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“シンプルさ”こそがイノベーションの源泉。Amazonから、急成長中のスタートアップにジョインしたCPOが語るスマショの可能性

スマートショッピングは「日々のモノの流れを超スマートに」をミッションに、IoT重量計を使った在庫管理・発注自動化のSaaSサービス「スマートマットクラウド」や、面倒な日用品の買い物を自動化しゼロクリックショッピングを実現する消費者向けサービス「スマートマットライト」などを展開しています。「スマートマットクラウド」は2018年の発売からわずか約3年間で1200件以上の取引社数、4万枚以上の導入実績を誇り、急成長を続けています。

今回は、上級執行役員 CPOでありながら、カスタマーサクセス本部長と戦略企画部の部長も兼任する松生に、スマートショッピングの組織が抱える課題と、秘める可能性について話を聞きました。

シンプルであればあるほど、変革が起こりやすい。スマートマットクラウドに感じた“イノベーション”の可能性

ーーこれまでの経歴を教えてください。

新卒でボストンコンサルティンググループに就職し、通信、金融、エネルギーなど様々な業界において新規ビジネス探索業務、プロセス改善、コスト削減、組織改編などの支援を行っていました。とても学び深く、非常に充実した日々を過ごしていましたが、立てた戦略から実行までを一気通貫で経験したい思いが強くなり、事業会社への転職を検討しました。

学生時代は情報学研究科でプログラミングやネット検索に親しみがあったこと、その当時本や家電といったメイン領域ではない消費材を今後大きく伸ばすチャレンジができそうなどの理由から、アマゾンに面白みを感じ、2013年に転職をしました。

その後アマゾンでは、食品、ペット用品、お酒などを取り扱う消費財事業本部でプロダクトマネージャーを担当。Amazon Pantryなどの新規サービス立ち上げ、定期おトク便・Amazonクーポンなどの既存サービスの改善・進化、各事業部に対して横串でプライシング・品揃えにおけるファンダメンタルの向上支援などに携わり、通算8年ほど在籍していました。

ーースマートショッピングへ入社した決め手は?

スマートマットクラウドにイノベーションの可能性を感じたのが入社の決め手です。実は、現社長の林とは大学の研究室が一緒で、さらにアマゾン時代の同僚でもあります。

林がスマートショッピングを起業してからも、プライベートで互いの近況を報告していました。会うたびに「手伝って欲しい」と熱烈に誘われていて(笑)ただ正直にいうと、当時は興味を持てず、転職は考えていませんでした。なぜならスマートショッピングは一度ピボットをしていて、元々は複数のECサイトから比較サイトのように検討しながら最適な買い物ができるSaaSを提供していたんですよね。

そこから方向転換をして、はじめてスマートマットの話を聞いたときに「ん?」と考えが変わりました。ものの重さを測って足りなくなったら発注するという発想が「なんてシンプルで、素晴らしいアイデアなんだ」と感じたんですよ。

シンプルだからこそ、顧客の既存業務・オペレーションや一般消費者の生活動線に溶け込みやすく、多種多様な使われ方をする可能性に溢れている。そして、おそらく誰でも思いつくし、やろうと思えばできるのにこれまで存在しなかったプロダクトなんですよね。

結局、世の中を変えてしまうようなイノベーションの源泉って、こういうワンアイデアなんじゃないかと私は思っているんです。大昔で言うと、電話そのものだったり、最近であればスマートフォンだったり。生まれる前は欲しいとも思っていなかったものなのに、でてきた瞬間にあっという間に世の中に広がって、一人一人の生活様式すら変えてしまう。

私はスマートマットに、同じようなイノベーションの可能性を感じました。

経営と現場の”橋渡し役”として、奮闘した1年だった

ーー現在の役職について、役割や業務内容を教えてください。

プロダクトマネジメント本部を統括するCPO(チーフプロダクトオフィサー)として、プロダクトのあるべき姿の整理やプロダクトロードマップの策定や見直しを担っています。また、カスタマーサクセスの本部長と、戦略企画部の部長も兼任しています。

ーー入社して最初の1年は、どのようなことに取り組みましたか?

まず、プロダクトロードマップの見直しを行いました。既存のプロダクトロードマップは引いてから時間も経っていたのもあり、アイデアは多く出ていたものの、WhyよりもHowに重きが置かれがちになっていると感じました。メインターゲットやプロダクトの将来像が想起しにくい状態だったため、社員それぞれがしっかりと納得感を持てるプロダクトロードマップにガラッと引き直すことにしました。

ーー具体的には、どのようにプロダクトロードマップを変更しましたか?

現在、スマートマットクラウドは在庫管理のプロダクトですが、将来的にはマルチプロダクト展開を考えています。大きなものだと、多段階のモノの流れを把握できるような、工程管理、計画・予測系のプロダクトをリリース予定で、そのプロダクト構想をロードマップに組み込みました。

現状では、まだまだ技術の進化が必要ですが、技術を進化させてから次のプロダクトを仕込むのでは、開発スピードが損なわれてしまいます。そこで、プロジェクトの担当者や、開発の進捗状況などを整理した上で、マルチプロダクトのアイデアを仕込んだり、技術の底上げも並行して行っています。

ーー新しい事業を展開させるうえで、直面した課題は?そのために取り組んだことを教えてください。

課題としては3つありました。まず1つ目が「組織の分断」です。弊社は、The Modelを踏襲した機能別組織を採用しています。

機能別組織は、各部門間で業務や人員の重複が少なく、経営効率性に優れた組織構造といえますが、その一方で部門間の連携がとりにくく、変化に対応しにくい難点があります。そこで、横断型のプロジェクトチームを組成して、組織間の連携の強化を図ったり、経営会議の報告単位を変えたりといった施策を実行しました。

2つ目が、優先順位の決め方です。今までは、ビジネスインパクトや実現可能性、戦略との親和性などで優先順位付けを行っていました。決して間違った方法ではないのですが、やはり論理的な理由だけだと決めきれない場面も多くあります。なので、メンバーの皆が「やってみたい」「確かにこれはやったほうがいい」と、ワクワクしたり納得したりできるかというポイントも判断基準に加えました。

3つ目が、プロダクトセールスの手法だと売り切れなくなったこと。リリース当初は、在庫管理の工数削減という点に革新的なイメージを持たれるケースが多かったです。

しかし、サービスを展開するにつれ、より深い課題を持ったお客様からの問い合わせが増え、求められるソリューションも日々変化しつつあります。そこで、製品の優位性を伝えるプロダクトセールスから「目指すべき、あるべき在庫管理・業務」を提案するチャレンジャーセールスという考え方に変えることを目指しています。

直接競合はゼロ。IoT×在庫・発注管理の市場で、圧倒的トップシェアを狙う

ーー現状、国内に競合他社は存在していませんが、今後参入の可能性はあると思いますか?

シンプルなコンセプトなので、真似できない仕組みではありません。ただし、我々のプロダクトは、クライアントの業務を1つ1つ理解・解釈し、課題解決のための仕組みを積み上げて、今に至っています。

そのため、単に真似をしただけでは、競合が同じレベルのモノをすぐに作るのは不可能に近いと思います。スマートマットを様々な用途に合致する汎用性の高いプロダクトへと昇華させ、他社が追随したいとも思えないような領域にまで発展させていきたいです。

ーー今後の展望について教えてください。

この先2年で、今ある売上を3倍にすることですね。そのために、歯科クリニックなどのメインのセグメントに加えて、製造業のジャンルで大きく拡大する戦略を立てています。

さらに、もう少し先の展望でいくと、在庫管理の領域を飛び出し、その周辺領域を取り込んでいきたいと考えています。企業の各部門の人的資源や資産などのリソースを統合管理できるサービス「ERP」をイメージするとわかりやすいかもしれません。将来的には、会社ごとに適したシステム構築ができるサービスに進化できたら良いなと思います。

ーー入社されてみて、スマートショッピングならではと感じる点はありますか?

ベンチャー的な要素を兼ね備えながらも、ベンチャーらしくない部分ですね。客観的に情報を見るだけでもないし、だからといって直感だけを信じて動くわけでもなく、また人のことは大事にするけど、人の思いだけにもよらない絶妙なバランスを持っているように感じます。

無理やり言語化すると、”大人ベンチャー”といった感じですかね

ーー最後に、スマートショッピングに興味がある方へ、メッセージをお願いします。

先ほども述べたように、イノベーションはシンプルなワンアイデアから生まれます。スマートマットは、まだまだ伸びしろのあるプロダクトで、数十億・数百億のビジネスに進化すると思います。

今後は、チームメンバー全員で夢を語り、人生かけられるような議論を増やしていきたいと考えていますし、皆で意見をぶつけ合いながら新しいアイデアをさらに生み出していきたい

だから、何をやれば良いか教えてもらえないと不安だったり、自分個人のこだわりのある思想や考えだけを表現したい、あるいは自分個人が認められたいといった方はもしかすると違和感を覚える環境かもしれません。

本気でイノベーションを生み出すために、「ヒト」ではなく「モノ」や「コト」に集中し、良い意味で手段を選ばない、最悪自分の個性を多少犠牲にしてでも成功につなげたいという心意気を持った方には、ぜひこの会社に来ていただきたいですし、一緒に働きたいなと思います。ご応募お待ちしております!

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