ストーリー初回は、大手流通業から大学の事務を経て、2018年12月に入社したプロセスデザイナー新鋭の木下拓郎(きのした・たくろう)さんです。
●スコラ・コンサルトに入った理由 ~「仕事にやりがいを持ち、楽しめる人をつくる仕事です」との出会い
私は流通業を経て、「人と深くかかわり、その人がより幸せになるための支援をしたい」という思いで、キャリアコンサルタントを目指し、資格を取得後にある大学へ転職しました。しかし、結局大学側の都合で、その部署にはいけず、全く違う部署に配属されました。
そのとき、「やりたい思いをもって働こうとしていることが全く尊重されない世の中・組織ってどうなんだろう。組織がもっと個人の思いや考えを大切にできたら、個人のパワーがより発揮され、結果的に組織も活性化するのではないか。そうだとすると、今の日本の組織風土は、とてももったいないのではないか」と思うようになりました。
もともとはキャリアコンサルタントという形で個人の支援をしたいと考えていました。しかし、会社という組織でイキイキ働くことができない状況だと、個人をいくら支援しても効果が薄いのではないかと考えるようになり、自分のミッションも「人と深くかかわり、その人がより幸せになるための支援をしたい」から「イキイキと働く人が溢れる国を実現するために貢献したい」というものに変わりました。
そうして、いろいろと自分のミッションに合う企業を探していたところ、Wantedlyで「仕事にやりがいを持ち、楽しめる人をつくる仕事です」という紹介をしているスコラ・コンサルトを見つけました。その募集をみて、「これを組織支援という側面から実施している企業があるなら是非話を聞いてみたい!」と思い、すぐに「話を聞いてみたい」ボタンを押していました(笑)。
●こんな面談でした
第一印象は、オフィスがきれい。木が感じが良く、自然体な印象を受けました。入っていった時の皆さんの顔もそう感じました。
カジュアル面談では、面談をしてくれた二人のやり取りが印象的でした。盛り上がって楽しそうで、当時の大学のピリピリ感とのギャップがありました。Wantedlyのメッセージにある通り、イキイキと働いていそうだと感じました。質問が、評価されている感じがなく、ナチュラルですごくよかったです。スコラ・コンサルトと私との間に壁がなく面談する姿勢が魅力的だと思いました。
その後の面談では、雑談をベースとしながら、自分を深く知ろうとしてくれていると感じました。面接と呼ばず、面談と呼んでいるのも、そういうことを大事にしているんだなあと思いました。当時は、他社の採用プロセスにおいて、偉そうな態度で、その人を立体的に見ようとしていない感じが多く、面接に嫌気がさしていたこともあり、とても惹かれていきました。
面談の回を重ねると、また違うキャラクターの人がたくさん出てきて、いろいろな人がいるんだなと思いました。実際に入社してみると、さらに多くのキャラクターの方がいて、オフィスで話をしているだけで楽しいです。
●スコラ・コンサルトに入社してみて
入社して言われた最初のミッションに驚きました。それは「スコラのメンバー全員と1時間半以上の面談を実施する」という【全員面談】です。仕事の都合上、プロセスデザイナーがオフィスにずっといるということはほとんどありません。そんな中、自分がどのような人生を送ってきたか、どんな思いで働いているかなど、深い話をざっくばらんにできる機会が入社してすぐにあることは、とてもありがたかったです。
もし、全員面談がなかったら、メンバーの名前と顔を一致させるのにも時間が掛かったように思います(笑)。
最初の3か月は、全員面談をやりつつ、BC(ブランディングセンター)の一員として、内側の仕事を覚える期間でした。意外と大変だったのが、全員面談の設定で、忙しく飛び回っているスコラメンバー全員とスケジュールを組むのに少し苦戦しました。しかし、それによってスコラでのスケジュール管理の方法を学ぶことができ、全員面談がほとんど終わったころには、プロジェクトに少しずつ入っていき、今に至ります。
●今の仕事
今、Uリーダーのもと、全国各地に支社を持つ製造業のS社の支援をしています。4人のプロジェクトチームで、S社の経営層から現場の支店や工場まで全部にかかわっています。大体一か月に6か所(拠店など)に行っていて、オフサイトミーティング(以降「場」)を行なっています。スコラ・コンサルト側が私1人の時もあり、日々試行錯誤しています。1人で参加する際は、その場をどう進めるかのミクロプロセスを考えて、U リーダーに相談し、ブラッシュアップしてから場に臨んでいます。場の後は、どのような話し合いがなされて何が決まったのかを簡単な資料にまとめます。
この仕事をしていて、今私が一番楽しいと感じる時間は、チームのメンバーと、「どのように支援することでS社がより良くなっていくのか」を話し合っている時です。そこには、ご支援している会社を良くしたいと思うメンバーの本気の思いがあるため、その話し合う時間はとても充実感を覚えます。
●なりたいプロセスデザイナー像とやりがい
私にとって、「プロセスデザイナーとは、会社愛をもってイキイキ働く人を増やす。そのためのプロセスを考えながら支援する人」。私もそういうプロセスデザイナーを目指しています。
今は、「仕事が楽しい!」というよりは「難しいなー」が本音ですね。色々な考えや思い、関係性がある中で、一人ひとりがイキイキと働けるために、自分がどうかかわれば良いのか、勉強の日々を送っています。しかし、自分のかかわりが少なからず相手に影響を与えるということを考えると、やりがいを感じます。
今は、力が伴っていなくて葛藤していますが、ここでやろうとしていることは、「イキイキと働く人が溢れる国にする」という自分のミッションにつながると思っていますし、それに反対する人も社内にはいません。主体性を大事にしている会社でもあるので、自分の力や知識を増やして本気で働いていける会社だと思っています。
★Uリーダーは、木下さんの強みをこう見ている
木下さんの強みは、前職が流通業のA社だったので、A社がなぜ強いのかを、頭ではなく体験的にわかっていることですね。そこで扱っている商品について、どれだけの価値があるのかを具体的に話すことができます。
コンサルティングという仕事において、「クライアントの課題は何か」に対する手段として、そういう事例を話せることがクライアントにフィットします。「あのA社さんが・・・」という、 目にしたことがある身近な商品などの共通認識を利用することで、精神論ではなく、そこへのこだわり、変わり続けることの大切さ、うちでもできるかも、と思えるようになります。
このような強みのある木下さんには、自分だけでなく他のプロセスデザイナーの事例も話せるようになり、クライアントに「なるほど」と思ってもらえることで、信頼を積み重ねていってほしいですね。