いいサービスを提供するためには「ちゃんと話をする」ことが大切
ーー本日はよろしくお願いします!まずは自己紹介からお願いします。
2018年新卒入社のきっしーです。現在はUL(※)としてユニット運営を行いつつ、事業部全体の課題への取り組みを推進しています。シェアード社員としては、3社のお客様を担当しています。
※UL:ユニット(インソーシング事業部を構成する8~10名ほどのチーム)のリーダー
ーーULはいつからチャレンジしていますか?
2023年からやっていて、2024年の今年で2年目になります。第2事業部部長のがーするに誘われたのがきっかけです。ULになることで、UGの人と組織を知ることができると考えました。それによって自分自身がUGにいるうえでの納得感を高められると思ったし、UGの組織や働き方に関して課題だと感じていたことに対して取り組むことができると考えてULにチャレンジしてみることにしました。
今年はULの活動に月30〜50時間ほど使っています。ユニットメンバーの勤怠管理や経費管理のほか、月に1回行うユニットミーティングの運営をするのが主な仕事です。ユニットミーティングでは事業部全体のミーティングで決まった内容を共有したり、ユニット内で話し合いたいテーマを設定してディスカッションをしたりします。僕が担当するユニットは17名と所属人数が多いため、どのように運営したらよいか、常に試行錯誤していますね。ULの活動を通して僕自身がやりたいのは、ULなどの肩書きに関わらずリーダーシップ(立場に関係なく率先して行動を起こすこと)を取れるメンバーを増やすこと。この1年は試験的にユニットを3つのグループに分けて運営しています。サブリーダーを3名決定し、グループ分けを行いました。サブリーダーには、ミーティングでのファシリテーションや、議題の設定など、リーダーとしての運営を経験してもらっています。
ーーなるほど!ユニットメンバーも、リーダー業務の一部を経験できて勉強になりますね。
シェアード社員としての活動についても教えてください。
担当する3社のうち、1社はたくさんのUGメンバーが関わっているお客様です。事業内容が多岐にわたるグループ会社のバックオフィス全般を担う企業で、単体では約200名、グループ全体では2500名ほどの社員の方々が働いています。コーポレートIT部門の規模もUGのお客様の中では比較的大きく、UGメンバーは、PCの手配やヘルプデスク、システム導入やリプレースなどを行うチームの一員として正社員の方、派遣社員の方とともに業務を行っています。
ーーコーポレートIT部門が大きく、UGの参画メンバーも多いんですね!他のお客様とは違った大変さもありそうです。
そうですね。同じ部門の中でも、正社員の方、派遣社員の方、そして我々UGのシェアード社員、というようにさまざまな関わり方をしている人がいて、しかも人数も多かったんです。それもあってコミュニケーションには常に課題がありました。なので我々のサービスや契約形態をあらためてお客様社員の方に理解していただき、認識を合わせたうえでコーポレートIT部門全体の業務設計を進めたいと考えました。また、お客様の企業規模が急速に拡大している時期で、将来を見据えた業務設計が必要な状況でした。そこで、お互いにスピード感を持って、気持ちよく仕事をするためにはどのようにコミュニケーションを取ったらよいか、をひたすら考えて工夫してきました。
ーー何を工夫したのでしょうか?
まずは目線を合わせるための時間をとるようにしました。さまざまな立場、役割の人が一緒に働いているので、情報にギャップが生まれたり、視座・視点の違いによる認識の齟齬、特に相手の立場や気にしていることがわからなかったりすることがあります。そこで、情報共有をし、それぞれの視座・視点での意見を共有する場を設けました。
また、ぱるるに参画してもらいました。僕が接点を持てる時間には限りがあり、UGの支援体制やお客様のコーポレートIT施策の推進などスクラム(※)メンバーにメッセージが伝わりきらず、混乱させてしまうことがありました。僕と近い視点、視座で動いてくれるぱるるが加わることでスクラム内やお客様とのコミュニケーションを改善することができました。
※スクラム:お客様ごとに、その企業を支援するメンバーで構成されたグループ
ーーいいですね。他のお客様での仕事についても教えてください。
人材教育を事業とするベンチャー企業のお客様を担当しています。このお客様ではUGメンバーとお客様担当者の方が本音で話し合えていないと感じるときが何度かありました。このままではお互いに満足した仕事ができる関係になれないと思い、あらためてお客様と直接お話しする機会をいただきました。そこで、「ぶっちゃけ今の動き方あまりかみ合ってないですよね?」とストレートに質問し、本音で話をすることができるようになりました。
ーーこちらでもコミュニケーションの取り方を工夫したのですね。こういったときに大切にしていることはありますか?
すごくシンプルですが、「ちゃんと話をする」ことです。ちゃんと話ができていない状態って、誰かがどこかに違和感を覚えているはずなんです。だから、ちゃんと話をすることがお客様にとっても自分たちにとっても大事なことだと考えています。
UGには「自ら考え、自ら動き、自ら成長する」「社員よりも社員らしく」というモットーがあります。今回の行動はさまざまな選択肢のなかから自分自身が動くことが一番よい選択だと思ったからそうした、というだけです。お客様の状況やUGメンバーの状態などそのときによって最適な選択は変わりますよね。
ーーもう1社関わっているお客様ではどんなことをやっているんでしょうか?
仮想通貨取引所の運営を行うお客様のコーポレートIT部門で、僕自身は定常業務の運用設計やチームのマネジメントをしています。UG以外の会社からもコーポレートITの支援に参画しているので、その方たちも含めたチーム全体の取りまとめをするのが仕事です。
ーーきっしー、いつの間にそんな熱く語るようになったんですか!この仕事への情熱を感じますね!
いえいえ。ここ最近ですかね。数年前はUGを辞めようとしたこともありましたから・・・。
「僕と働いてよかったな」と思ってほしい
ーーUGを辞めようとしたこともあるとのことでしたが、そもそもどんな経緯でUGに入社したか、学生時代のことから教えてください!
大学では文学部美術史コースに所属していました。いろいろな人に出会い、さまざまな知識や文化に触れる中で自分の考え方が広がりました。たとえば卒論のテーマに選んだ絵画を教授に説明した際、「退廃的」という言葉を使いました。すると、「退廃って何かが衰えてすたれるとかいう意味だけど、理解して使ってる?」と教授につっこまれたことがありました(笑)なんとなく言葉を使っている自分に気づき、恥ずかしくなりましたね。意味を正しく理解して言葉を使う、そしてロジカルに説明をする、ということを意識するようになりました。
ーー就活はどのように始めましたか?
「やるとなったらちゃんとやる」という性格です。それまでは趣味全振りでしたが、パタリとやめて就活に集中しました。やるからには自分が納得しないと嫌なんです。自分は何をしたいのか、就活を通じてよく考えました。
ーーどういう考えに至ったのでしょうか?
IT業界に絞って就活をすることにしました。小さい頃からパソコンが好きだったし、インターネットを見るのも好きでした。動画配信サイトでお気に入りの配信者がいて、その人がSEだったことを思い出したんですよね。それがきっかけでなんとなくプログラマーやSEの仕事に憧れるようになりました。
ーーそうなんですね。UGとはどのように出会ったのでしょうか?
企業からスカウトがくる就活サービスに登録していて、連絡をもらいました。「怪しい会社から連絡がきたな・・・この会社はなんだろう?」と思ったのが第一印象でした(笑)採用面談で何を話したかはあまり覚えていないのですが、僕の興味に対して、社員の方々がいろいろと話してくれて「自由度が高くておもしろそうだ」と思った記憶があります。正直、IT業界に興味があったものの具体的にどんな仕事があるのかわからなかったんですよね。多様な仕事、環境に触れられるならありがたい、と思って入社を決めました。
ーー希望を抱いてUGに入社してくれたんですね!そこからなぜ辞めようと思うようになったんでしょうか?
入社して3年が経ったころ、「仕事がつまらない」と感じてしまうことがあったんですよね。
ーーそうなんですか!それまでの経緯を詳しく教えてください。
入社直後に担当したお客様では、2名のUGメンバーと共に働いていました。ヘルプデスクやアカウントの棚卸、入退社の対応など運用業務から始め、派遣社員の方への業務引き継ぎやそれに伴う資料作成などにも取り組みました。
シェアード社員として仕事をするのは想像以上にめちゃくちゃ大変でした。自分なりに一生懸命取り組んだのですが、うまくいかないことばかりで心が折れそうになりました。「これは僕が弱いのか、社会がこういうものなのか」と疑問に思いましたね。「とりあえず1年間がんばってみよう」と決めてなんとか続けてみた、という感じです。
ーー今のきっしーからは想像がつかないですね!
そうかもしれません(笑)
1年が経ち、最初のお客様の担当を離れたあとは、現在も担当しているお客様に関わるようになりました。コーポレートIT全般の運用業務に加え、カレンダーツールやチャットルールの入れ替えプロジェクトを推進したり、コーポレートIT部門の業務マニュアルを整備したりしましたね。
そうしているうちに3年が経ち、担当するお客様の業務にも慣れてきたころ、自分自身の成長のイメージがしにくくなってきたんです。また、コロナ禍に突入しこれまでとは同じように仕事ができないストレスを感じた時期でもありました。
それでUGを辞めようかなと思ったんです。
ーーそうだったんですね!そこからなぜUGで働き続ける選択をしたのでしょうか?
当時上長だったがーするやとに相談したところ、「一度環境を変えてみては?」とアドバイスを受けて担当するお客様を変えさせていただきました。それまで担当していたお客様にかける時間を少なくさせていただいて、他2社のお客様を同時に担当することになりました。限られた時間の中でいろいろなお客様と関わりあいながら稼働する中で、シェアード社員という働き方の解像度が上がりました。それによって仕事自体が楽しくなり、もうちょっと続けてみるかという気持ちになりました。
とくに、あるお客様の業務を僕一人で担当したことが、仕事のことを考え直すきっかけになりました。店舗を運営する企業で、実際に店舗に行ってPOSの入れ替え作業を行ったり、同時に店舗のスタッフの方が抱える小さなITの課題に対応したりしていました。自分の知識・経験にない課題が出てくることも多かったのですが、とりあえず調べて対応すると何とかなっちゃうことも多かったんです。それに、そもそもやれる人、やってくれる人がいないことに困っていることも多く、実際に問題が解決しなくても、「やってみますね」と伝えて動くことにお客様は価値を感じてくれると気づきました。
ーーいろいろな苦労を経験をしたことでいまのきっしーがいるんですね!苦労も経験したからこそのきっしーがシェアード社員として働くうえで、大切にしていることはありますか?
「僕と働いてよかったな」と思ってほしいですね。昔、僕にとってかなり辛い時期だった1年目、常に緊張していて頭の中がパンパンでした。そのときに出会ったお客様先社員でとても印象に残っている方がいて、初めて対面したときのことを今でも覚えています。普通、どんな人間でも初めて会う人、ましてや外部の人に対しては警戒してしまうものだと思います。ですが、その方ははじめから100%自分を信用してくれていることが表情から確信できました。その方は別部門で働いていてあまり関わる機会はありませんでしたが、辛いときもすれ違いざまに挨拶するだけで少し気持ちが楽になる、そんな不思議な魅力を持っていました。私もそんな人間になりたいと思ったと同時に、性格的にそんな人間になるのは難しいと思いました。ただ、別の形で人や組織にいい影響を与えることはできるんじゃないか?と考えるようになり、日々それを意識しながら仕事をするようになりました。
いい影響が伝播していく組織にしたい
ーーこれからやりたいことがあれば教えてください!
UGは組織が大きくなっている途中で、サービスももっと改善していく必要があると思います。僕は、組織をよりよくしていくために多くの人を巻き込んで活動していきたいです。事業部の運営ひとつとっても、まだまだ試行錯誤は続きます。
人は皆「何かが長けていて何かが劣っている」と思うので、お互いに足りないところは補い合ってチームとして結果が出せるような組織になるといいなと思っています。そのために相互理解やコミュニケーションは今後も大事にしていきたいです。
そして自分が組織にいい影響を与えられる存在でありたいし、自分が与えた影響が他の人にも伝播していくような組織になったらいいなと思います!
ーーUGのこれからが楽しみですね!共に盛り上げていきましょう!本日はありがとうございました!