こんにちは!採用広報のきょんきょんです。
今回は、2023年に新設された「インソーシング事業本部 開発事業部」のみなさんにインタビューしました。
新サービス「コーポレートIT内製開発支援」への想いがたくさん語られています。ぜひご覧ください!
お客様先のシステム内製化を支援します!
ーー本日はよろしくお願いします!みなさん自己紹介をお願いできますか?
にーにー:はい!よろしくお願いします!部長のにーにーです。2020年に須田さん(社長)が「開発事業をやります!」と全社会で宣言したときに立候補し、ここまで推進してきました。
はらよ:はらよです。事業化を検討していた段階から関わっています。前職の経験もあってSalesforceやkintoneに携わる業務を多く担当してきた結果、今に至ります。UGでは開発をやらないつもりで入社したんですが、小規模の開発はニーズが高いことを再認識し参画しました。
カズさん:カズさんです。2020年4月に入社して初めて担当したお客様先でにーにーさんと一緒に働くことになり、にーにーさんの内製開発支援に対する考えを聞いて興味を持っていました。その後、実際にkintoneに携わるお客様をにーにーさんと一緒に担当することになり、事業化の議論にも参加するようになりました。
まーくん:まーくんです。2021年7月に入社しました。
にーにー:まーくんはUG入社後すぐに僕が声をかけました。プロフィールシートにピンとくる経歴がある人には積極的に声かけているんですよね。
まーくん:そうでした!にーにーさんと電車に乗っているときにさらっと、ゲームの話のついでに声かけられて(笑)前職の経験も活かせるし楽しそうだなと思ってまずは1社のお客様をにーにーさんと担当しはじめました。
ーーありがとうございます!事業部の紹介もざっくりお願いできますか?
にーにー:承知しました!「インソーシング事業本部 開発事業部」は省略してISD(Insourcing Development)と呼んでいます。
我々はお客様のシステム内製開発を支援しています。内製とは、企業内で自らシステムを作り保守するという意味です。デジタル化が進んでいる今、内製をしたい企業はたくさんありますが、簡単なことではありません。UGの多くのお客様も"内製でシステムを作りたいけど、一からできなくて困っている"。だから、最上流から伴走し「お客様自身に、システムを作りながらスキルも身につけて自分たちで運用できるようになってもらう」というところまでを支援しています。つまり「お客様のシステムを内製化する」支援をおこなう事業部なんです。
はらよ:内製するシステムは「ローコード/ノーコード開発」とよばれるツールを使っています。昨今さまざまなツールが登場しており、どのツールを使うと自分たちが作りたいシステムが作れるのか、機能やコストをふまえて選択していく必要があります。私たちはお客様のお困りごとを聞いたうえでその課題解決を目的としているので、場合によってはツールを使わないこともあります。ツールを使ったほうがうまくいく場合に選択していきます。
カズさん:コーポレートIT内製開発支援では主に4つのツールを使って開発しています。
・Salesforce
・kintone
・Outsystems
・ASTERIA WARP
スクラッチ開発は内製化へのハードルが高いため、当面対応しない方向です。
にーにー:基本は、お客様の課題を聞くところからスタートします。ITコンサルタントのような立ち位置で、相談に乗れるメンバーとしてお客様と会話するところから始まることが多いですかね。課題を掘り下げていくと、選択肢として内製開発をしていくのがよさそう、ということで実際に動き出すこともあります。
お客様オフィスに直接伺うと想定と違う発見があることもよくあります。コミュニケーションをしっかりとりながら、最適解を検討し続けます。「お客様の困りごとを解決したい」「お客様が分からないところを経験と知識、ノウハウを提供することで助けたい」と、お客様先に入り込んでこちらが率先して課題に取り組んでいく姿勢はシェアード社員と変わりません。
ーーお客様の課題に対応していく想いや姿勢はこれまでのコーポレートIT総合支援サービスと同じなんですね。具体的にどのような課題に取り組みましたか。
まーくん:僕がにーにーさんとともに担当したお客様は、コーポレートITの対応+kintoneの保守という話から始まったんですが、話していくうちに「kintoneを作り直したほうがいいね」となり要件定義からスタートしました。
はらよ:シェアード社員(コーポレートIT総合支援)がすでに関わっているお客様や、そのお客様を担当するUGメンバーから、Salesforceなどのシステムに関する相談を受けることも多いです。そして相談だけでは終わらなくて「直接対応しましょうか」と担当になる場合もありますね。お客様先でシステム開発にチャレンジしたけどうまくいかなかったから改善してほしい、といった段階で着手していくような感じです。画面表示や機能追加の改善など一部分の対応もあれば、ゼロから作ることもあります。
カズさん:「ローコード/ノーコード開発」とよばれるツールは、CMなどでも宣伝しているように"誰でもできる"を売りにしています。出来合いのシステムに満足できなくて自分たちで使うシステムを自ら作りたいという人たちにニーズがあるんですよね。
はらよ:自力でできる一部の社員に業務が属人化してしまい、その方がいなくなって、だれも巻き取れない、触ろうとしない、ドキュメントが残っていない、なんて状況に陥って助けを求められることも多いです。
ーーそれは大変ですね。でも、中堅・中小企業ではよくありそうな話ですよね。
にーにー:はい。なので、お客様の状況に応じてメンバー一人ひとりが柔軟に動いています。準委任契約でサービスを提供し、お客様と同じスタートラインに立ち、一緒に課題を整理しシステムを完成に近づけ日々改善していくのがUGの「コーポレートIT内製開発支援」の特徴です。
本当は各お客様に対してもっと強力な体制を整えていきたいのですが、まだまだISDに関わるUGメンバーが少ないことから、現場で稼働するメンバー数名とAM(顧客責任者)のミニマムな体制で担当していることがほとんどです。これからISDに関わるメンバーをもっと増やして、事業部を大きくしていきたいです!
合宿で議論を重ね、"お客様を助けたい"という気持ちを思い出しました
ーーコーポレートIT内製開発支援が新規事業として立ち上がるまでの経緯をぜひ教えてください。
にーにー:これまでのコーポレートIT総合支援サービスは、いわゆる"開発"は原則やらないスタンスでした。でも「ローコード/ノーコード開発」ツールという便利なものが世の中に出てきて、システムを自社に合わせてカスタマイズしたい会社が増えてきました。それは大手企業にとどまらず、UGのお客様も例外ではありません。シェアード社員として、どうにかお客様の期待に応えたいと思う一方で、UGのメンバー全員がそういった点に強みがあるわけではないし、開発はある一定の期間も必要なことから「従来のシェアード社員サービスとは別の動きをしたほうがいいのでは?」ということで検討しはじめました。結果、「お客様自身で安定したシステム運用をされたい」という課題を支援するサービスとして新規事業を推進していこうと話がまとまりました。
また、シェアード社員としてお客様と日々向き合うなかで、システムを導入したけど保守ができないケースや、保守をベンダーに頼んで費用がかさんでいるケースを多々見てきました。このあたりをUGで対応できるようになると、お客様にとってもメリットがあるのでは?と思い、"お客様とUGメンバーが一緒に対応できる状態"を目指すようになったんです。
ーーそれは、にーにーさん個人の想いですか?
にーにー:それもありますが、合宿でメンバーと話した影響も大きいです。僕は「ローコード/ノーコード開発」をやりたいと思っていました。でもその想いの根本には"お客様を助けたい"と思っていたことを、あの合宿のおかげで思い出したんです。
はらよ:2022年9月に須田さん(社長)を含めて合宿に行ったんですよね。
カズさん:このメンバーと須田さんとあとビクターさんとセロリさんが参加してくれて、山籠もりしました。
にーにー:この合宿のおかげでいろいろじっくり話せて決められたから、事業の立ち上げが2023年にできたと言ってもいいかもしれません。
カズさん:合宿で新規事業をみんなで考えるプロセスを体験できたこと自体がとても有意義でした。そこに対するメンバー全員の期待値を知れたし、集まってその場で議論するだけでなく、みんなで料理したり、テントを張ったりしたことで団結意識も高まったんです。
はらよ:普段なかなか触れられない環境で過ごして、解放感から遊びほうけてしまうかと思いきや、意外と議論に集中できましたね。しっかり仕事しました(笑)。近年、リモート業務が多くなるなかで、リアルでコミュニケーションを取りながら仕事を進めるよさも感じました。
まーくん:僕はインタビューに載せられないような迷惑をかけてしまったんですが・・・(笑)いい意味でメンバーと話しやすくなりました。合宿が初対面のメンバーもいて新鮮でした!
にーにー:この合宿でいろんな角度からいろんな意見が出てきたのがよかったと感じています。自分は年齢的にも頭がかたくなってきている感覚があって、ほかのメンバーの意見をたくさん聞けて単純にうれしかったですね。
ーー合宿でつながりが深まり、チームとして動き出すきっかけにもなったんですね。
にーにー:はい。ただ、ISDの仕事には合宿参加メンバー以外にもさまざまなメンバーが関わってくれているので、合宿参加メンバーだけでやっているわけではないんです。
カズさん:にーにーさんが声をかけている場合もありますが、最近は社内で開催しているはらよさんのSalesforceセミナーがきっかけで「やりたい!」と手を挙げてくれるメンバーも増えましたよね。
はらよ:最初に社内セミナーを開催したときは、内製開発支援の事業化もここまで話が進んでいなかったし、個人的にSalesforceに携われるメンバーがもっと増えてほしいなという想いだけでやってみました。実際、すこしでも知識があればUGで対応できそうだと思う内容でも、なかなか対応しきれていないお客様先があると感じていて、UG全体のスキルアップができればご支援できる幅も広がると思っているんですよね。
ーーはらよさん主催のセミナーはそういうきっかけで始まったんですね、初めて知りました!
はらよ:ITのキャリアのスタートがSalesforceだったこともあり、最小限の知識を体系的に学習し、いろいろな業種のシステムに対応するスキルを最短で身につけるには、自分自身がよい学習材料だと思っています。開発事業部所属の社員として講師をやっていると敷居が高いと思われがちですが、開発に限らず運用・保守の面にも触れたり、初級編も開催したりしていて、コーポレートエンジニアに必要な知識をたくさん盛り込んでお話しています。
カズさん:私も受講したんですが、ハンズオンで実際に開発する部分を体験できたことで、もともと知識を持っているkintoneとの違いやカスタマイズ可能な範囲などを知ることができ、それぞれのツールの向き不向きについて考えるきっかけになりました。
はらよ:月次で定期開催して1年経ちましたが、今まで相談がきていたような課題を自力で解決できるメンバーが少しずつ増えているように思います。いずれは初級編の講師をだれかにパスして、ほかのシステムのセミナーもやっていきたいですね。
カズさん:私もまーくんとセロリとともにkintoneのセミナーを開催しました。思ったよりも参加者が多くkintoneへの興味が高いことがわかったので、今年は通年でさまざまなレベル感のセミナーを開催したいと準備を進めています。ちなみに初回のセミナーはまーくんが講師をやったんですよね!
まーくん:とても緊張しました・・・セミナーの講師というものを生まれて初めてやることになり、どういう風にやればいいかかなり悩みました。カズさんやセロリさんにたくさんサポートしてもらい、お客様先での経験シェアをしながら実施できました。
にーにー:今後もセミナーに参加してISDに興味を持ってくれるメンバーが増えたら大変うれしいです!もちろんセミナーに参加せずとも僕に直接声をかけてくれてかまいません!!!
お客様を巻き込んで、一緒にシステムを育てていきたい
ーーコーポレートIT内製開発支援をサービス化できて、よかったなと感じていることがあれば教えてください!
はらよ:これまではスクラム(お客様ごとに組成されるチーム)単位で別々に動いており、集まって話すことはあまりなかったんです。ISD内で打ち合わせすることが増えたおかげで、関わっていないスクラムの状況も把握できたり勉強になったりして、横のつながりが深まってよかったです。
カズさん:システム開発はお客様の「業務」により深く関わっていくため、お客様の期待も大きいし、その分やりがいを感じていて、そういう仕事ができてよかったと思っています。システムを開発するだけではなく、一緒にシステムを育てていく感覚は一般的なシステム開発会社とは異なるUGオリジナルな部分かなと思います。
まーくん:入社当初からISDに関わっているので、あまり変化は感じていないのですが、新しいことに関われているのは楽しいです。
にーにー:正直、今はまだないかも?と思っています。コーポレートIT総合支援サービスのなか必要最小限の知識で着手していた業務を、専門部隊が対応することで品質が上がったり、お客様自身のスキルが身についてきたりしたタイミングで「やってよかった」と思えるかなと。お客さんにとってよりよい状態になることを常に目指していきたいですね。
ーーコーポレートIT内製開発支援もコーポレートIT総合支援もシェアード社員の根本にある"お客様を助ける"という想いは変わらないですもんね。最後に、今後の目標を教えてください。
にーにーさん:まずは初年度の予算達成ですね!あと、「お客様の課題が解決された先の未来」を考えている人を増やしたいと思っています。「開発やりたい」「コードを書きたい」って思うとどうしても目の前のプログラムを書くことに一生懸命になってしまって、その仕事によってお客様がどう助かるのかまで考えられていないこともあると思うんですよね。UGのISDは常にお客様の課題を意識できるチームになっていきたいなと。
カズさん:私は、稼ぎ頭として売上を上げたいです。そして、内製開発の最適解を考えることは私の生涯テーマだと思っているので、1社でも多くのお客様の内製開発をご支援して、内製開発の素晴らしさを体感していただきたいです。
はらよ:数字ももちろん大事にしつつ、ISDの理想形のルール(アジャイルやモブプログラミング開発手法)を取り入れたプロジェクトをチームでご支援したいと思っています。顧客をチームに巻き込んだ、真の「スクラム」を実現したいです。
まーくん:長期的な目標としては、事業部として利益を出して「内製開発といったらISD」と言われるくらいの組織になればいいと思っています。
ーーIT技術や製品の進化とともにお客様のニーズも変化していく、そこにISDの存在意義があると感じました。本日はありがとうございました!