【職員インタビュー】日本で唯一の教員養成システム!研修担当者に聞く研修で目指すこととは
私たちは、教育をより良くしたいと考える多様な人材を、教員免許の有無に関わらず選考し、これからの時代を見据えた教師としての資質・能力を、研修を通して育みます。そのような日本で唯一の教員養成システムであるフェローシップ・プログラムの研修とは、どのようなものなのか、またその研修を担当する職員で元フェローの松尾さんの思いを聞きました!
研修の目的や内容を教えてください
毎年、職員で協力しながらより良い研修になるように試行錯誤しています。その中で、今年度は「生きる力を育むことができる教師の資質・能力の育成」を目指して、研修を行っています。
そのために、研修の中ではフェロー/フェロー候補生が「学び続ける教師」であることが重要であると考えています。さまざまな資質・能力を育んでいく上では、自分自身の資質・能力を発揮し続けていくことが必要不可欠です。「自らの学びを、自らデザインしていく、その学びから新たな学びを見出す。そして、次の学びに繋げる。」そのような自分自身の学びのサイクルを大切にして、研修の設計・実施を行っています。まさに、自らの「主体的で対話的で深い学び」を研修内で体験/体感し、子どもたちの「主体的・対話的で深い学び」を目指していくという構成になっています。
やりがいや心が動いたエピソードを教えてください
フェロー/フェロー候補生の成長には毎年、本当に驚いています。研修の中で「資質・能力は、外から与えられるものではなく、すべての人が本来持っていて、発揮することで高まっていく」と話しているのですが、それを毎年目の当たりにしています。研修期間を通して、学びの視点が大きく変わっていくこと、授業のスキルがどんどん高まっていくこと、本当に素晴らしく思います。これらは、僕たちの研修のおかげではなく、フェロー/フェロー候補生自身が学ぶ力を発揮し続けているからだと思います。そしてそのことが、この研修の内容の裏付けになっていると、感じています。
また、フェローの活動を聞くことは本当に心が動かされます。こんなにもたくさんの思いを持つ先生/仲間が日本中にいるということ、本当に希望がたくさんあるなと思います。僕もこの仕事を頑張っていこうという活力をもらいます。
研修を通して目指すことはなんでしょうか?
私自身、フェロー時代から「多様性を認め合える社会」を目指して活動しています。それは、先生をしていたフェロー時代も、今も思いは変わりません。様々な思いを持った、様々な先生や大人が学校に存在することが、私の目指す「多様性を認め合える社会」にはとても重要なことだと思います。言葉だけの多様性では、子どもたちも多様性を肌で感じることはできないと思います。子どもたちも先生も多様な人が学校にいること、またそのことに気づくことで、社会ももっと多様になり、そして多様性を認め合うことの一歩になると思います。
教室から世界を変えるために、まず私にできることから始めようと思います。