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「トライバルはSNSマーケの会社じゃありません」……では、なんの会社?

みなさんこんにちは、外部ライターのまこりーぬ(@makosaito214)です。私は普段マーケターとして働きながら、副業で取材ライティングをおこなっています。このたび、ありがたいことに

「第三者の立場から、トライバルの強みや特徴を発掘してくれませんか⁉」

……とトライバルメディアハウス代表の池田紀行さん(@ikedanoriyuki)よりお声がけいただき、インタビューの場にやってまいりました。せっかくの機会ですので素朴な疑問をガンガンぶつけていこうと思います!

記念すべき第一回目のテーマは、ずばり「そもそもトライバルってなんの会社なの?」。就職・転職先としてトライバルに興味をもっている皆さんはもちろんのこと、いまはまだ転職を検討していないが、トライバルのことがちょっと気になっている方も、ぜひご覧ください!

“ソーシャルメディア時代のマーケティング会社” とは

まこりーぬ:昔からTwitterでよくお見かけしていた、業界の大大大先輩である池田さんとお話しできてとても嬉しいです。本日はよろしくお願いいたします!

池田:こちらこそお願いします! まこりーぬさんから見て、トライバルってどんな会社ですか?

まこりーぬ:池田さんが代表を務める、SNSマーケティングに強い会社! というイメージですね……!

池田:うん、やはりそうですよね。しかし我々実は「SNSマーケティングの会社」ではなく「ソーシャルメディア時代のマーケティング会社」なんです。

まこりーぬ:ぬぬ……⁉ すみません、違いを詳しく教えていただけないでしょうか……?

池田:おそらくほとんどの方は「SNSマーケティング」や「ソーシャルメディアマーケティング」を「マーケティングのごく一部」だと捉えていらっしゃると思います。

でもね、まこりーぬさんもきっとなにかを買う前はクチコミを見るでしょう? 人々はみんなインターネットでつながっていて、ソーシャルメディアユーザーとして情報を受け取ったり発信したりして、なおかつ広告を信じなくなってきている。そんな時代だから「マーケティングにソーシャルメディアを使うか使わないかを考える」のではなく、「ソーシャルメディアが当たり前にある環境でマーケティングを考えなくてはいけない」んですよ。

https://note.com/ikedanoriyuki/n/nb2b51264e7fc

※ソーシャルメディアの定義:個人が主役の情報共有の場。TwitterやInstagramといった「SNS」だけでなく、食べログや価格.com、Amazonレビューなども含まれる。

池田:皆さんにどうか気づいてほしいんです。ソーシャルメディアはもう、「マーケティング環境そのもの」なんだと。ということは、広告もPRもブランド戦略も、すべてソーシャルメディアがそこにある前提でおこなうべきだと思いませんか? 広告はもう、多くの人のクチコミにのって広まるように告げないと、広くは告げられない時代なんですよ。

まこりーぬ:ソーシャルメディアは手段ではなく環境、ですか……! すごくハッとしました。だからトライバルは「 “ソーシャルメディア時代の” マーケティング会社」なんですね。

池田:そうです! 僕はね、ソーシャルメディアの登場は農業革命にも産業革命にも引けをとらないくらい人類20万年の歴史における大革命だと本気で思っているんです。情報伝達が1対1から1対N、N対Nへと広がり、知のネットワークによって爆発的に情報集積していく。こんな時代、いまだかつて一度もありません。

それまでのマーケティングは広告出稿量や店頭支配力がすべてで、結局は多くのお金を使った企業が勝つゲームでした。でもソーシャルメディア時代はいわば「商品丸裸時代」。どれだけ美しい広告を打ったとしても、「この化粧品すごくイマイチでした」というクチコミが出ればそれを見た人は買いませんよね。

良いものは良いし、悪いものは悪い。情報発信の主役は企業から個人へと変わりました。これがソーシャルメディア時代のマーケティングのおもしろさです。

まこりーぬ:商品丸裸時代に、主役は企業から個人。パワーワードの連続ですね! しかし池田さん、個人の購買行動はたしかにソーシャルメディアと切っても切り離せない印象ですが、BtoBマーケティングにおいてもソーシャルメディア環境は重視すべきだと思われますか?

池田:ソーシャルメディアの話をすると、ほとんどのBtoB企業は「うちは関係ないです」と言うんですよ。でも、BtoBであっても情報収集して意思決定するのは結局人ですよね? だから環境は変わりません。むしろBtoBこそ専門性をアピールするコンテンツを作り、SNSで広めて、認知と信頼を獲得すべきです。

たとえば、大手企業にはたいてい3社見積もりルールがあります。すでに付き合いのある企業には声をかけるとして、「あと2社どうする?」という会話が社内でおこなわれますよね。このとき事前にコンテンツやソーシャルメディアで認知されていれば、「A社が評判いいらしいですよ」「B社なら信頼できそうです」と真っ先に候補に入ることができるんです。

企業に務めているからといって「ふだんソーシャルメディアはまったく見ません、業界の専門誌だけ読みます」なんて人はほぼいませんからね。

まこりーぬ:たしかに私自身もTwitterやnoteで積極的に情報発信している会社へ問い合わせた経験がありました……! 池田さんのおっしゃるとおり、BtoBも結局は同じ環境ですね。

マーケティングの力でこそ、よりよい社会を作れる

池田:トライバルを知ってもらう上でパーパスについてもぜひお話ししたいところなんですが、実はいま、スタッフを巻き込みながら作っている最中なんです。

まこりーぬ:おぉ、そうでしたか! どんな言葉になりそうか、差し支えない範囲で教えていただけますか?

池田:池田のパーパス(存在意義)は「マーケティングの力で世界を喜びで満たす」、ミッション(使命)は「マーケティングのソーシャル化をリードする」です。これからみんなで作るパーパスやミッションを改めて掲げることで同じ思いをもつ仲間を増やし、社会に提供できる価値の総量をさらに増やしていきたいですね。

まこりーぬ:完成が楽しみですね! これらのパーパス・ミッションのもと、具体的にはどんなアクションをとっていく予定ですか?

池田:マーケティングには、人々の意識や態度・行動を変えるすさまじい威力があります。いままでは消費者の欲望を刺激して大量に商品を買ってもらい経済を発展させるためにその力を使ってきましたが、これからは国民総幸福量を向上させたり、持続可能な社会を作ることにマーケティングの力を使っていきたいと考えています。

「SDGs」や「ESG」がこれだけ世界中で叫ばれていれば、持続可能な社会を作らねばならないことはみんな当然理解しています。しかし割高なフェアトレードのコーヒー豆を買うでしょうか? 50円高い環境配慮型のティッシュペーパーを買うでしょうか?……多くの人は買わないですよね。認知と行動は相関しないんです。

まこりーぬ:ゔ……心当たりが……(涙)。

池田:「世の中をよくしよう」といくら企業やメディアが叫んでも人々の行動が変わらないのは、自分たちが言いたいことだけを言っているからです。どうしたら消費者の行動が自発的に変わるのか、どうしたら共感を呼び、N対Nの情報発信が促されてムーブメントが続いていくのか。ソーシャルメディア時代のマーケティングに15年間365日24時間費やし、どうしたら情報が伝わるのかを真摯に考え抜いてきた我々だからこそ、行動を促すところまでを支援できると考えています。

これはもちろん、国や政府を支援していきたい! という意味ではありません。"持続可能な発展を求められている企業” のマーケティング支援を通じて、よりよい社会作りに貢献したいですね。

まこりーぬ:なるほど。たしかにトライバルさんのマーケティングの知見があれば、あるべき社会にもっともっと近づけそうな気がしてきました!

口癖は「それ、本当に伝わるの?」

まこりーぬ:今日のお話を聞いて、ソーシャルメディアの捉え方もトライバルさんの印象も大きく変わりました。どうしていままで「ソーシャルメディア=マーケティング環境そのもの」に見えていなかったのか……もはや不思議です(涙)。

池田:『妻と義母』という、若い女性にも老婆にも見える有名なだまし絵があるじゃないですか。若い女性だと思いこんでいると老婆の姿は見えないけれど、「こう見ると老婆ですよ」と説明されると新しい見方ができる。それと同じように、みんながマーケティングの手段だと思い込んでいるソーシャルメディアに対して、僕たちは新しい見方をどんどん広めていきたいと思っています。

我々は2007年創業時からこうした見方をしていたものの、お客様の関心は長らくTwitterやFacebookなど、特定のプラットフォームをハックする方法に向いていて、なかなか聞く耳を持たれませんでした。最近になってようやく「SNSは最大活用して当たり前」「その次の段階に進もう」という匂いがしてきた気がするので、「いまがチャンス!」とnoteやTwitterでぎゃーぎゃー情報発信しています(笑)。

トライバル自体の認知も「SNS活用を支援する会社」ではなく、「ソーシャルメディアという環境を熟知したプロが、お客様のマーケティングを入口から出口まで支援する会社」であるというふうに変えていきたいですね。

まこりーぬ:現場で働く皆さんはてっきりSNSのプロだと思っていたのですが、マーケティング全体の知見をお持ちなんですね。

池田:そうです。全体を俯瞰しないと気づけない課題ってたくさんあるので、スタッフには入口から出口まで意識しようねと日頃から話しています。なので将来パン屋さんになりたいとか地方創生したいとか、なにか実現したい夢がある人にとっては、トライバルはとてもいい環境だと思いますよ。ネット広告やPRといった一部分の専門性だけで人々の意識や態度・行動を変えるのは難しいですから。

まこりーぬ:……しかし、目の前の仕事を一生懸命やりながら全体を俯瞰し続けることって結構難しいと思うんですよね。トライバルさんではどのように実践されていらっしゃるのでしょうか?

池田:うちのスタッフは、「それ、本当に伝わるの?」と疑問をもつことが習慣になっているんですよ。名だたる企業の宣伝部の人であっても広告代理店の人であっても、この習慣はあまり持っていないように感じます。個人が主役のこの時代においても「僕たちはこういうことを伝えたい」「私たちの商品の強みはこれです」という話ばかり。

そうじゃなくて、消費者に買ってもらうためにはなにをどうやって届けると “伝わる” のかを考えなくてはいけません。この本質に立ち返るからこそ、手段にとらわれずに全体を俯瞰できるんだと思いますね。

まこりーぬ:なるほど。「それ、本当に伝わるの?」という問い、しっかり心に留めておきます!

池田:マーケティングをやるなら、一流のマーケターになるなら、うちって本当に最高の環境だと思います!!!

まこりーぬ:とても魅力的だと感じました(笑)。ぜひ次回は具体的な事業内容などもおうかがいさせてください! 池田さん、本日はありがとうございました!

まとめ

  • トライバルメディアハウスは「ソーシャルメディア時代のマーケティング会社」
  • SNS活用支援だけでなく入口から出口まで全体を俯瞰したマーケティング支援をおこなう
  • スタッフに染み付いている習慣は「それ、本当に伝わるの?」を考え抜くこと
  • これからはマーケティングの力を持続可能な社会づくりにも活かす

トライバルメディアハウスという会社は、社会の変化をとらえながら、情報がどうしたら伝わるのかを真摯に考え抜くマーケティングのプロ集団である、と認識が改まった取材でした。当記事が皆さんにとっても「トライバルメディアハウス」「ソーシャルメディア」の印象を変えるきっかけとなっていれば幸いです!

次回は事業や社風についてうかがっていく予定です。 どうぞお楽しみに!!!


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