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流しのアジャイルロックスターとSpeeeの出会い

Speee開発部では、ものづくり組織を強固にし、プロダクト開発力を高めていくため、社内外関わらず最適な手法で日々改善改良に努めています。

今回はSpeee開発部の中でも、リアル産業の進化に対しデータとテクノロジーを用いて取り組んでいるデジタルトランスフォーメーション事業本部に、Ruby界隈で幅広く活躍されている角谷信太郎さんにお手伝いしていただいたお話を紹介したいと思います。

なぜこの記事を書くのか?

Speee開発チームをもっと赤裸々に知ってもらいたい!という思いです。

私たちは日々新たな課題にぶつかり、改善し、PDCAを回していく成長途中のフェーズ。今回のような事例を紹介する事により、外からは見えづらい現場の様子や課題をお伝えできるのではないかと思いました。

この記事で話すこと

  • なぜ角谷さんを呼んだのか?
  • 角谷さんはどんな人?Speeeとの接点は?
  • 開発チームの課題、どうやって改善したのか?

そして今回の取材は角谷さんと昔からの友人であるSpeee VP of Engineering 大場 光一郎との対談形式にしてみました!

2人の馴染みの居酒屋にてビールを飲みながら、お刺身をつつきながらのほどよくゆるく、真面目に語ってもらいました!

角谷信太郎(写真左)

独立系SIベンダーにてSEとして勤務後、2003年より(株)永和システムマネジメントにて、Rubyを活用したソフトウェア開発をアジャイルにしていくこと、メンバーの育成などを行う。
2007年から「一般社団法人 日本Rubyの会」理事に就任。日本最大のRubyカンファレンス「RubyKaigi」の運営にも携わり、Ruby界隈で幅広く活躍。
現在は(株)Misoca技術フェロー。(株)永和システムマネジメント フェロー。 訳書監訳書は『アジャイルサムライ』『アジャイルな見積りと計画づくり』『Rubyのしくみ』『なるほどUnixプロセス』など。

大場光一郎(写真右)

株式会社Speee VP of Engineering
2001年、大手SIer入社。2011年グリー株式会社に入社。2014年から大手クラウドソーシング会社に参画しCTO、CIOを歴任。2018年より株式会社Speeeの専門執行役員に就任し、開発に関わる組織全体を統括。その他、複数のIT企業にアドバイザーとして開発組織、文化、事業づくりを支援している。
2018年より、SpeeeのVPoEとしてエンジニアの生産性と成長性を最大化させるべく、メンバーの育成や組織課題解決を行っている。

角谷さんを呼んだ理由

外から背中を押してもらいたかった

大場:角谷さんに依頼した背景としては、みんなうまくいったプロセスの経験をしてなくてこれでいいのかなって自信を持ててなかったんですよね。

プロセスがいきいきとしていない状態を、長いキャリアと確かな実績のある角谷さんによって後押ししてもらうこと、本来のアジャイルな開発を導いてもらうことがチームにとって必要だなと思いました。

私から言うこともできるけど、社内の色んな事情や物事の経緯を知ってる立ち位置からアドバイスすることと、角谷さんのような外部からの目線でアドバイスすることは全然違うんですよね。

あと角谷さんが社内をウロチョロしてて雑に相談できるってのもエンジニアにとっていい体験になるだろうと思いました。

そんな角谷さんってどんな人?

「流しのアジャイルおじさん」

角谷:いまはフリーランスで、アジャイルコーチのような、そうでないような仕事をしています。コーチとかコンサルと名乗るとちゃんとやってる人に迷惑かけそうなので「流しのアジャイルおじさん」という感じです。あとは一般社団法人日本Rubyの会の理事をやってます。これも理事というよりは、野生のRubyist愛好家というのが実態に近いような…。

アジャイルの原点としては、15年ぐらい前、アジャイル開発をやってみたくて、永和システムマネジメントに就職したことですね。元々はアジャイル・XPがやりたくて、それを謳ってる会社に入ったんですけど、当時はそんなものはなくて、自分でトライしていく内にどんどんやれるようになったという感じです。アジャイルを勉強しだしたときにRubyを知って、おもしろいなと思い始め、今に至ります。

「コードを書かない」という選択肢

大場:角谷さんって今もコード書いてる?

角谷:自分用のものはたまに書きますが、OSSは納品してないですね。発想が足りないからだめです。コード書くのが好きじゃないことはないんだけど、自分が書くより他の人が気持ちよく書けるような環境を作った方が進捗するんですよね。

大場:角谷さんのまわりはすごい人ばかりだからなおさらですよね。私の場合は、課題のポイントが移ってきて、結局コードを書くのは人間で、もっと世の中にいいコードを広めるには、自分が一人で書くよりいいコードをたくさん書く人を増やした方がよくて。そのために活動した方がレバレッジが大きいなと思って、今はエンジニアの組織全体をみるVPoEをやってますね。

角谷:そこは大場さんと似ている部分があって、Rubyの会理事長としての活動もそうだけど、Rubyが好きで、Rubyやりたいんだけど、手続きや金銭面で困ってる若い人たちをサポートをする事が一番価値を提供できるところなのかなと思ってやっています。自分たちだけでやってても続かないけど、地域の人がやってもらえると活動が広がって、それによってコミュニティも盛り上がっていくんじゃないかなと。

Speeeとの接点

友人であり、お互い憧れの存在

角谷:Speeeさんとの接点は大場さんですね。気づけば長い付き合いになっているのですが、最初に会ったのがいつなのかは覚えてないんですよね…。

大場:今でこそ友達のような仲になってますけど、当時僕からみた角谷さんは「JavaからRubyへ」にサインしていただくようなアイドル的存在でしたね

角谷:私のほうこそ、大場さんは「Meadowの大場さん」だったのでヒーローです。WindowsでPL/SQLのストアドプロシージャを書いてた頃はとてもお世話になりました。

Speee=「Rubyで日本一になる」?

角谷:Ruby関連イベントに露出し始めた頃は、「Rubyで日本一になる」って言ってるけど、何をやっているのかはよくわからないなあというのが第一印象でした。

その後も継続的に露出を続けていて、ここ数年はRubyKaigiに厚い支援をいただいてるので、個人的にはとても印象が良いです。今年のRubyKaigiでは、Rubyコミュニティと縁のある喫茶店を出張店舗として持ってきたり、開発イベントを開催したりとスポンサーのコンテンツは毎年アップデートされているように感じます。ありがとうございます。

大場:井原さん(元クックパッド技術部長 井原 正博氏)が2015年にSpeeeの技術顧問に就任したことで、技術を一番上手く使える集団になって成果を出すことや、OSSやインターネットを通じてもらったものを技術で還元していこう、という指針ができて、今も技術コミュニティや技術への貢献を続けています。

角谷:Rubyコミュニティという意味では、コミュニティで繋がりのある人が入社しているなあと。mrknがいて、昨年大場さんが入ったと思ったら、その後は秒速さん、気づいたらiogiさんも入社してて。Rubyistが生息しやすい環境なのかな、と思って親近感を抱いてます。

課題とそれに対するアプローチ

Speeeは事業ドメインが幅広くてよくわからない!という方も多いと思うので、ここで少しだけご紹介。

角谷さんに関わってもらったのは「デジタルトランスフォーメーション事業」という、レガシーなリアル産業に対しテクノロジーの力で変革していくという、X-tech領域のサービス開発。

現在は不動産売却領域の「イエウール」「すまいステップ」、リフォーム領域の「ヌリカエ」「ナコウド」など複数の事業を展開しています。

エンジニア・デザイナー・プロダクトマネージャーと、職種を横断してプロジェクトごとにチームで開発する体制の中で多くの課題があり、角谷さんに助けてもらいました。

「いかに1週間のタスクをこなすか」がフォーカスになっていた

角谷: 開発チームの活動をちょっと見せてもらったら、組織構造としてビジネスと開発が遠かったんだろうなあという名残りを随所に感じました。施策について考える人と、それをコードとして実現する人が分離されていたんだろうな、と。自分が呼ばれた理由はここを変えていきたいのだな、と早い段階でわかりました。

開発のスピードを個人単位のベロシティで計測してて、見積りの精度を上げることに時間をたくさん使ってたんですよね。チームメンバーそれぞれが自分の専門分野とか担当領域のタスクを予定通りにこなせるかを重視しているとこうなりがちです。


タスクではなくバックログを重視する

角谷:せっかくOKRとかスクラムっぽいフレームワークを導入して、開発サイクルも1週間単位で回すことになっているのだから、見積りの精度は頑張らないようにしてもらいました。「今週はこれぐらいならこなせそう」ぐらいで構わない。それよりもプロダクトバックログを優先順位をつけて1列に並べてもらって、プロダクトバックログアイテムを上から順番に終わらせていくことのほうが大事

プロダクトバックログアイテム (PBI) の作り方も「この1週間でプロダクトの状態がどのように変わっているのか」という観点にしてもらって、見積りに使っていた時間をPBIをよくするために使ってもらうようにしました。

Speeeさんは事業の数字の計測がしっかりしているので、施策の結果がどうなったかのフィードバックをきちんと得られるので、成果を踏まえて次の計画をどうするのか、ということにつなげられるのは良いなと思いました。

(自分たちで点検できるようになったら、あとはいい感じに進めていってくれて、成果につながってよかったです。まる。)

課題と改善を繰り返して今後

たのしい開発を追求していくために

角谷: 今あるコードベースを改善するという点でも、新しい事業領域の仮説を検証するという点でも、ソフトウェアを中心に据えたエンジニアリング組織のあり方という点でも、腕を振るう余地はたくさんありそう。

もし、いまの職場で「もっと良くしていきたいけど変えられない…」みたいな感じでもやもやしている人がいるなら手伝ってもらいたい。

個人的にはSpeeeに所属していて、コミュニティから顔の見えるRubyistが増えているので、もっとRubyistが増えてくれるとうれしいです。Rubyistが生息しやすい職場環境というのは昔に比べれば増えて来ましたがまだまだ十分とはいえないと思うので。

大場: これまでのSpeeeの取り組みでRubyを開発する人、Rubyを使う人、そしてRubyを活用するいち企業としてのSpeeeをひとつのエコシステムとして接続できてきた感があります

Rubyを通してたのしく開発しているエンジニアが、仕事でも同様にたのしく開発していけるように、会社の中の制度なんかもOSSのように開発できる仲間を増やしていきたいです。また、Speeeの中での技術もGoやPythonを使うプロダクトがでてきたり多様性が広がっています。広がっていく先にもエコシステムを構築していきいきと開発できる環境を作っていきます。

角谷さん、そのための多大なるサポートありがとうございました!



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