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【Take Action物語Vol.4】~誰にも明かされていなかった最悪の6ヶ月~

こんにちは!
株式会社TakeAction代表取締役の成田靖也です。

前回の記事では、ある飲食店の有名社長に言われた一言から、会社の方向性が大きく変わった出来事についてご紹介させていただきました。
まだお読みでない方は、はじめにこちらから先にお読みください。

DREAM ONの赤塚元気社長(以後元気さん)が居酒屋甲子園の決勝の壇上でアプリをPRしてくれたことにより、サンクスギフトの導入は100社が200社。200社が300社と導入が増え、従業員も10名から1年半で40名。オフィスも20坪の間借りオフィスから50坪。140坪と会社が順調に成長していきます。

そんな会社も事業も順風満帆に進んでいた会社。
ここから更に会社を加速しようと考えていました。

「IPOも視野にして会社を大きく成長させよう!」僕は創業以来、最もやる気に満ち溢れていました。

ただ、そんなある日、ある経営者との会食の場で、「ウチに会社売らない?」という話を持ち出されました。
最初は正直言っている意味も分からなくて・・・そんなレベルでした。

これから更に会社を成長曲線を目指そうとしている自分が会社を売る?
そんなことは正直1ミリも考えていませんでした。

なのでその場で丁寧にお断りさせて頂きました。
ただそれから、1か月、また1か月と。毎回もちろん紳士的に熱意をもって、うちの会社のグループに入らないか?とM&Aの話を半年近く持ち掛けて頂きました。

最初は、100%拒絶だった私も、今後の自分の勉強として、

・どんなところがM&Aの価値基準になるのか、
・私たちのどの部分を勝ってくれてM&Aの話を持ち込んでくれているか
と考え始め話を聞くようになりました。

そうすると変な感覚(変な気持ち)になったことを今でも鮮明に覚えています。

自分は社員には「これから株式上場だ」と更に会社を成長させるんだとか熱いメッセージを発信しているのにも関わらず、自分は会社を成長させるというコミット以外の選択肢も考えていること。

22歳から仕事を初めて、自分の仕事に対するモチベーションや向上心が崩壊しました。
自分は何のためにこの会社をやっているのか
・結局はお金稼ぎのために始めた会社だったのか
・社員に嘘をついているんじゃないか
と考えれば考えるほど自分自身の会社内で発信している言葉と自分自身の精神状態のギャップに心が壊れていきました。

もちろん先にお伝えしておくと誘っていただいた(M&A)を持ち込んで頂いた方には今でも感謝しています。

そんなまだまだ精神状態が不安定で弱い自分では、これからもっと更に険しい道のりは達成できるはずもなく、自分の中では本当に大きな経験だったので、ありがたいお話でした。

ただ、長く自分の心が晴れない、もっと言えば、仕事に身が入らない6か月が続きます。
何をしても上の空。そこに心はありませんでした。

ビジネス人生で後にも先にもこの時期だけ、自分の中では最も苦しい地獄の6か月間でした。

ただそんな長いトンネルにも光が見えます。
そして実は救ったのは、意外にもコロナショックでした。

日本全体、世界全体にコロナが蔓延し、1回目の2020年4月7日はじめて緊急事態宣言が発令されます。
特に1回目は、街はゴーストタウンのようになり、得体の知れないコロナの恐怖に、昼も夜も外に出る人がいなくなります。

私たちも無期限のオフィス出社なし。
そしてお客様である、飲食店はコロナの発症源のように連日連夜テレビに取り上げられ、居酒屋業界を中心に大打撃を受けます。

もちろん私たちの会社も飲食店に採用の支援や定着の支援を行う会社ですから、お客様から毎日のように、採用は一旦ストップというご連絡を頂く企業が続出し、アプリのサンクスギフトも一旦は店舗に出勤がなくなるという理由から、店舗コミュニケーションの必要性が低下し、解約が続出します。

会社に電話やメールが入れば、大体解約の連絡でした。
創業して初めて「会社やばくない?潰れる?」と感じた瞬間でした。

なので、そんな心がもやもやしているなんて、調子乗ったことなんて言っている暇はありません。
連日連夜幹部とこれからの対策と今後の会社の方向性を話し合います。
本当に生きるため、会社を存続させるために必死でした。
ただ必死で苦しいはずが、なぜかその数か月は苦しいどころか、楽しかった。
やりがいに近い感覚がありました。

そこで思ったのは、
自分は必死に仕事に向き合っていなかった、それなりにうまく行き始めて調子に乗っていたこと」
を反省しました。

そこで自分の精神状態がだいぶ安定していくのです。
そして今。自分自身も会社も息を吹き返し、新たな目標チャレンジに向けて日々、奮闘します。

次回の最終記事では、今のTake Actionと今後の僕たちの描く未来について、もちろん夢は大きいのですが、その目標へ向かう未来の話をしたいと思います。

ここまでご一読ありがとうございました。

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