株式会社CRAZY(以下、CRAZY)では、「人々が愛し合うための機会と勇気を提供し、パートナーシップの分断を解消する」をパーパスに掲げ、運営しています。
そのパーパスを実現する手段のひとつが、IWAI OMOTESANDO(以下、IWAI)。結婚式をはじめとする、さまざまなお祝いの機会を提供する場です。
今回スポットを当てるのは、IWAIでプロデューサーを務める村山彩さん。
データエンジニアとして新卒入社後、組織開発支援を行うカスタマーサクセスへ転身。並行して、大学時代に「コーチング」の考えに感銘を受け、「徹底的に誰かに伴走する仕事がしたい」という想いを温め続けてきました。
そんな彼女が、なぜCRAZYに入社したのか。入社の決め手、そして入社後の彼女の変化やこれからの叶えたい願いを聞きました。
CRAZYに入社するまで
Q.どんな幼少期/学生時代でしたか?
新潟県で、3人姉妹の真ん中として生まれました。覚えているのは、「人間」にすごく興味がある子どもだったこと。小学生の頃に同級生から「仲間外れ」をされたことがあったのですが、悲しい気持ち以上に「なんでそんなことをするんだろう?」という疑問の方が大きかったです。「人の気持ちが分からなくて不安」という気持ちが、“人への興味”となっていたのかもしれません。
向かって右端が彩さん
人の感情の流れや心が動く瞬間を学びたいと思って、「大学では心理学を学びたい」と考えるようになりました。でも、「心理学を学んでも、就職には役立たないのでは?」という周りからの問いにうまく答えられず、心理学部への進学は断念。親や先生に勧められ、理系の大学・大学院に進学しました。
そんな私の転機になったのは、大学在学中に学んだ「コーチング」でした。
コーチングと出会って気づいたのは、私は人のことだけでなく、自分のこともわかっていなかった、ということ。周りの考えばかり気にして、自分を知るのを怠っていた。それで、自分の意思が揺らぎやすかったから「人の気持ちが分からなくて不安」って思っていたんじゃないかなって。
それから「答えはクライアントの中に」というコーチングの考え方を通じて、自分の心の声にも向き合うようになりました。そうしたら、少しずつ「私はこれがやりたいんだ」「それに周りの声は関係ないんだ」と思えるようになったんです。
もちろん今でも、人への興味関心はものすごくあります。ただ、コーチングを経てその質が変わったというか。「怖いから知りたい」から「どうしたら生きやすい人が増えるんだろう」、と思うようになりました。
彩さんの本棚
Q.CRAZYに入社するまでは、どんなキャリアを歩んできましたか?
大学院卒業後は、SES(システムエンジニアリングサービス)に入社。大手人材会社で、データエンジニアとして働き始めました。
社員の仲も良いし、未経験からエンジニアをするのも、刺激的で楽しかった。コーチングも学び続けていて、まさに、公私ともに充実した日々を送っていたと思います。なのに、なんだか“モヤモヤ”した気持ちがずっとあって……。
そんなときに、コーチ仲間と行った山梨のリトリートで、自分のやりたいことにまっすぐ向かって生きている人たちに出会ったんです。その姿を見て、「私、諦めてたんだな」と気づきました。
コーチ仲間とのリトリートにて
本当は、コーチのように「誰かに徹底的に伴走する仕事」に、もっと力を入れたい。でも、「せっかく大学院まで行ったのだから、大手企業に入ってしっかり稼がなきゃ」という無意識のバイアスに囚われて。いつの間にか、「やりたいことは、副業やボランティアでもできる」と、自分に言い聞かせて諦めていたんです。
コーチングを通じて身につけた「問い」の技術や感性をフル活用して、「生きやすい人」を増やしたい。そう思って、転職を決意しました。
2社目に選んだのは、社内コミュニケーションの活性化をサポートするツール開発、戦略策定支援を行うスタートアップ。私はそこで、クライアントのコミュニケーション課題に寄り添うカスタマーサクセスとして働き始めました。まさに、「誰かに伴走する仕事」で、ものすごくやりがいを感じていましたね。
2社目でのワーケーションの様子
ただ、働く中で新たな葛藤も生まれてきて。「私たちが提供するサービスは、社内のコミュニケーションを豊かにするものである。働く時間は人生の大部分を占める。だから、社内コミュニケーションを豊かにすることは、人生を豊かにすることにつながる」という自信も誇りもありました。
一方で、その価値の感じ方には個人差があります。必ずしも、社内コミュニケーションを重視している方ばかりではありませんし、企業の規模やフェーズによって必要度も変わってきます。でも、数値目標を持っているカスタマーサクセスの私たちは、お客様の考えや状況に関係なく、自社製品をご提案する必要がある。
「企業利益の追求」と「お客さま一人ひとりに伴走したい」という想い。当時の私は、そのバランスが取れずに心身の調子を崩し、休職することになってしまいました。
Q.働く場所として、CRAZYに興味を持ったきっかけは何ですか?
実は、CRAZYを知ったきっかけも、先程もお話した山梨のリトリートでした。
「CRAZYはウェディング事業をしているけれど、ウェディングそのものを提供したい会社ではない」
「結婚式という“節目”で人生を見つめ直すことで、これからの人生をよりよいものにするきっかけを提供している」
そんな話を聞いた時、「なんて本質的なものと向き合っている会社なんだろう!」と感動したのを覚えています。ただ、その時はSES会社でエンジニアをしていて、自分がCRAZYで働くイメージが全く湧かなかったんです。あまりにも畑が違いすぎるなって。ただ、SNSやHPを繰り返し見たりして、ずっと追いかけ続けてはいました。
2社目に転職して、忙しくも充実した毎日を送っていた頃。コーチ仲間に誘われて、CRAZYの12周年イベントに参加しました。その時は、私も社内でユーザー向けのイベントの企画や運営を任されていたので、「他社のイベントを見て、自分の仕事に活かしたい」と興味本位で参加したんです。
12周年イベントの様子
そのイベントが、想像を遥かに超える良さで……。登壇者全員が、自分自身の言葉で話している。全力で生きて、全力で会場にいる人達に何かを伝えようとしている。そんな空間から、すごくエネルギーをもらったんです。私は、人が話しているのを聞いていただけなのに。
その数カ月後、仕事で心身のバランスを崩して休職。すべてのやる気を失っていたのですが、ある日SNSでCRAZYが採用説明会をする、という投稿を見かけて。CRAZYに触れたら、あの時のようにエネルギーをもらえるかもしれない。そう思ったら、自然と申し込みボタンを押していました。
CRAZY入社の決め手
Q.CRAZYへの入社を決めた理由を教えてください。
しっかりとお休みをいただいたあと、転職活動を始めました。その結果、複数の企業とご縁をいただきました。いわゆる「条件」の良い会社もあったし、選考を通じて大ファンになった素敵な会社もありました。
そんな中でCRAZYに進むことを決めたのは、コーチとして眼の前の相手と向き合ったとき、必ずと言っていいほど共通する点があったからです。今抱えているモヤモヤの源泉を辿っていくと、親との関係性や、幼い頃に受けた言葉にたどり着くことが多いんです。つまり、人の価値観や人生観の「原点」は、幼少期の人間関係にあるんじゃないかって。だから、親子関係やパートナーシップといった「身近な人との関係性」に向き合えたら、その人の人生を、根本から豊かにできるんじゃないか。
そういった意味で、CRAZYの結婚式は、まさにその「原点」に触れられる場所だと思ったんです。結婚式という節目を通じて、親との関係を見つめ直す時間が自然と生まれる。パートナーと、互いの価値観や人生観について深く語り合う。そして、「式の準備期間」という数カ月じっくり向き合えるから、「今」だけでなく「これからの人生」にまで影響を与えられる可能性があります。
挙式前にご家族だけで過ごすファミリーセレモニーの様子
さらに結婚式というフォーマットなら、コーチングと違って「振り返りやパートナーシップにあまり興味がない人、知らない人」にも、自然な形でその機会を届けられます。
結婚式を"言い訳"に、親子関係をはじめとした、その人の根本にある生きる意味や課題に向き合える。そして、それを一緒に紐解いていける。それでいて、一組一組に深く寄り添える。この「届けられる広さ」と「関われる深さ」の両方を叶えられることが、CRAZYを選んだ決め手でした。
CRAZYで働いてみて
Q.実際にCRAZYに入社してみて、どうですか?
現在は、IWAI OMOTESANDOのプロデューサーとして、日々結婚式を控えたおふたりに伴走しています。
CRAZYの結婚式準備では、これまでの人生を振り返る機会をとても大事にしているんです。3回の打ち合わせのうち最初の1回は2、3時間ほどかけて、おふたりに「人生ヒアリング」を行います。
どんなお子さんだったか、家族とはどんな関係だったか、今でも関係が続いている友人とはどうして仲良くなったのか、ふたりの出会いはなんだったのか。そして、これからどんな未来を歩んでいきたいのか。このとき、プロデューサーはあくまでおふたりに「問い」を投げかけるだけ。答えは、ふたりが選択してきた人生の中にあるから。まさに、コーチングの考えが活きる場所だな、と思っています。
おふたりとの打ち合わせの様子
ただ、自分と向き合うのは楽しいことばかりではありません。「あの時、なんであんなことをしたんだろう」「どうしてあの選択をしなかったんだろう」と、後悔される場面にも出会いました。でも、そういう過去も含めて「それも自分だったんだ」と捉え直せた時、おふたりの表情がすっと変わるんですよね。
例えば、苦しみながらも過去を振り返って、結婚式当日を迎えたおふたり。これまでの人生を文字で綴ったライフストーリー*を上映した時、普段あまり感情を表に出さない新郎様が、涙を流されたんです。それを見た新婦様が、そっと優しく寄り添っていて。涙の真意は、おふたりにしか分かりません。でも私は、新郎さんが、人生を肯定できた瞬間だったんじゃないかな、と思っています。
おふたりの人生のコアに触れながら、人生を振り返るサポートができたこと。その過程を経て、おふたりが人生を肯定できた瞬間に立ち会えたこと。おふたりが寄り添う姿を見て、「人が自分の人生を肯定・承認できるよう、とことん寄り添うことこそが、私のやりたかったことだ」と心から思えました。
ライフストーリー上映の様子
結婚式という“節目”だからこそ、普段は人に話さないような、ご自身でも気づいていなかった深い想いを話せる。だから、これからの人生に生きるような、深い気付きが得られる。まさに「答えはクライアントの中に」というコーチングの本質を活かせる場所だな、と日々実感しています。
Q.これまでのご経験は、CRAZYでの仕事にどう活きていますか?
振り返ってみると、全部つながっていたんだなって思います。
自分の人生をよりよくしたいと思って、コーチングを学んだこと。転職を繰り返して、いろんな環境を経験したこと。その中で「本当にこれでいいの?」って自分に問い続けてきたこと。当時は苦しかったけど、今の仕事では、その経験すべてが活きています。
例えば、コーチングで培った「傾聴の力」。表面的な言葉ではなくて「この人の真の願いは何だろう?」と感度を高く聞き続ける姿勢は、プロデューサーの仕事でも欠かせません。
そして、つまづきながらも自分自身と向き合ってきた経験も、今ものすごく活きています。私はどんなときに悲しいのか。どんなときに心が折れてしまうのか。はたから見ると、遠回りなキャリアを送っているかもしれません。でも、その分自分の気持ちと向き合う機会は、たくさん得られました。そして、自分と本気で向き合った経験は、誰かと向き合うときに必ず役に立ちますから。
Q.最後に、これからの意気込みを聞かせてください。
目の前のおふたりととことん向き合って「私は、私として生まれてよかった」と心から言える人を増やしていきたいです。そして、私自身も胸を張ってそう言える生き方をしていきたい。
あともう一つ。結婚式に限らず、日常の中にもっと当たり前に愛を感じられる機会を増やしていきたいですね。そのためにも、CRAZYの事業を広げていきたい。そのために私ができることに、全力で取り組んでいきます。
バディを務める吉川と