2020年にIT業界未経験ながらも第二新卒で入社した三谷 亮樹は、ERP事業の現場でシステムエンジニアとして活躍するかたわら、新入社員の研修も担当。積極的に若手のチャレンジを後押しする社風、人、そしてリアルソフトの理念を支えるERP事業について、入社時研修の具体的なプログラムを通してお伝えします。
自主自律の精神を育む3カ月。“社会人力”と“技術力”の両輪が要
私たちが入社時の研修を通してめざすのは、自主自律型人材の育成です。受け身でなく、目標達成に向けて自ら動き、必要な道筋を考えられる人材になってほしい。自律思考を基盤に“社会人力”と“技術力”の両輪を装備することで、成長を後押ししています。
まず、“社会人力”を鍛えるプログラムでは、社会人としてのマインドセットやコミュニケーションの重要性、報告・連絡・相談のルールといった基本的なことに加え、大切にしている理念や行動指針の「SPiRIT」(※)について、代表取締役の板崎 裕が直接お話しします。
後半の“技術力”研修では、現場で必要な言語やシステムに関し、業界未経験の方でも安心して基礎から応用まで学べるプログラムを実施。技術の習得を通して「SPiRIT」の重要性を実践で体感できる点も、この研修の特徴です。
その中で私が担当するのは、“技術力”のERPパッケージである製造業特化型のERPシステム研修です。2013年以来、システムの導入コンサルティングからカスタマイズ、メンテナンスまでを一貫して請け負っています。
製造業のお客様を多く抱える私たちにとって、ERPソリューション事業は非常に重要な事業柱。複雑な生産プロセスを自動化し、必要な機能をパッケージ化した製造業特化型のERPシステムを提供することで、多くのお客様の業務効率化を支援しています。
研修では、根幹であるERPの概念から基本業務フローの理解、カスタマイズ方法など、実際の開発手法について伝えます。要件に対する設計、実装、レビューという一連の流れを体験することで、ERP事業の魅力を最大限感じてもらえるプログラムです。
※ SPiRITとは、SPEED、PROFESSIONAL、RESPECT、IMPROVE、TEAMWORKのこと
未経験者歓迎。頑張りを助けてくれる、“人”が魅力
第二新卒で入社し、現在はシステム部でERPパッケージ開発を担当するエンジニアとして働いています。と同時に、入社翌年の4月からは研修担当も兼務していますが、前職は畑違いの結婚式場勤務。エンジニアは未経験でのスタートでした。
研修担当の話を受けたときは「経験の浅い自分でいいのか?」と不安がよぎりましたが、社員の半数以上が文系卒なので、気負うことなく馴染むことができました。IT知識やスキルがなく、未経験の状態で入社してくる人が多いのも当社の特徴です。
だからこそ、自分のようなキャリアでも研修担当になれるという事実は、新入社員にとって心強いはず。私だから寄り添えることもきっとある、と、新入社員には自分の研修時代のノートを見せ、どれだけひどい状態だったかをあえて伝えています(笑)。
入社時は何もできなかった彼ら、彼女らが、システムの設計から実装までできるよう成長していく姿を見るのはおもしろく、担当としてやりがいを感じる瞬間ですね。私自身、教える側に立つことでシステムへの理解が一層深まった実感もあり、現場業務にも生きています。
またあらためて思うのは、IT業界未経験の人間にとってこの会社はベストな環境だということです。その理由は“人”。
スキルアップをめざすには、優れた専門知識を持った先輩と相談しやすい環境、人間関係が重要になると個人的には考えています。その点、当社のエンジニアは技術的にも優れ、質問に気さくに答えてくれる先輩ばかりの恵まれた環境があります。
人間関係がスムーズだと働いていてストレスもありませんし「ここで頑張りたい」と思いやすいですよね。一見ぶっきらぼうに見える人でも実は面倒見がよく、丁寧に教えてくれる。“頑張るひとを助けてくれる”風土があるんです。
私もなるべく笑顔で積極的にコミュニケーションを取り、新入社員が質問しやすい場をつくるよう意識しています。
“お客様の業務効率化を支援する”ことが本質。ERP事業はおもしろい
製造業特化型のERPシステム研修では、ERP事業、そしてERPシステムのおもしろさを実感してもらうことが一つの狙いです。
IT業界を志望する学生さんからすると、エンジニアと言えばプログラミングをゼロから書いてつくり上げることであり、そこだけが花形のようにイメージされがちですが、ERPはある程度パッケージ化されたシステムをカスタマイズし、お客様のニーズに沿って最適化するサービスをさします。ゼロから書き上げることだけがエンジニアの仕事ではありません。
経営理念に基づく私たちのミッションは、「最高のチームをつくり、ITで世界中の企業の業務効率化を支援する」こと。お客様の困り事を解決するために尽力し、喜ばれるサービスを提供することが本質の価値です。
その理念に照らし合わせると、今活用しているERPシステムは製造業を中心としたお客様のパフォーマンス向上に確実に貢献できる、最高のサービスだと思います。ゼロからシステム構築をしなくていい分、「お客様が本当に必要としていることを実現するためには、どうすればいいか」という課題解決にフォーカスできる点も、大きなメリットです。
私も、お客様先で自分が納品したERPシステムの画面が活用されている現場を見て、いかに自分たちの仕事がお客様の役に立てているかを、肌で実感しました。ERP事業そしてERPシステムは、知れば知るほどおもしろいというのが正直な感想です。
入社時からERPシステムに触れてもらうことで、ERP事業の価値とおもしろさを知ってもらい、自身の可能性を最大化してほしい。さまざまなことにチャレンジしながら、将来のビジョンを幅広く描いていってほしいですね。
答えを“教える”のでなく、“考えさせる”。組織成長への育成戦略
この業界は変化のスピードも早いため、お客様に最善の解決策を提供し続けるには、常に新たな技術や情報を追い続ける必要があります。だからこそ、自主自律的に学べる人材が求められる。得たいゴールから逆算して自分で問題を発見し、解決策を設計できる、問題解決思考も重要です。
たとえば、何か壁に当たったときに「どうしたらいいですか」と尋ねるのでなく、「こういう問題が起きているので、こうしようと思います。どうでしょう」と自ら提案し、仮説検証していける状態になるのがベスト。
私自身、研修講師の経験を通して答えを“教える”のでなく、相手に自分で“考えてもらう”質問や説明を心がけるようになりました。考えてもらうことで本人の記憶にも残り、問題発見能力も高まるはずです。
また、社員の半数以上を20代が占める会社なので、会社の方針としても若手社員の育成に注力しています。たとえばこの研修業務も、今年は入社2年目の若手社員に講師に挑戦してもらい、私はフォローに回ることでお互いに新たな役割にチャレンジしています。
特定のメンバーで全体をマネジメントしつつ、現場担当には若手をどんどん起用し、気軽にチャレンジできる場を増やしていく。若手のうちから経験を積んでもらうことで、個々人の成長スピードを上げるだけでなく、会社全体の新陳代謝を高め、組織の成長を加速させていきます。
未経験でも諦めずに一生懸命取り組める人であれば、必ず成長できる土壌がここにはある。期待とガッツを持って入社してきてくれる方、大歓迎です。「あんな人になりたい」と後輩たちに目標にされる人材に成長できるよう、私も頑張りたいと思います。
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