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インタビュイー
小木曽 一輝(灯白社 CEO)慶應義塾大学環境情報学部卒業後、スタートアップやMicrosoft、電通での経験を経て、クリエイターが安心して活躍できる場をつくるために「灯白社」を創業。企業経営やエンタメ領域での豊富な経験をもとに、エンタメ業界の未来を担う。
目次
これまでのキャリアについて教えてください。
灯白社を起業したきっかけを教えてください。
現在の事業内容について、詳しく教えてください。
灯白社を運営する上での課題や大変だったことは何ですか?
灯白社が目指すポジションやビジョンについて教えてください。
灯白社の独自の強みや他社との差別化ポイントは何でしょうか?
組織のカルチャーや風土についてはどのように感じていますか?
経営者として大切にしていることは何ですか?
今後の展望や目指すビジョンについて教えてください。
灯白社で働く魅力について教えてください。
最後に、灯白社で一緒に働きたい方について教えてください。
これまでのキャリアについて教えてください。
小木曽さん:
学生時代からプログラミングに取り組み、スタートアップ2社、Microsoft、そして電通でのキャリアを積んできました。スタートアップではシステム開発や広告集客領域を担当し、Microsoftではデータエンジニアとしてプロジェクトのリーダーシップも担いました。電通に入社後もデジタル広告の立ち上げやアプリプロジェクト、地域活性化に向けたECモールの設立サポートなど、さまざまな領域で経験を積みました。このような経験を通じ、クリエイターがもっと自由に活躍できる環境が必要だと考えるようになりました。
灯白社を起業したきっかけを教えてください。
小木曽さん:
私が灯白社を立ち上げたきっかけは、クリエイターが自分の権利を守りながら創作活動をできる場を創りたいと感じたことでした。特に、コミケに参加してクリエイターと接する中で、彼らの作品への情熱に感銘を受ける一方で、権利や報酬の面で十分に保護されていないことにも疑問を抱いていました。また、制作委員会などのシステムでは、クリエイターの発言が十分に尊重されないことが多いと感じ、彼らが主体的に活躍できるエコシステムをつくりたいという思いが強くなりました。そうした経緯から、エンタメ業界で新しい価値を生み出す灯白社を創業することを決意しました。
現在の事業内容について、詳しく教えてください。
小木曽さん:
灯白社では「物販」「版権プロモーション」「IPコンテンツの共同開発」を3本の柱にして事業を展開しています。個人クリエイター、特にイラストレーターやVtuberの方々と協業し、クリエイターの想いを最大限に反映したプロジェクトを共に進めています。また、彼らがセルフプロデュースできるよう支援し、IP創出を通じてクリエイターが長く活躍できる仕組みを作っています。これまでの制作委員会方式とは異なり、クリエイターが主役となり、自分のビジョンを形にして発信できる環境を提供することが灯白社の特長です。
灯白社を運営する上での課題や大変だったことは何ですか?
小木曽さん:
創業初期には、資金面や収益化の課題に直面しました。最初に立ち上げたクリエイター主体のコンテンツプラットフォームでは、集客やマネタイズに苦戦し、貯金していた1,000万円があっという間に消えたんです。また、エンタメ業界で新しいビジネスモデルを構築する難しさも感じました。ですが、その経験を通じて市場のニーズを再確認し、クリエイターと一緒に価値を創り出すことが本当に重要だと実感しました。その後は、クリエイターと共に試行錯誤しながら、手堅い収益基盤を築くことに専念してきました。
灯白社が目指すポジションやビジョンについて教えてください。
小木曽さん:
灯白社は、「個人クリエイター版のバンダイナムコHD」を目指しています。バンダイナムコが多くのIPを管理し、世界中で影響力を発揮しているように、私たちも個人クリエイターのIPを育成し、世界に発信していきたいと考えています。これにより、クリエイターが自分の才能を最大限に発揮できる環境を提供し、エンタメ業界に新しい風を吹き込みたいと考えています。また、クリエイターエコノミーの発展に貢献し、個人がグローバルな影響力を持つ社会を実現したいと思っています。
灯白社の独自の強みや他社との差別化ポイントは何でしょうか?
小木曽さん:
灯白社の強みは、広告会社出身の企画力とエンタメ企業出身者のプロジェクト実現力が融合していることです。少数精鋭のチームで、クリエイターのアイデアを最大限に尊重しながらプロジェクトを推進していくため、クリエイターの個性やビジョンが色濃く反映されたコンテンツを生み出せます。また、私たちはグローバル市場にも目を向けているため、日本国内だけでなく、世界中のファンに届けられるコンテンツを目指しています。こうした点が、他のエンタメ企業とは異なる灯白社の独自性です。
組織のカルチャーや風土についてはどのように感じていますか?
小木曽さん:
灯白社のカルチャーは、「愚直で実直に」という姿勢を大切にしています。私たちは、クリエイターやクライアントに対して誠実に向き合い、クリエイターの想いを実現することに全力を注いでいます。また、アラン・ケイの「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」という言葉を信念に掲げ、新しい価値を自ら生み出す姿勢を忘れません。さらに、クリエイターや社員、関わるすべてのステークホルダーに対しても感謝を大切にし、全員が成長できる組織を目指しています。
経営者として大切にしていることは何ですか?
小木曽さん:
経営者として、私が最も大切にしているのは「クリエイターへの還元」と「全員が誇りを持てる会社づくり」です。クリエイターが主役となり、自分の権利やアイデアが尊重される環境を整えることはもちろん、関わる全ての人が幸せを感じられるように努めています。特に、クリエイターの成功は灯白社の成長にも直結するため、彼らの夢を叶えるためのサポートに全力を注いでいます。クリエイターと共に未来を描き、それを現実にするのが灯白社の役割だと思っています。
今後の展望や目指すビジョンについて教えてください。
小木曽さん:
将来的には、個人クリエイターのIPがグローバルに影響力を持つ時代をつくりたいと思っています。クリエイターと企業が互いに信頼し合い、共に成長できるエコシステムを確立することで、エンタメ業界に新しい価値を生み出したいです。具体的には、個人クリエイターのセルフプロデュース支援や、クリエイターが自身のブランドを構築できる環境づくりを進め、彼らが自立して世界に羽ばたけるような体制を構築していく予定です。
灯白社で働く魅力について教えてください。
小木曽さん:
灯白社では、社員が自分のアイデアを形にし、クリエイターと共に新しい価値を創り上げる楽しさを実感できる環境があります。プロジェクト全体に深く関わることができ、毎日が新しい挑戦と成長の連続です。また、クリエイターとの直接の対話を通じて、彼らのビジョンや夢を共有し、共にその実現に向かって努力できることが大きなやりがいです。エンタメ業界の未来を創るために挑戦を楽しみたい方にはぴったりの職場だと思います。
最後に、灯白社で一緒に働きたい方について教えてください。
小木曽さん:
「エンタメ業界やクリエイター支援への情熱を持ち、常に学び続けられる方」と一緒に働きたいですね。クリエイターと共に汗をかき、彼らの夢を一緒に実現していく意欲のある方を求めています。また、スタートアップの環境なので、柔軟な対応力や自発的な行動力も求められます。現状に満足せず、新しい挑戦を楽しめる方にとって、灯白社は非常にやりがいのある環境です。