みなさんこんにちは!私はsimpleshowで、イラストとストーリーボードを担当しています。今回は、難しいテーマをわかりやすく伝える解説動画を作るために欠かせない、ストーリーボード、いわゆる絵コンテを制作する際の秘訣をご紹介できればと思います。
秘訣その1 コアメッセージを「付箋」に一言でまとめる
脚本をよく読み込み、分からないところがあれば脚本を制作したコンセプターと話し合います。そこでカスタマーがこだわっている点など、動画で一番伝えたいメッセージである「コアメッセージ」を把握していきます。
そして小さな付箋に各シーンの「コアメッセージを手書き」でまとめます。「付箋に収まるサイズ感」でまとめる必要があるため、自然と要点だけを抑えた短い文になります。この作業をすることで、作品の全体像を大まかにつかむことができるため、レイアウト構成に非常に有効です。
ちなみに付箋に書くのは、ストーリーボード制作中にPCに貼っていつでも確認できるように、という意味もあります。
次に、まとめたコアメッセージをグループごとにまとめて、全体の構成を把握します。
ポイント:「しかし〜」「〜です」というような文頭と文末を特に意識すると、グループのまとまりがわかりやすくなります。
秘訣その2 一言にまとめたコアメッセージを元に、中心を決める
simpleshowの解説動画では、ナレーションの内容に合ったイラストを画面に登場させます。ここで重要になるのが、イラストのレイアウト。画面の構成の中で、一番目立ち印象に残る場所が「中心」です。なのでシーンごとのコアメッセージに対応するイラストを、なるべく中心に配置するように心がけます。
★制作ポイント★
「コアメッセージは中央」「シンメトリー」「関連するものは近く」
・コアメッセージに対応するイラストは、なるべく中央に出します。イラストが多くて配置できない場合は、シーンを分けるなど工夫をしましょう。
・重要なシーンは特にシンメトリー(左右対称)を意識して、不安定な印象になるレイアウトにしないように注意。
・関連するイラストは、できるだけ近くに置きます。また、並列な要素は高さを合わせるなど、要素の関係性をなるべく再現するように配置しましょう。
秘訣その3 ナレーションとビジュアルの展開に無理はないか仮組みをする
大まかにイラストを配置し、レイアウト、演出、展開を固めたストーリーボードを制作したら、ナレーションとビジュアルの展開に無理がないか、演出は問題なく統一されているか、全体のバランスはどうかを確認します。
★制作ポイント★
「同じような演出を多用しない」
同じ脚本の中で、違う内容のナレーションに同じような演出をつけてしまうと、わかりにくいストーリーボードとなります。イラストや他の演出方法で差別化をしましょう。
「悩んで答えが出ないときはすぐ相談!」
また、演出やレイアウトで悩んだ時になかなか答えが出ないときは、必ず誰かに相談します!話している間に情報が整理できて解決策が浮かんだり、アドバイスをもらえて、最適なブラッシュアップ案を作成できます。
以上、3つの秘訣を意識することで、ナレーションの構成やコアメッセージをきちんと理解し、難しいテーマをわかりやすく伝えるストーリーボードを制作することができます!