【インターン体験記】バナナ・マスター・さっちゃん〜社会人→海外協力隊→イギリス大学院を経て、タンザニアのバナナ物流博士になったWASSHAインターン生〜
マンボー!(Mamboはスワヒリ語で”Hello”)
WASSHAでインターンをしていたさちこです。
この体験記では、私がなぜインターンに応募したのか、WASSHAで何をしたのか、得たことは?、インターンの一日、なぜWASSHA?という内容を書きます。
アフリカでのインターンやビジネスに興味ある方は、参考になるかもしれません!
社会人経験やイギリス留学の話もあるので、社会人経験があってインターンに応募するか迷っている人には参考になるかも?
□なぜWASSHAインターンに応募したのか?
私がWASSHA株式会社でインターンを行わせていただいたのは、2019年8-9月の2か月間。(インターンは最短2か月から:2019年10月時点)
今までの経歴は、ICT企業→海外協力隊→イギリス大学院。イギリスの大学院を終える時期に、アフリカでインターンできる場所を探していました。
いろいろと悩みに悩んだのですが、結局はWASSHAに応募することに決めました。
WASSHAに惹かれたのは、以下二点。
①アフリカでの日本企業が行うビジネスを現場で見たかったから
今までビジネスを通した国際開発を大学院や海外協力隊で経験し、「援助」の目線からアフリカのビジネスをみてきました。そして、次はアフリカの第一線で実際にビジネスをしているベンチャーの様子を知りたいという気持ちがありました。
WASSHAは日本企業のアフリカで活躍するベンチャーの中で、かなり老舗でタンザニアの現地を大切にして活動している会社。WASSHAの理念や社員の方の考え方に賛同することが多く、「この企業でインターンしてみたい!」と思うに至りました。
②WASSHAが推進している、IoTを使ったビジネスに惹かれたから
もう一つ惹かれていた理由は、WASSHAがIoTを使ってソーラーランタンを制御し、そのシステムで得た情報を、マーケティングなどに活かす仕組みを使っていたから。
インターネットを活用したビジネスや、ICT for Developmentを大学院で勉強していたので、ICTが実際現場でどのように活用されているのか様子を見てみたいと思いました。
無事にこの2つの知りたいと思ったことは、インターン中に知ることができました。
□WASSHAの仕事
私が注力させていただいたのは、「新規事業:農業物流ビジネスの立ち上げ」です。
物流ビジネスの立ち上げに向けて、どんな課題を解決するのか&どんな商材が良いのかを【調査】するパートと、ビジネス立ち上げに向けての【実験】パートに参加させていただきました。
新しいビジネス立ち上げという貴重な機会を経験できたのは、インターン生も主力の一人として捉えて色々なことを任せてくれるWASSHAならではだと思います!
①調査パート(1か月)
どの商材がよいのか?タンザニアの物流にはどんな課題があるのか?について調査するため、毎日ダルエスサラームの市場で、物流に関わるいろんなステイクホルダー(中間業者や卸売り、農民など)にインタビューしました。
雰囲気はこんな感じ
インタビューシートを作って、現地スタッフを雇い、八百屋さんや中間業者さんのオフィスを訪問し、彼らが抱えているリアルな声を集め続け、レポートを作りました。
その後、調査結果やそれ以外の情報から、バナナの物流ビジネスをやろう!と方向が決まりました。
②実験パート:1か月
商材が決まった後は、ビジネス構築に向けてまずはやってみようという段階。
バナナが有名なモシという地域に出張し、モシの農村側に住む農民の声を集め、実際にバナナを買って売るというビジネスシステム作りをしました。
バナナの売り手である農家、運搬業者、卸売り、中間業者などビジネスに関わってくれるステイクホルダーと人間関係を作り、ビジネスを回していけるような仕組みを整えることを行いました。
バナナが沢山あるモシのマーケット
□インターンの生活
タンザニアのインターンってどんな生活を送るのか?
一例をご紹介します。
7:00-8:30 出勤
WASSHAのメンバーが住んでいるマンションから、一緒に車で通勤します。
朝ごはんはWASSHAオフィス前の、バナナやポリッジなどなど。オフィスはダルエスサラームの中心に位置しているので、美味しいレストランやカフェなどもあります。
8:30-17:00 仕事
各自アサインされるプロジェクトを実行します。プロジェクトによって、オフィスで現地スタッフと一緒に働いたり、農村にいったりなど様々です。現地スタッフと話すのも楽しかったです。
17:00 仕事後
WASSHAの社員さんやその他タンザニアに住まれる方とご飯に行ったり、ジムに行ったり、スワヒリ語の先生を雇って勉強したり、各自様々自由です。仕事が面白くて、そのまま働いちゃうこともありました。その辺は自助努力なので、各自様々でした。
おまけ:土日
WASSHAの現地スタッフと一緒にサッカーをしたり、WASSHAの社員さんやその他タンザニアに住まれる方とご飯に行ったり。ヨガ教室にいったり、日本人会のスポーツイベントに行ったり。
土日も選択肢が多く、とても充実していました!
タンザニアはザンジバルという綺麗な島や海、サファリが多いので、遊びに行くこともできるのが魅力的でした。
皆で行ったサファリ
□インターンで得たこと
2か月の濃い生活は、たった2か月といえど沢山の学びがありました。
①アフリカで活躍しているベンチャーについて理解が深まった
最近、アフリカで活躍している会社についての記事は増えてきましたが、外から見た意見が多いなーと思います。
インターンなど現場に行き自分が実際に内部に入ることで、Webには載っていないような話を沢山知ることができました。
例えば、どんなチャレンジを抱えているのか、どんな思いをもってWASSHAの社員の方は働かれているのか、新規ビジネスってどんな風にはじまるのか、アフリカベンチャーで活躍するためにどんなスキルが求められているか、などなど。
仕事だけじゃなくて、仕事終わりや土日はWASSHAの社員の方だけではなく、大使館や他の会社の方など、お話を聞く機会が多いので、とても勉強になりました。
②ビジネスと国際開発・国際協力の違いを知った
私のバックグラウンドは国際開発中心でしたが、ベンチャーでの働く経験を通じ、
ビジネスと国際開発がどう違うのか、という答えを持つことができました。
二国間や多国間など資金源が税金の国際開発は外交的な一面がある一方で、ビジネスは利益追求が主目的。だからこそ、効率的に結果を追求できる。
国際開発業界にいるひとと、ベンチャー・起業業界にいる人の見ている方向は全然違う。
そんなことを肌感覚で感じました。
③人脈が広まった
一番大きかったのはこれ。
アフリカのベンチャー企業に飛び込まないと、得られないような人脈が広がりました。
面白い生き方をされているWASSHAの社員さん。
色んな分野から集まってきた、他のインターンの方々。
タンザニアに住まれている方々。
アフリカ界隈は特に狭いと思うので、知り合った方が実は友人の友人だったり。
どんな人に出会って話を聞くかは、自分がどんな思考をするか、どんな道に将来進むかに繋がってくると思います。
貴重な出会いは、飛び込んで得るべき。
□WASSHAインターンがおすすめな理由
アフリカでインターンは他の企業や団体などたくさん選択肢があって、迷っている方も多いのではと思います。
その中でなぜWASSHAなのか!迷われている方に、ぜひお話ししたいのは以下3点。
①いろんなことにチャレンジできる風土
インターンといえど戦力の一つとして捉えてくれるので、やる気があれば色々な経験ができます。インターンなのに、新規ビジネス立ち上げにメンバーとして参加させてもらえるのは嬉しい驚きでした!
また、「○○に興味がある」と希望を伝えれば、関連のある仕事に関わることを検討してもらえる柔軟な雰囲気があります。私は大学院でアフリカの農業ビジネスを研究していたので、農業物流ビジネスに関わらせていただける体験はとても面白かったです。
②現場が近い
アフリカビジネスが農村でどんな影響を与えているか?
農村の人はどんな課題を抱えているか?など、
農村の様子を知ることができるのは、現場が近いWASSHAならでは。
ラストマイルといわれる、無電化地域に住む人々に電気を提供していくのが、WASSHAのビジネスの主目的の一つ。
それゆえ、エージェントといわれるソーラーランタンを貸し出すハブを、農村地域を含むタンザニアの全土に沢山もっています。
インターンの人はそのハブに行くなど、たくさんの農村地域に行くチャンスがあるので、
希望すれば農村地域の現場を知る機会が沢山あります。
※ただ「アフリカを知りたい」というインターン希望者はあまり好まれないみたいなので要注意。
③面白いメンバー
WASSHAの社員の方、そして現地スタッフの方、インターンの方が、とても面白く魅力的です!
それぞれの方の人生経験を伺う機会が沢山あり、刺激を受けました。
また私が参加していた時期は、インターン生もたくさん(5名)いて、
JICA枠のWASSHAインターンの方、弁護士を目指す方、協力隊経験がある方など、多様でした。
アフリカの日系ベンチャーの中で大規模で歴史を持つWASSHAだからこそ、
色んなメンバーの方に会う機会があります。