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こんにちは。WorkSpace好きのプロフェッショナルサービス課 佐竹です。
Amazon WorkSpacesについにLinuxベースのWorkSpaceが登場しました! AWS公式のブログはこちらになります。 なお同じタイミングでAmazon Linux 2もGAとなりました!
Amazon WorkSpaces 対応OSの追加
Amazon WorkSpaces は仮想デスクトップ(DaaS)を提供するAWSサービスの1つです。
弊社が初めてWorkSpaceのご案内をブログで差し上げたのは2014年1月で、2014年から2018年6月26日(昨日夜)まではWindowsベースのWorkSpaceしか存在しておりませんでした。 しかし本日ついに、Amazon Linux 2をベースOSとし、GUIはMATE(マテ)ベースで実装されたAmazon WorkSpacesが提供開始されました!
Linux Bundleの利用料金
OSをWindowsからLinuxに変更することで、特にWorkSpacesの月額利用料のコストダウンが期待できます。WorkSpacesの利用料を見てみましょう。
上記の表では、「Standard Bundle」でそれぞれのOS別の利用料金を比較しましたが、AlwaysOnを利用する場合に月額は一律で$4安くなります。
Linux の WorkSpaceを構築する
具体的な画面の操作方法は、既存のWindowsと特に変わりがなく、変更点としてはBundleの選択画面でLinuxを選択するところのみとなります。 実際の画面は以下の画像にある通りで、この画面でLinuxのBundleを選択することとなります。補足しますと、OfficeがインストールされているPlus BundleはLinux版には用意されておりません。
Windowsと同様に、Languageには【Japanese (日本語)】が選択可能ですが、こちら選択できるだけで日本語にはならない点ご留意ください。
構築完了までの時間が短縮!
非常にうれしいことに、LinuxベースのWorkSpaceは、7分程度で構築が完了します。Windowsは20分から30分程度待たされることがありましたが、この速度はとてもありがたいです。 実際の時間としては、2018-06-27, 11:21:49 AMにCreateWorkSpacesコマンドを実行して、11:28:54 AMにWorkSpace構築完了のメールを受信していました。
実際のデスクトップ画面
以下が実際のLinux版WorkSpacesのデスクトップ画面となります。
壁紙がやたらと赤いですね。
↑の画像の通り「日本語」で作成しても、日本語になっていないことがわかります。またMATEベースであることもこれで確認できますね。
デフォルトでインストールされているパッケージは、AWS ToolsとDevelopment Toolsの2つです。このため、WorkSpacesからはすぐにAWSに関連するコマンドが実行可能です。
OfficeはLibre Officeが予めインストールされています。
まとめ
ついに、待ち望まれたLinuxベースのAmazon WorkSpacesがリリースされ、東京リージョンでも利用可能となりました。
価格はWindowsよりも月額で$4安く使えるため、多くの台数を運用されるお客様ではコストダウンが期待できます。またWorkSpaceの構築にかかる時間も7分程度に短縮されたことで、準備や検証のハードルが下がりました。
WorkSpaceにLinuxが提供されることによるメリットは以下の通りと考えています。
- 【Golden Imageで同条件の環境を一気に横展開が可能】
- 現在ローカルでLinuxを利用して開発を行っていらっしゃる方も多いと想像しておりますが、WorkSpaceを利用することで仮想デスクトップとしてLinux開発環境を横並びで大量に展開することが容易になります。
- 加えて開発が完了した後、不要となったWorkSpaceは全て削除することが可能なのがWorkSpaceの強みです。
- 【クライアントを選ばず持ち運びが容易】
- WorkSpaceは接続元クライアントを選びませんので、WindowsからでもMacからでも、また移動先のローカルPCからでも接続が可能です。Windows(Office仕事用)とLinux(開発用)の端末をそれぞれ同時に持ち歩く必要はもうありません。
- 開発ではローカル環境が少しでも変更となると全く動かなくなることもあり、また別のPCを全く同じ環境に作りこむのも難しいのが実情です。WorkSpaceであれば、どこからでも同じ環境につなぐことができるため、Linuxベースでの開発において、それらの煩わしさから開放されると期待できます。
残念ながらまだ日本語対応がされていないのですが、今後のリリースに期待したいですね。
ではまた次のブログ記事でお会いしましょう。