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#ext-saunnerのタムラです。
なんすかそれって思った方はすみません。サウナーとはサウナをこよなく愛する人達の愛称です。
ちなみに
私もサウナ歴15年ぐらいの中堅サウナーです。
サーバーワークスでは、社内Slackで #ext-XXXX といった感じに接頭辞でextがついたチャンネルは業務外の雑談系で好きに使って良いのでさまざまな部活があります。ってな訳でサーバーワークスにはサウナ部があり、部で施設情報とかレビューしたり実況したり、たまに仕事終わりとかにみんなでサウナに行き、時にサ室でAWSについて語り合い、ととのっています。
皆さんはサウナーが魅了されて止まない「サウナの聖地」と呼ばれる施設があるのをご存知でしょうか?
それはエルサレムではなく静岡にあったりします。
うちのサウナ部の部長ヤマゾンのホームサウナでもあります。以前から社内Slackの #ext-saunnerチャンネルにてちょこちょこ「サウナしきじ」の話題は出ていましたし、ヤマゾンいわく知っている中では"宇宙に行けるのが一番速いサウナ"との事でサウナTrelloボードでも100点施設のレーンに入って輝いていたので行きたい欲が抑えきれなくなり、もうみんなで行こうぜ!となってこのたび静岡まで遠征する事になりました。今回は会社の部活動の一つとして紹介出来ればなと思います。
サーバーワークスは、クラウドワークスタイルという制度で簡単な申請をすればどこでも仕事をする事が出来ます。
なのでサウナ施設でもやろうと思えば仕事出来たりもするのですが、とりあえずこの日は聖地巡礼であり、サウナ以外のことを一切考えることなくただただととのいたい。その一心で特定部員の3人で有給休暇を取得して空いている平日に挑むことにしました。2ヶ月ぐらい前から計画していたりします。
サウナしきじの詳しいレビューはこちらのよっぴー氏のエントリーがとても参考になりますので
必ず読んでください
【静岡】一生に一度は行きたいサウナの聖地「サウナしきじ」に行ってきた
https://travel.spot-app.jp/shikiji_yoppy/
しきじ遠征の旅
今回のメンバーは ヤマゾン、シマムー、タムラの3人でした。一人は車好き(#ext-内燃機関 とかいう少し主張と拘りが強い部活に所属) なのでミッドシップなスポーツカーでドライブがてら向かうとの事だったので、私(タムラ)とヤマゾンの二人で新宿駅に集合し、小田急ロマンスカー&JRの鈍行で静岡に向かいました。
早速ですが、新宿駅に8:30ぐらいに集合だったので、もろに9時始業のサラリーマンやOL達の通勤ラッシュに巻き込まれしかもホームドア故障とかで遅延してて大変でした。(私はしきじに行きたいだけなのに...)
改めて10時始業の会社っていいなって思いました。
しかし新宿にたどり着きロマンスカーに乗ってしまえばもう勝ったも同然で快適です。
ロマンスカーでもくもくと作業をする二人
なぜサウナー達がしきじを聖地と崇め、遠征してまで通うのか、その理由は「水」にあります。
静岡といえばお茶が有名なので茶葉を真っ先に思い浮かべる方が多いと思いますが水もとても美味しいのです。
駿河の美しい自然の中で育まれた天然の湧水が贅沢にも水風呂にかけ流しのような形ですごい勢いで注ぎ込まれます。なんとその水風呂の注ぎ口の水はそのまま飲むことが出来ます。弱アルカリ性 硬度84でほのかな甘さを感じます。(お持ち帰りも自由!)
しきじまでは静岡駅からバスに乗り15minぐらい、そこから歩いて5-6minです。
ヤマゾンはそのまま実家に少し戻るらしいのでスーツケースです。
新宿から移動時間3.5hちょっとぐらいでしょうか? サウナしきじの看板が見えてきました。
それにしても今回はあえて新幹線を使わずにロマンスカー&鈍行で行ったのですが作業をしているとあっという間ですね。私は前日にSA ProというAWSの資格試験に無事合格したのでその関連のblogを執筆していました。頑張って書いたので以下エントリーも興味があればどうぞ。
入社約一年半の文系出身ではない中途の元オンプレおじさんが、AWSプロ試験1種類(SA Pro)を取得できたので体験談共有します
https://www.wantedly.com/companies/serverworks/201463
いざサウナしきじへ
到着!
嗚呼、夢にまで見た黄色と白のこのライン。ようやく生で拝む事が出来ました。
入り口では駐車場サイズの割にこぢんまりした施設な印象を受けました。元地元民かつ常連のヤマゾンは駐車場を見ただけで今日は空いてる!みたいな事を言っていました。いや、結構停まってるけど...。
嗚呼、解けていく 何もかも・・・
初めてしきじ天然水の水風呂に入ったあの時の私は混乱していました。水の中で手を動かしたりすくったりして「何これ!?何これ!?」と10回くらい繰り返していた気がします。
とにかく肌触りがなめらかで水に浸かっているのか溶け込んでいるのか一体化しているのかよくわからないような感覚なのです。しきじの天然水に沈むと母なる海へと還る...そんな感覚も味わえます。自分の悩みやら周りで起きていること何もかもが些細な事に感じられます。
その後、流れ出している天然水を手ですくって飲むと、今、この瞬間に生を授かったようなそんな感覚が得られます。10セットを超えたあたりから肌の表面が水と一体化とかそういう次元を超え「これは俺が水に溶け込んでいるんじゃない...俺の存在そのものが天然水なんだ!」という感覚になってきます。ちなみに3人とも同じでした。
推測ですが、サ室・水風呂・小休憩を繰り返し、しきじの天然水を飲んでいるうちに成人男性だと約60%といわれる身体の中を占める水分のうちしきじの天然水が占める割合というのがどんどん高まっていきます。なので10セットを超えた辺りのタイミングで何かのしきい値を超えたのかなと思われます。
今後このような現象が科学的にも解明されることにより、"ととのいの向こう側"その領域が見えてくるのではなかろうかと感じました。 #日本サウナ学会さんには期待しております
滝という圧倒的な存在
しきじの水風呂では上から循環させた水が振ってくる滝のようなものがあります。マイナスイオンたっぷりで、ととのいチェアに身を委ね瞳を閉じると後ろからその豪快な音に大自然を感じ圧倒されそのまま旅立てます。
名画「ショーシャンクの空に」のクライマックスで両手を天に向け豪雨を浴びる名シーンがあるかと思いますが、しきじのサ室から逃げるように飛び出し、水風呂の滝を浴びる事であれと「全く同じ体験」が出来るとの事なので当然やってきました。
しかも1hに3回ぐらいあのシーンと「全く同じ体験」が出来ます。すごくないですか?
アンディはあれを1回やるのに何年かかったんでしたっけ・・・?
ジャックポット
サウナしきじのもう一つの醍醐味に薬草サウナというものがあります。温度は60度前後と数値だけ見れば低めなのですが湿度が高いので体感で隣の120度のドライより熱く感じたりします。そして薬草の濃いスメル!
更に1hに2回程度、真っ白いスチームが大量に吹き出して一般の方は逃げ出すぐらい熱波に支配されるようなアトラクション(?)があります。
サウナーの中ではジャックポットとかフィーバータイムと呼ばれているそうです。(更に地元の常連達の間では”拷問”とか呼ばれているらしく笑いました)
席によっては背中と足元からスチームが吹き出してくるところもあるので本当にヤバい(褒めてる)。アトラクション終盤のイメージとしては分量を知らない素人がロウリュをやりすぎた感じです。下手に身体を動かすと痛い痛い痛いってなります。ちなみに耐えられなくなって外へ出ようにも出口周辺が一番蒸気が吹き出していてよく見えなかったり熱のグラビティが高い(要するに脱出しようとする時が一番熱い)というトラップもあります。
そんなサーバーワークス サウナ部の3人は強いメンバーが揃っていたのでもっぱらジャックポット狙いでした。今思うとサウナハットをかぶった3人組が、薬草サウナ入り口前のベンチに座りジャックポットに入るのを無言で真剣な眼差しで待っている光景は結構シュールだったと思います。
至高のサウナ飯
その後に大休憩でお食事をお昼と晩とで2回頂きました。どれも美味しかったです。
サウナ後はほどよく空腹になり五感が研ぎすまされるので味覚がえらい事になり、要するにめちゃくちゃご飯を楽しめます(たまに涙が出ます)。食べることは生きる事なので、感謝して食べながら生きる幸せを噛み締めました。腕は勿論ですが、水が良いのでご飯や汁物がめちゃくちゃ美味しいのです。(写真は昼に食べた 白モツガーリック丼)
ボーナスステージ
もう一つの個人的な醍醐味が、大休憩後(*1)の最初のセッションです。
これはどのサウナでも基本的に共通ですが、大休憩後のサ室での最初の3minの気持ちよさは格別なのです。
*1... 洗身後、サウナあがり、お肌が乾燥している、身体がある程度冷えているといったあたりが条件
#色々細かいこと書き出すとボーナスステージに関する話題だけで1エントリー書けてしまうのでまたの機会に
サウナー達は水風呂のことを
「ご馳走」とか「報酬」とか「メインディッシュ」と呼ぶのですが、大休憩後からのサ室に入った最初の3min間も個人的に同等またはそれ以上のご褒美に思えてなりません。
そんな奇跡の3min間があるので、私は大休憩後の最初のセッションのことを「ボーナスステージ」と勝手に呼んでいます。そんなボーナスステージを3人で楽しみ、最後は薬草サウナのジャックポットで締めました。
ととのいましたね
滞在9hでうち大休憩2h程度でトータル15セット以上いったと思われます。(しきじは報酬サイクルが短く、途中どうでも良くなってくるので数えていません)
いやー、満足しました。満たされて出てくるお肌テカテカの3人。
またみんなで行きたいですね。
おわりに
昨今、日本のサウナ業界では大きなムーヴメントが起きており、カラカラの高温ドライから本当の意味でのフィンランド式へシフトしつつあります。
やかましいテレビや眩しい照明もなく、ロウリュで水の鳴く音だけをじっと聞き入れるような、そんなリラックスできて本当の意味で裸な自分と向き合える空間。そんな素敵なサウナ施設も少しずつ増えてくるといいですね。
また、サウナでととのった後の脳みそは作業に向いていると考えられており、実際に大休憩中の作業(特にアイデア出しとか)が超がつくほど捗ります。
サウナやスーパー銭湯のような施設でもコワーキングスペースが充実してきていますし、次は休暇ではなくサウナワークスタイルといった形で、部活動と仕事の両立も試してみたいなと思いました。
おみやげ
お持ち帰り自由のしきじの天然水を汲んでサーバーワークスの珈琲部に差し入れしました。ハンドドリップで淹れて頂きみんなで飲む"ととのい珈琲"はとても美味しかったです。
そのうちサウナーワークスって社名に変わったりして