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自分をエンジニアの枠に閉じ込めない。金融庁を経験した若手エンジニアがFintechを選んだ理由

新卒で金融庁という大組織を経験した後にゲーム会社のバックエンドエンジニアへと転身した異色の経歴を持つ道祖土 尚弘(さいど なおひろ)さん。sustenキャピタル・マネジメント(以下、susten)に入社するまでのキャリアを振り返って、彼はこう語ります。

「どういう組織が自分に合うのかの基準を持ちたい」

「エンジニアをするなら自分が利用したいと思うサービスに携わりたい」

前途有望な若手エンジニアがこれまでどのようにキャリアを選び、また何を重視してsusten入社を決断したのか。転職を考える方にぜひお届けしたいインタビューです。

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道祖土 尚弘(さいど なおひろ)

大学卒業後、金融庁に総合職として入庁し、マクロプルーデンス部門でモニタリングや金融機関の監督業務に従事。2018年に財務省東北財務局へ出向し、検査官として地域金融機関の分析やヒアリング、オンサイトモニタリングを行う。2019年2月に株式会社ミリオンダウトに参画し、大規模ソーシャルゲームのインフラ・サーバーサイドエンジニアとして業務を行う。2022年8月にsustenへ入社。

大きな組織と、小さな組織

ーー道祖土さんは金融庁とゲーム会社というまったく異なるキャリアを経てsustenに入社されています。そのキャリア選択の理由からお話を伺えますか?

道祖土 尚弘(以下、道祖土):はい、僕はもともと経済の歴史やミクロ・マクロの経済に興味があり、学生時代は経済学部で学んでいました。ゼミでの研究内容は『ESG(※1)と投資のパフォーマンス』で、その分野と関係の深い金融庁に興味を持ちました。

※1 環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)を合わせた言葉。長期的な経済成長においてはこの3つの観点が必要だという考え方。

ーーなぜ経済や金融に興味があったのですか?

道祖土:金融という分野は変化のスピードが非常に早いです。金融業界自体も技術革新を背景に、SUSTENをはじめとしたFintechが次々と生み出されるなど絶えず進化していますし、金融が支える実体経済や各国の状況も常に変化し相互に影響を与えていますよね。僕は良くも悪くも新しいものには何でも好奇心がわく性格なので、こうした変化に知的好奇心が刺激される部分が大きいのかもしれません。

ーーそれで金融庁を最初のキャリアに選んだんですね。金融庁の印象はどうでしたか?

道祖土:金融庁では経済全体を見ながら銀行、主にメガバンクの検査監督を行う業務を行いましたが、民間企業から出向してきた方も多い部署でもあり、様々な優秀な方々と交流したり金融に関する最新の論文を読んだりと、とても刺激的な職場でした。転職こそしましたが、金融庁にまったく不満はなかったです。

ーーでは、なぜ民間のゲーム会社に転職をしようと思ったのですか?

道祖土:自分の人生を考える上で「どういう組織が自分には合うのか考えたい」という気持ちがあったからです。巨大な官僚組織の中での経験だけでは自分のキャリアを相対的に捉えて選択していく基準が持てないなと感じていたんです。

だからなるべく点対称の環境、規模が小さく意思決定までの速度が早い、あらゆる面で金融庁とは真逆の場所へ飛び込んでみたいと思っていました。

ーーご自身のキャリア適性や適合度の基準を持つために、あえて環境を変えたんですね。

道祖土:そんなときに、大学時代から好きだった『ミリオンダウト』というゲーム会社の社長に「エンジニアとしてうちで働かないか?」と誘っていただいたんです。そこで、エンジニアとして一から勉強しながら働くことになりました。

職種も事業ドメインも組織の規模感もまったく違う環境でしたが、その中でも組織の規模としては「小さい方が自分には合っている」と感じました。

ーーそれはどうしてですか?

道祖土:組織が小さい方が自分から能動的に動いて興味のあるものへ関わりに行けるからです。もちろん職掌がはっきり分かれていてそれぞれ職務を遂行することも大事だと思います。しかし「好奇心を満たせる」ということに価値基準の重きを置く僕にとっては、セクション感の隔たりが少なく、全体が見通せる環境で働く方が好ましいとわかりました。

知的好奇心を求める若手が求めたもの

ーーでは、ゲーム会社からsustenに転職することになったきっかけは?

道祖土:「このままエンジニアを続けるのか」という点に迷いがあったので、異業種も含めて転職市場を見てみようと思ったのがそもそものきっかけです。

エンジニアリング自体は技術の絶え間ない進化に伴って常に学習する対象が変化し、情報を調べる必要がある仕事なので、自分に向いているとは思っていました。ただ、エンジニアを続けるなら「自分がつくって楽しい、自分が利用したいサービス」に携わりたいという思いが出てきていたんです。僕自身ゲームは好きですが、長い期間開発に携わっていた「ソーシャルゲーム」というジャンルはあまりプレーしなかったので。

それで、依然として興味のあった金融の分野と新たに学んだエンジニアリングとの結節点であるFintech企業を候補に挙げました。

ーーなるほど、それで「金融」と「エンジニア」でキャリアの掛け合わせができる企業の中からsustenを選ばれたと。決め手はどこにあったのですか?

道祖土:一つはやはり「自分がユーザーだったらこういうサービスを選びたいな」と感じたことです。

転職の面談前にWebサイトに目を通したんですが、そのときに読んだ投資信託の解説記事が「どういう投資信託を選ぶのか」「どういう方針で投資をしているのか」「手数料の仕組みは」といったことを平易な表現でつまびらかにしていて。「手数料が安いよ」ということはどこも謳っていましたが、その仕組みの裏側まで解説しているようなところはなかなかなかったので、とても信頼できるサービスだと思いました。

▼道祖土さんの入社に大きく影響したという記事がこちら

インサイト | おまかせ資産運用ならSUSTEN(サステン)

ーーもう一つの決め手は?

道祖土:オープンな雰囲気と社員の方の人柄ですね。

金融庁にいたとはいえ、投資信託は初めての業界です。それに、サーバーエンジニアとして経験も積んでいましたが、扱う言語も今までとは違うものになることが分かっていました。だからこそ、面談で感じた社員の方のオープンな人柄は安心感につながりました。

まだ入社1ヶ月足らずですが、みなさんサポートが手厚く、困っているところに手を差し伸べていただきました。採用前に感じた通り、素敵な人柄の方々が集う職場です。

自分をエンジニアの枠に閉じ込めない

ーーsustenでこれから担当する業務とこれからの目標を教えてください。

道祖土:僕はWebサイトのサーバー・インフラを担当します。目標は、まずいち早くキャッチアップしてエンジニアとして価値を提供できるようになることです。

その上でドメインに関する専門的な議論にも参加していきたいと考えています。社内では日々投資信託に関する専門用語が飛び交っているので、勉強して早く議論が理解できるようになりたいですね。

ーーエンジニアとしてのスキルだけでなく、ドメインに対しての専門性も高めるとなるとかなり大変そうですね。

道祖土:そうかもしれません。でも、僕は自分の仕事をエンジニアという枠に閉じ込めないでおきたいんです。僕のような若いエンジニアが専門分野についての知見を深めて議論に参加することで、チームに新たな視点を提供し「話すことによって生まれる何か」が出てくるものだと思っていますから。

ーー中長期のキャリアプランについても教えてください。

道祖土:正直まだまだわかりません。ただ、好奇心の充足が僕に重要な価値観なのは確かなので、sustenで「これをしたい」と思った時にすぐにそれを実行できる知識と経験がある状態をつくっていきたいです。

ーーこれから先、sustenで一緒に働くかもしれない方々にメッセージをお願いします。

道祖土:sustenは金融の知識の面でもエンジニアリングの面でも最先端ですから、知的好奇心が旺盛な方にはとてもおすすめできる職場です。そうした方と一緒に働けるのを楽しみにしています!

執筆:北原泰幸、撮影:小堀将生、編集:榮田佳織

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