと、北原さんは、Sunbornも、クライミングジムも映画館も、野外フェスも、アートファンドIncline、werollもやっていて、好きなこともクライアントワークも全部やり切っている姿から影響を受けることもありますか?

かなりあります。飲みに行った帰り道やワーケーションのときに話を聞かせてもらいますけど、学ぶものが大きいです。気づいたのは、好きなことを実現するために、大きな目標に対してコツコツと全力で積み上げていくことの大切さ。すでに好きなことを仕事にするということを実践されている北原さんにはかなり影響を受けますね。僕自身もこれからビール事業を拡大したり、長期で農業やリゾート事業を成り立たせるために、今からコツコツと全力で頑張っています(笑)。
自分の好きなことを仕事にしている、かっこいい大人たちに囲まれるwerollの環境は、素晴らしいと自負しています。

旅も仕事も、問題解決の連続。メンバーのキャリアプランと会社の成長が比例していく状態をつくるために、人を支える仕組みを大切にしています

ーーー恒松さんにとって、旅と仕事には何か関係性がありますか?

思いつくところだと、まず第一に「問題解決」ですかね。旅って、ほとんど問題解決の連続。ヨーロッパでヒッチハイクをしたときに、真冬なのに外で過ごさなくちゃいけなくなったり、ヒッチハイクをしたら高速のガソリンスタンドで降ろされて、高速の側道を15kmくらいひたすら歩いたり(笑)。
真冬のヨーロッパはかなり過酷でしたね。でも、一番暖をとれるスポットがATMの前だとわかって、そこで寝ました。ATMの前だから、お金を恵んでくれる人もいて、幸運なことに付加価値も手に入れられました(笑)。15kmの側道の旅は、死と隣り合わせみたいな感じで、猛スピードで走っていく車に吸い込まれそうになりながら、歩くしかないので、無心で歩き続けました。その結果、次のパーキングエリアで、目的地へ連れて行ってくれる人とすぐに出会えました。PDCAですね(笑)そういった思考が、今の自分の仕事における思考にも生かされていると思います。

ーーー問題が起きて、なんとかして解決したり、解決できるまで待ってみたり。マーケティングにも通じることがありそうですね。

旅でも仕事でも、問題は必ず起こるのですが、試行錯誤のプロセスから生まれる「成功体験」が成長と自信につながることは、本当に共通していますね。まさに旅中も常にPDCAの連続でした(笑) あとは、やっぱり「予算管理」。目的地、期間、いきたい国の数、食事で使うお金、全体を把握しておかないと浪費して終わってしまいますよね。いざ「何かしたい」と思い立ったときに備えがないと楽しめない。予想外のことの連続の旅中でも、限られた予算で最大限楽しむためには予算の管理が重要なんです。目標に対して予算を管理し、最適な予算で目標を達成していくという考え方は、マーケティングの仕事でも共通していることでしたね。

ーーー旅を通して、世界から日本を考えることもあったと思いますが、werollでこれからやっていきたいこと、werollの次のステップなど、どう見ていますか?

世界が常に変化する中で生き残るためには、まずは自分たちが変化していく必要があると思っています。日本全体の大きな流れとしては、歴史の長い事業や組織を継承していく転換点に入っているから、新しいものを受け入れながら変わっていくことが、重要になってくるんじゃないかなと思います。僕らはそこを柔軟にサポートしながら、クライアントのグロースを目指していきたいですね。
クライアントワークでも、規模の大きい案件が増えています。成長の中でも、人を支える仕組みのところを大切にしながら、できるだけナレッジをシェアして、メンバーそれぞれが応用できるような状態をつくっていきたいと思っています。
採用って、メンバーの将来を背負う責任がありますが、フリーランスも経験して、いろいろな仕事を見てきて、採用した上長が責任を持とうとしないことが多いなと感じることもありました。もちろん、働き手も努力は必要ですけど、まずは会社がワークしていく仕組みをつくることが重要だなと思っています。働く人が目標に向かい希望を持って働けて、werollも成長し続けるワーキングをかなり意識的にやっているので、これからも大切にしたいです。
あとは、werollの次のステップとしては、自社事業も伸長しているので、werollの独自性とスケーラビリティをさらに伸ばしていくことを楽しみにしています。

ーーー最後に、werollへのジョインを考えている人へメッセージを。

何ができるかよりも、何をやりたいかを尊重しています。もちろんスキルセットも大切ですが、やりたい気持ちが強ければ、スキルセットも追いついてくる。熱意をもった人であれば、その人をベースに事業の柱をつくっていきたいです。国内大手通信会社のほかにも、グローバル企業、大手代理店の案件など、werollの活動領域はどんどん広がっていて、デジタルマーケティング、映画、クライミング、音楽、食、美容、ファッションなど本当に幅広いです。
werollには、好きなことを仕事にしてきた人たちがいるから、相談できるだけでもおいしいと思うので、スキルもナレッジもどんどん自分から積極的に学べる環境です。やりたいことに向かって、突き抜けて熱意を注げる人には、最高の環境だと思うので、ぜひwerollで好きなことをやっていきましょう。

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