プロトスターにはインターンシップ制度があり、毎年多くの学生を受け入れています。現在、大学院に在学しながら、起業に向けて準備している松村圭祐さんもその一人。4年前に体験したインターンの感想や印象的な出来事、この経験が現在の取り組みにどう活かされているのかなどについて、話を聞きました。
――松村さんは現在、どのような活動をされているのでしょうか。
松村:東京農工大学の大学院博士後期課程に在学していて、今3年生です。大学院では「10秒ほどで急速充電ができるバッテリーの開発」をメインに学んでいます。
その他にも、土に差し込むだけで発電できる植物電池の事業化の準備や、東京農工大学オリジナルのクラフトビール「農工大ビールプロジェクト」の立ち上げと運営もしています。「サイエンス溢れるワクワクするものを世に出したい」という思いで活動しています。
採用面接に同席するなど、裁量権が大きい
――それでは、プロトスターでインターンをすることになったきっかけを教えてください。
松村:ご縁がご縁を呼んで、という感じですね。大学院に入学したばかりのころからビジネスにはふわっとした興味はありましたが、「起業家としてバリバリやっていきたい」というほど、モチベーションがあるわけではありませんでした。
そんな時、ベンチャー企業の代表をされている方とお話しをする機会があり、「起業に興味があるなら、ここで働いてみたら?」と、プロトスターのインターンを勧められました。
起業については漠然としたイメージしかなかったので、「現役の起業家と深く関わっているプロトスターで働けば、いい風が吹くかもしれない」と思い、代表の前川さんと当時社員だった鈴木さん(現在退職し起業)を紹介していただき、働くことになりました。
――インターンでは、起業家支援メディア「起業ログ」の立ち上げに携わったんですよね。働いてみていかがでしたか?
松村:「起業ログ」に関わるインターン生たちは、目の前の作業にとにかく必死だった一方で、「自分たちは役に立っているのか」「無事にローンチできるのか」という不安な気持ちもありました。そんな時印象的だったのが、プロトスターの社員さんが「大丈夫だよ」と、どっしり構えている姿です。
プロトスターには、自分で事業を起こしたりイグジットした経験があったりなど、ビジネスで成功している社員さんが多くいました。そんな人たちがこの事業に可能性を感じている様子を見て、「みなさんこの先の将来性が見えているのだろうな」という、安心感がありました。
――松村さんは、どこまで業務を任されていたのでしょうか。
松村:裁量権は大きかったと思います。「やりたい!」と思ったことは、ほとんどやらせてもらえました。
例えば、1人で記事を作ることに限界を感じたため、上司に「ライターを採用したい」と相談したことがありました。するとその意見が通り、すぐに人材募集や採用面接などを組んでもらえることになりました。さらに、学生インターンである私も、面接に参加させてもらうことができました。
実際に「起業ログ」が公開されたときは本当に嬉しくて、初日はずっとサイトを見ていました(笑)事業に裁量を持って取り組み、「自分ごと」として取り組めたことはとてもいい経験になりました。
プロトスターには、実績のある社員と気軽に話せる環境がある
――当時の会社の雰囲気はいかがでしたか。
松村:皆さんの人柄が素晴らしいと思いました。社員さんとお茶やランチに連れて行ってもらうなど、能力が高くて実績のある人たちとフランクに話す機会も多くある環境なので、日々刺激をもらっていました。代表の前川さんと1対1でお茶をしたこともあります。
また、直属のマネージャーだった大島さん(新規事業部マネージャー)には、なんでも相談していました。月に一度面談があったのですが、実務面での課題について意見をもらうだけでなく、モチベーション管理の方法などもアドバイスしてもらいました。
ーー学業との両立は大変ではありませんでしたか?
松村:実はそうでもないんです。
研究室は週5で実験があり、基本的に平日は学校にいなければなりませんでした。さらに、プロトスターで働いている時期に他の企業でもインターンをしていたので、土日はその企業に出勤していました。
ただ、プロトスターは、当時あまり一般的ではなかったリモートを取り入れていたので、学校に行きながらも両立することができました。週に1回、会社に集まる日は、午前中に出社して午後から学校に行くようにしていました。
インターン経験を経て、起業のイメージが具体的になった
――インターンを経験して、今後キャリアはどのように考えていますか。
松村:1つ目は、プロトスターのように起業家をサポートする仕事をしたいです。例えば投資家ですね。そこで、前川さんに「投資家に起業経験は必要だと思いますか?」と相談したところ、「やはり自分でもやっておいた方がいいんじゃないか」と言われたことがとても印象に残っています。
なのでもう1つ目は、起業です。投資家として経験を積むことはもちろん、プロトスターで起業家や社会を本気で変えようとしている熱い人たちの姿を見て、自分も心が動かされました。スタートアップのことすらよく分からず入社したのに、退職する頃には「自分も起業したい!」と思っていましたね。
――うっすらと感じていたビジネスへの興味が、かなり色濃くなりましたね。
松村:そうですね。研究と起業が似ていると感じたのも大きいと思います。スタートアップも研究も、仮説検証を繰り返すというプロセスがあり、違いはその対象がモノかビジネスかというところなんです。
それに気付いて、「じゃあ自分にしかできない、強みが活かせるものはなんだろう」と考えて辿り着いたのが、自分が一番興味を持って研究しているハイテク部分の事業化です。
起業の知識やマインドなどが今も活きている
――インターン経験を経て、現在の取り組みに活かされていることはありますか。
松村:活かされていることは沢山ありますね。
大学院で研究をしているだけでは、研究している内容の事業化までは考えられなかったと思います。起業家や投資家のピッチを見た経験も、自分がビジネスプランを作る上でとても役に立っています。
また、メディアの運営に携わったことはあらゆる活動に活かされています。「農工大ビールプロジェクト」のnoteは、1週間で1万PVを取ることができて、それをきっかけに日本経済新聞をはじめ、さまざまなメディアから取材していただきました。こんなにウェブライティングをしてきた研究者は、あまりいないんじゃないでしょうか(笑)
――ありがとうございます! では最後に、インターンに興味がある人に、メッセージをお願いします。
松村:インターンでも裁量があり、様々な業務を任せてもらえるので、自分で考えて動くことが得意な人は向いていると思います。また、社員の方が優秀な人ばかりなので、「自分から積極的にアドバイスを吸収したい」という心意気がある人にもおすすめです。少しでも興味を持っているなら、とりあえずお問い合わせしてみてください!
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