WASSHAはアフリカに事業拠点があるちょっと変わった会社です。今日は、そんなWASSHAの取締役COOである米田さんの「WASSHAでの仕事内容」や「これまでのキャリア」、「米田さんとWASSHAについて」などを、皆様にご紹介します!
WASSHA取締役COO:米田 竜樹(よねだ たつき)🕺
大学卒業後ブラザー工業に入社。海外営業部にてアジア市場の営業、マーケティング、プロダクトの企画開発を担当した後、経営企画部にて事業計画の立案、予実管理を担当。その後、デロイト トーマツ コンサルティングにて日系大手製造業向けの海外進出支援、新規事業戦略、事業改革等のプロジェクトに従事。
2014年よりWASSHAに入社、東アフリカを拠点にEaaS(Energy as a Service)事業の立ち上げを担当。
現在は取締役COOとしてEaaS事業の統括、オペレーション・組織の構築、他国展開を担当。🔥
タンザニア在住。🇹🇿週末は炎天の下テニスするか、海辺でビール飲んでます。お笑い好き。😁
【基本情報】
趣味:テニス。ダルエスサラームのテニスクラブに所属。🎾
特技:ダルで美味しいお店を見つける。🥘
(※ダル=ダルエスサラーム。タンザニアのオフィスがある)
食べ物:にゃまちょま。(=スワヒリ語で焼肉)
好きな色:紺色
ペット:日本の実家にいる2匹の柴犬。帰省は年に2回程度だが覚えられている。🐕
ダルおすすめランチ:長城飯店。(=東アフリカイチの中華と評判の中華料理店)
米田史上今までで一番失敗したこと:⚠︎閲覧注意⚠︎
ダルで日本人サッカーをしていた時、フィールドが砂浜のようで足場が悪かった。足が絡まってこけてしまい、左足の膝がすっぱり…。観戦していた人から『米田さんすごい血!』と言われ、流血に気づく。搬送されたが、膝で肉が無い部分なので縫えず、全治1ヶ月。毎朝出勤前に通院しタンザニアの伝統療法ではちみつを膝に塗られる日々が続いた。
米田史上一番成功していること:
アフリカ三大凶悪都市の一つと言われるダルエスサラームで7年間暮らして、一度も事件・事故に巻き込まれてないこと。🕊
タイムスリップするとしたら?:大学卒業時に戻ったら、初めからスタートアップに行ってたやろな。🔥
小さい時の夢:野球選手。中学の時はサッカー選手。
【インタビュー項目】
◉WASSHAでの仕事内容
◉WASSHAに入るまでの人生・キャリア
◉米田さんとWASSHAについて
◉どんな人と働きたいですか?
◉WASSHAでの仕事内容
🎤米田さんは、WASSHAでどのような仕事をされていますか?
🕺①WASSHA全体の経営、②タンザニア支店のサポート、③EaaS事業の統括と拡大支援という大きく分けて3つの仕事があります。
①WASSHA全体の経営
1つ目はWASSHAの経営ですね。最近は会社のVision、Mission、Valueや、どうやって会社の成長をつくっていくか、そのためにどんな事業に取り組むべきかといった中長期的なアジェンダに少しずつですが時間を割けるようになってきました。CXOメンバーで週に2時間、マネージャー陣も入れた経営会議で2時間、緊急度の高い案件や採用などの意思決定に加えて、重要なアジェンダを中心に議論を重ねています。
②タンザニア支店のサポート
2つ目はタンザニア支店の経営のサポートです。現在タンザニア支店はタンザニア人メンバーが約200名、日本人駐在員は3名いるのですが、General managerをはじめミドルマネジメントのポジションの大半はタンザニア人メンバーに任せています。2020年はコロナの影響で日本人メンバーは日本へ緊急退避し長期間日本からのリモートワークをしいられる厳しい状況でしたが、その間、タンザニアでは特に大きな問題は起きず売上も伸び続けていました。
なので、定常的なオペレーションは現地のメンバーに任せ、重大なイシューへの取り組みに時間を使っています。直近では、売上成長、在庫管理、人事組織に時間とマインドシェアを割いていますね。日本側の経営、コーポレート、開発チームとのコミュニケーションと、そこで決まった方針をタンザニアチームへ伝えて実行にうつすことも重要な仕事です。
③EaaS(Energy as a Service)事業の統括と拡大支援
3つ目がEaaS事業の統括と拡大支援。未電化地域のキオスクを開拓しソーラーパネルで充電したLEDランタンを貸し出す事業を社内ではEaaS(Energy as a Service)事業と呼んでいます。EaaS事業の統括としてはプロダクトや営業・マーケティングの観点からの成長をつくること、業務の標準化と自動化、機能の共通化を通じてコストを削減するということを担当のDirectorやManager陣と議論して施策に落とし込んでいく仕事がメインです。
また、EaaS事業にはタンザニア以外のアフリカ各国へ事業を展開するGlobal expansionチームが存在します。現在は日本人2名とタンザニア人1名で構成されており、アフリカ各国を飛び回って仕事をします。直近ではウガンダで売上、店舗数とも順調に拡大していて、年明けからモザンビークでも事業を開始する予定です。
自分のこと以上に嬉しい、メンバーの成長
🎤ベースはタンザニアということですね!
🎤出張も行かれてましたね?
🕺ベースはタンザニアです!🇹🇿
コロナ前はウガンダ・モザンビーク・エチオピア・深圳(※中国。WASSHAのランタンを作っている会社がある)に出張してました。昨年はコロナの影響で日本に10ヶ月間ほど一時退避していて、今年の1月にようやくタンザニアに戻って来ることができました。
今年は他の国を見て回りたかったのですが、引き続きコロナの影響や治安悪化もあり結局行けずじまいでした。。。来年は機を見て必ず行こうと思います!
🎤仕事をしていて楽しいことはどんな時ですか?
🕺最近は、メンバーの成長が嬉しいです。
創業期から2年間は現地のメンバーと未電化地域を回ってお客さんと話したり、村から日本の開発チームに電話してハードウェア・ソフトウェアのトラブルシューティングをする日々でした。そうやってプロダクトを磨きつつ、営業、コールセンター、SCM、エンジニア、人事、会計と1チームずつ最低限のオペレーションを作っては少しずつ拡張していく作業の繰り返しでした。そこから5年が経って、タンザニア、ウガンダとも、現場のことは現地のマネージャーやチームリーダーにほとんど任せられるようになりました。
少し難しいポジションやプロジェクトを任されたメンバーが、悪戦苦闘しながらも成果を出して成長していくのを間近で見るのは震えるものがあります。各チームが持ち場でいろんな課題を抱えてるんですけど、みんな必死になって解決しようとしてくれています。そういった日々の事業活動を通じて、メンバー一人一人が成長することで組織全体の総力が上がっていっている実感がすごくあります。自分のこと以上に、メンバーの成長は見ていて嬉しいですしやりがいを感じますね。
最近、2015年からずっと一緒に仕事をしてきたメンバーがタンザニアのGeneral managerに就任しました。彼の前職は数学の教師。民間企業も営業も未経験でしたが、持ち前のガッツで複数のポジションを経験して今回GMに就任しました。アフリカには彼のように経験はないけどポテシャルが高いメンバーがごまんといます。彼ら彼女らと一緒に色んなハードシングスを乗り越えていく中で、事業と自分たちの成長を実感できることは新興国でスタートアップをやる醍醐味かと思います。
🎤逆に、仕事をしていて大変なことは何でしょうか?
🕺事業が拡大して人数が増えると「会社のMissionやVisionが伝わってないな…。」と感じる瞬間や、「Valueに反する言動をするメンバーがいるな…。」と感じる瞬間が増えてきます。
例えば、新しく入ってきたメンバーや地方で働いているメンバーへのケアは重要だと思います。WASSHAタンザニアではメンバーの半数がダルエスサラームのオフィスにいて、残りのメンバーは全国に散らばっています。地方で働いているメンバーとは会って話す機会がどうしても少なくなる。その上で、どういうコミュニケーション・働く環境・会社側のサポートががあれば、全員が一丸となって、WASSHAのValueであるJump Togetherの状態を作ることができるのか、一緒に仕事をして頑張って行こうというモチベーションを作っていけるかというのが難しいですね!
今後はタンザニアだけでなく、ウガンダやモザンビークにもWASSHAのカルチャーを浸透させていく必要性があると思っています。今年から展開が本格的に始まるので、この1年間、初めのうちから取り組んでいき、2〜3年後にきっちり広がっていくようにしたい!
↑タンザニア現地の小売店がWASSHAのランタンを使用している様子
◉WASSHAに入るまでの人生・キャリア
🎤どんな子供時代でしたか?
🕺ずっと外で遊びまわっていました!
小学校では暇さえあれば友達と野球をしていました。
中学校ではサッカー部に入りましたが、中学がめちゃめちゃ荒れていたんです。
先生に飛び蹴りをする生徒や、先生の締め出し事件もあった…。
🎤それを率先していたのが米田さん…?
🕺ちゃうちゃう!笑
そんな感じだったので、サッカー部も半分がヤンキーで練習来うへんの。
みんな頑張って朝練に来ているのに、そいつら来うへんから、全然強くなくて…。
でも試合に出る人数を揃えるためには、ヤンキーも半分くらい必要でした。
ヤンキーたちは普段練習もしないし、タバコも吸ってるから、全然走られへんくて、
もちろん勝てない。それで「団体競技はあかんわ。」と思い、高校からは個人プレーのテニスに転向しました(笑)高校の時は、テニスばっかりやってましたね。
大学生時代は?
🕺テニスサークルに入りました。
また、メジャーより、マイナーで、みんながやっていなさそうなことをやるのが好きだったので、
ベトナム語を専攻し、ベトナムのホーチミンに留学もしました。
ベトナム留学中に海外の仕事が面白そうだなと思ったんです。
日本の製品やサービスがめっちゃ浸透していて、道を歩けば、「味の素!」「ドラえもん!」「ホンダ!」ってベトナム人から声をかけられるんです。
日本のプレゼンスの高さを感じて、めちゃくちゃすごいことやな、と思って海外で日本のものを広げる仕事に就きたいと思いました。
それで卒業後はメーカーに就職しました。
🎤新卒で入った会社ではどのようなことをされていたのですか?
🕺5年間働いていたのですが、最初の3年間は海外営業・商品企画・マーケティングをやっていました。
アジアのお客さんを自分で回って、そこで販売会社の人にものをどうやって売るのかなどのトレーニングをしてましたね。ところが、ちょうどその時、リーマンショックが起きました。全社的な経費削減の方針が出され、海外営業部も出張は1年間禁止になったんです。そこで、営業にいても海外出張に行けないのであれば、営業にいるよりも、もっと数字のことを勉強した方が良いと部長に呼ばれて、経営企画部に異動になりました。経営企画部では、財務分析や事業分析の仕事を2年間担当しました。やっているうちに、数字や経営に興味が出てきました。どうすれば経営が良くなるのかと考えているうちに、一度コンサルティングファームで経験を積んでみたいと思うようになり転職しました。
🎤コンサルではどのようなことをされていたのですか?
🕺日系大手メーカーの戦略づくり・海外進出支援・新規事業立ち上げの支援を2年やっていました。
海外出張の機会もあり、インドでお客さんと、どういうプロダクトを作れば勝てるかなどの調査をしたり、国内での新規事業を作ってお客さんと営業周りをしたりしていました。
コンサルティングの仕事はクライアントの経営課題の大きさ、一緒に働く先輩や後輩の優秀さ、仕事への取り組み方など、毎日ヒリヒリしながらもとても充実していました。ただ、コンサルのプロジェクトは3〜6ヶ月程度で終わってしまうため、自分たちが支援した結果、最後どうなったのかを見ることは難しいんです。それで、自分で最後までやりたいなというのと、海外で事業の立ち上げをやりたいという思いを抱えながらコンサルの仕事をしていました。でも、ゼロから海外で事業を立ち上げられる求人ポジションは当時はほとんどありませんでした。すぐに転職したかった訳でもないので、コンサルの仕事を続けながら1年間くらいはゆるく情報収集してましたね。
↑WASSHAのクリスマスパーティー「WASSHA SANTAイベント」でプレゼントを貰う米田さん
◉米田さんとWASSHAについて
🎤WASSHAとの出会いを教えてください!
🕺コンサルティングファームの仕事を続けながら情報取集を続ける中で、たまたま創業間もないWASSHAの求人に出会いました。WASSHA(当時Digital Grid Solutions)としては秋田さんが日本で会社を作って、現地でPoCの調査を実施して、資金調達を完了したタイミングで、これから一緒にアフリカに行って事業をやれるメンバーが必要というフェーズでした。
お正月の帰省中に実家でちょうどその「社長と一緒にアフリカ行って一から事業立ち上げるメンバー募集」っていうのがFacebookでふぁ〜って流れてきて、って見た瞬間これや!!!ポチって。
ポチって。笑
特にたくさん会社を見ていたわけではないんですね!
🎤入社の決め手も、ずっとやりたかったことができそうだったということですかね?
🕺そうですね!自分が入ったタイミングはちょうどスタートアップのシード期のフェーズ、社員はゼロ、売上もゼロの状態で誰もWASSHAのことを知りませんでした。
前職コンサルティングファームの上司も相当心配してくれて、転職の話をした翌日に会議室に呼び出されてWASSHAのビジネスモデルをホワイトボードに書いて説明させられたほどでした(笑)。コンサルの職業病だと思うんですが商流とか情報流とか一通りをボードに書いてあーでもないこーでもないと議論した最後に「色々理解はしたけど、1泊25円のランタンレンタルに人生かけて大丈夫なんか!?」と(笑)。
ただ、当時売上がゼロだったことや、本当にお金を払ってくれるお客さんがいるかどうか分からないとことは全くリスクとは考えてなかったですね。そんなものは自分が入って創っていけばいいと思ってました。むしろ、失敗しても自分の責任だと思える経営チームと創業フェーズから勝負できるリターンが大きいと思いました。あと、日本のスタートアップを海外で始めてプレゼンスを世界に示すことができるというところにもスケールの大きさを感じました。
前々職のメーカーや前職コンサル時代のクライントが真剣に世界のマーケットで戦っていることを見させてもらっていたので、今度はスタートアップという立場で世界に挑戦できる使命のようなものを勝手に感じていました。
🎤米田さんの考えるWASSHAの魅力を教えてください!
🕺アフリカ・新興国マーケットでビジネスをしていることです。
ここは今は制約も多いですけど、ポテンシャルしかないマーケットです。僕たちWASSHAは現場に入り込み、現地のメンバーをレバレッジしながら自分たちで考えて事業を創出できる会社です。
最初はランタン事業に始まり漁業用ライトなどEaaS事業内の多角化に加えて、最近ではダイキンさんとのエアコンのサブスクなど事業も広げています。現場にいるからこそ見えるニーズを見つけ出すこと、ラストワンマイルまでリーチできることがWASSHAの強みです。
「アフリカで成功した、第一号の日系スタートアップ」
🎤米田さんが考える、WASSHAの課題を教えてください!
🕺課題は沢山あります。
WASSHAは急拡大を遂げていて、特に2019年、2020年と現地のオペレーションは倍々に拡大しています。
メンバーの数、チームの機能、業務量、展開国も全てが急拡大しています。
その結果、色々なことにひずみが出てきています。制度が整ってないためです。
戦略から練って、制度やカルチャーを作らなければなりませんが、
それを一気通貫でやれる日本人メンバーが足りていません。
そのため、炎上した時に駆けつけ対処をしているのが現状です。もっともっと仲間を増やしてこの後手後手の状態から先手を打てる状態にしていきたいです。
WASSHAの未来のために、今の規模から2倍、3倍、5倍、10倍にしてくために、戦略に沿った仕組み作りやオペレーションの拡大を実現することが課題です。
🎤WASSHAをどのような会社にしたいですか?
🕺「アフリカで成功した、第一号の日系スタートアップ」です。
「WASSHAが成功したから自分たちもできるんじゃないか!」という若者が日本から海外に出ていくきっかけになったら嬉しいですね。そのようなカルチャーや流れを作る存在でありたいです。そのためにはWASSHAが常に挑戦し続けて愚直に実績を積み上げていく必要があると思います。
◉どんな人と働きたいですか?
🎤どんな人と働きたいですか?
🕺パッションある実行者です!
スタートアップは一見華やかに見えるかも知れませんが、中に入ってみると地味な仕事もたくさんありますし、想像以上に大企業にはある前提が揃ってないですし、誰も経験したことがないハードシングスが定期的に発生します。しかも、スタートアップの未来と事業は不確かなものです。そういった環境に身をおいても、自分こそがこの世界を実現するんだというパッションを持ち続け、状況を打開するため、好転させるために実行できる人が強いと思っています。あと、熱くなれるパッションに加えて、なんでも楽しみながら取り組める楽天さがあると本人も周りもすごく救われると思いますね。
WASSHAに興味のある方はぜひカジュアルにでもご連絡お待ちしてます!!!
WASSHA Inc.では一緒に働く仲間を募集しています