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【職種Interview】夢を叶える“時間”を創る|望月綾太(代行編集)

―代行編集の業務内容と役割を教えてください。

クリエイターの動画編集の代行を請け負う業務を代行編集と呼んでいます。UUUMがクリエイターをサポートする上で大事な役割を担っていて、宮崎にオフィスがあります。現在は約50名が稼働し、9チーム構成になっています。

クリエイターの活動の中で一番時間と労力がかかる作業って、動画の編集なんです。その作業をUUUM側が代行すれば、クリエイターは次のアクションのための時間を捻出できますよね。クリエイターの成長をサポートし夢の実現を支えるために、組織の中に我々のような代行編集という役割があります。

―仕事を請け負う流れを教えてください。

編集依頼を受けるとまずバディ(クリエイターのマネージャー)から動画のテイストやクリエイターの希望について伝達があります。代行編集グループからは、編集にかかる時間や納期を含めた代行編集のルールについて説明させていただくことで、意見や希望のすり合わせをしっかり行います。

そして、まずは数本のトライアルを行い、その結果次第で正式に発注をいただきます。要望の難易度が作業量にも影響するので、そこがマッチするかどうかも重要です。トライアルの結果、代行編集とはご縁がないということももちろんあります。クリエイターは皆、これまでずっと自分の感性やセンスで勝負してきた人たちなので、丸ごと託すのはやはり難しいという方もいます。もちろんその一方で、とても喜んでいただけることも多々あります。

―クリエイターごとに編集の専任スタッフが就くのでしょうか?

1人のスタッフで複数のクリエイターを担当してきましたが、ここ最近は専任制も取り入れています。専任制のメリットは、細かな要望や納期調整に柔軟に応えられるという点です。よりクリエイターと向き合うため、専任制の方向性にシフトしています。

代行編集メンバーは、クリエイター一人ひとりのいわゆる“ガイドライン”をかなり細かく作り込みます。たとえばカットの雰囲気や、全体尺のなかでオチを入れる割合など、誰が見てもそのクリエイターを担当できるくらいに作り込むため、動画の研究や分析が欠かせません。

―入社後の流れを教えてください。

入社すると東京オフィスとのオンライン研修が2日ほどあり、その後は宮崎オフィスにてMacやソフト、編集方法について3日間かけてしっかり学びます。

PCの操作も編集技術も実践しないと身に付きません。逆にやればやるほど伸びていく部分なので、担当クリエイターが決まった新人スタッフは動画研究を進めてもらいつつ、試しに編集してみてもらったりもします。1カ月ほどかけて基本的な編集技術を学んでもらい、早い人だと2カ月ほどでクリエイターの動画編集を担当することもありますね。

―代行編集のキャリアステップについて教えてください。

メインプレイヤーとなった後は、TL(チームリーダー)を目指していくのが一般的です。請け負う編集件数が増えるに従ってチームも増えていくので、マネジメントに興味があればぜひTLを目指してほしいです。

実はこれまでは編集本数や技術に対する評価制度がありませんでした。しかし人数が増えた分、今後は組織として評価の仕組みが必要だと考えています。

―代行編集のやりがいや魅力を教えてください。

編集に関わった動画は国内にとどまらず、世界を渡って何千万人、何億人という人に見てもらえます。普通に生活していたらこんなことってなかなかない、貴重な経験ですよね。もちろんそれはクリエイターのカリスマ性や発信力があってのことですが、陰で支えることができるやりがいや喜びはかけがえのないものです。

また、代行編集で一番大切なことはクリエイターの満足度です。だからこそ僕たちの仕事でクリエイターが喜んでくれて、感謝の言葉をかけてくれた瞬間は本当にうれしいですし、やりがいにつながっています。

―逆に大変なことはありますか?

代行編集で一番大変なのは、これまでクリエイターが創り上げてきた世界観に寄せていくことだと思います。クリエイターの動画と編集した動画との感覚値が合わなかったら、「なぜ合わないのか」を自分で探して見つけ出さなければなりません。

クリエイターの想いを汲み取った上で何を伝えたいかを理解して、繰り返し作っていくというプロセスが代行編集では不可欠です。

―クリエイターの想いを汲み取って編集を寄せていくコツはありますか?

研究と分析に限りますね。つまりたくさんの動画を見ることが大事で、研究の際は動画を100本程度見る方針を徹底しています。1人のクリエイターにつき、およそ1〜2週間かけてじっくり研究しています。

コスメ紹介の動画しか見ないスタッフが急にお笑い系クリエイターの動画編集をしても、ボケの落とし所や笑いのポイントってわからないと思うんですよね。今まで見てこなかったような分野の動画を数本見たからといってその面白さを編集に落とし込むのはかなり難しいことなんです。もちろん100本近く見ることだって簡単なことではありません。しかし、これを徹底することが宮崎オフィスの強みになっていますね。

―今後のチーム全体の目標を教えてください。

これまでは本数をこなすことが目標でしたが、今後は本数に加えよりクオリティもさらに重視していきたいです。引き続き幅広くクリエイターの活動をサポートしていくためにも、編集の信頼性を高め、需要の高い組織にしていく必要があります。

クオリティの部分でいうと、クリエイターからのさまざまな希望に対応するために、柔軟な編集ソフト選びができるように整備したいです。たとえばこれまでは均一的に質の高い動画を作るため1本の編集ソフトを使用してきましたが、今後はほかのソフトを取り入れることで幅広い要望にも柔軟に応えていきたいです。

またサポートの質にも着目しておりまして、たとえば1カ月だけの依頼に対応する、1カ月休んで来月から復活するといったイレギュラーかつ不定期な依頼の需要も高まっているので、そこに対応できる仕組み作りをしていきたいですね。

―宮崎オフィスではどのようにコミュニケーションを取っていますか?

宮崎オフィスでは特にコミュニケーションを大事にしていて、新入社員が入ってきたら3カ月間、週2回「シャッフル雑談」を行っています。これは朝20〜30分雑談しようという取り組みで、メンバー同士でしっかりとコミュニケーションをとる時間を作ることで、連携を取りやすくしています。

またGLは普段なかなかスタッフとの接点がないので、僕がGLになってからはチームメンバー対僕で会話する時間を30分ほど取るようにしています。僕が毎日、ローテーションで各チームと話す形です。

リモートワークになってから勉強会はできていませんが、チーム内に経験者が増えてきたこともあり、わからないことがあればしっかりと聞ける環境を整備しました。先輩に質問するなど、普段のコミュニケーションにはSlackを活用しています。

―代行編集の仕事はどんな方に向いていると思われますか?

一番はYouTubeをはじめとするSNSが好きなことではないでしょうか。仕事なのでもちろん嫌な出来事がまったくないわけではありませんが、やはり好きだからこそ寄り添えることは絶対にあります。

またこの仕事は、自分の個性を出すのではなくクリエイターのサポートが基本です。クリエイターを支えたい、喜んでもらいたいという気持ちや、ホスピタリティの精神を持った人が向いているのではないでしょうか。

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