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情報を最大限オープンにする理由

従来の組織ではメンバーは階層化され、階層によって公式・非公式に情報が統制されています。しかし、この従来の仕組はあまり合理的じゃないと思っています。

もともとは、マネジメントが重要な決定を行った際に情報が外に漏れたり、準備なく社内に伝わったりすることを危惧してつくられた統制制度のはずです。しかし、その目的を超えて意図的に情報をコントロールすることで、組織内での権限を高めようとする(自分がより正しい意思決定をできる状態を保つ)という事態が往々にして起こります。

物事によってはマネジメントよりも現場の方が筋がよい意思決定をできる(または優れた意見を言える)場合があるにも関わらず、誰かのエゴで情報を統制されてしまう。情報を隠された側としては、いち早く自分が情報を知って有利な立場に立ちたいから、打ち合わせでの内緒話が増える。こうしたことがはびこると、社内政治が強くなり、内向きの活動にエネルギーが使われるようになり、組織の生産性が落ちていきます。

そんなことになるぐらいであれば、いっそのこと情報を全てオープンにして、意欲があれば誰もが主体的に意思決定に参加できるようにしようというのがリアルミーのコンセプトです。フレックス&リモートで働く以上は、こういう文化をつくることは必然なのかなと思っています。

Slackはすべてパブリック設定

たとえば、リアルミーではSlackはすべてパブリックで設定しています。従来の階層型組織では事業部ごとにチャンネルがあり、さらに役職ごとにチャンネルがわけられています(「○○事業部 マーケティンチーム チャンネル」みたいに)。関係者のみがそのチャンネルに入ることで情報が統制されます。これは関係が深い情報以外をシャットアウトするという意味では合理的に見えますが、各メンバーが部分最適に走るという面では不合理です。

一方、リアルミーでは誰もがどのチャンネルも覗くことができますし、会話に加わることも自由です。議論の過程を覗くこともできるし、自分が貢献できると思えば他の事業に意見を言うこともできる。経理財務の担当でなくとも財務情報はいつでも見ることができる。逆にいえば、内緒話はご法度というわけです。

会議室なし

今は会議室をつくるほど大きなオフィスでもなく、なにかあればパーテーションで区切れるようにしてあるぐらいなのですが、今後移転してオフィスが広くなったとしても会議室は要らないかなと思っています。そもそも、仕事の打ち合わせを密室でやる必要があるのかといえば、あまり理由が思い浮かびません。適切な設備があれば執務スペースでやればいい。執務スペースで喧々囂々とやっていたほうが活気も出ます(来客用の応接スペースはいるでしょうが)。

物理的に会議室があると内緒話が増えるだけでなく、非効率な会議が増えます。会議室を1時間単位で予約する仕組みにすると、それに合わせて会議時間も1時間でセットされる。でも、1時間もかかる会議はそれほど多くありません。また、大事な議論が会議室の空き状況にあわせて開催されることになる。必要な打ち合わせは必要なときにその辺でタイムリーにやればいいし、最低限の時間で済ませればいいのです。

説明責任とWiki

あまり公式的な会議体を設けない一方で、しっかりと説明責任を果たす必要はあると思っています。執務スペースで立ち話して決めたことを誰にも説明せずに実行したのでは、情報をオープンにしているとは言いがたいからです。そのため、どうしてその結論に至ったかをしっかりWiki(Docbase)に残して、公開することも習慣づけていこうと思っています。

Wikiもオープンで誰でもアクセスできます。もし疑問や異論があれば、Wikiに書き込むこともできるし、Slackに投げ込むこともできる。それによって内容がブラッシュアップされるのであれば、当事者としても利益があります。

もちろん、こうした情報公開にはデメリットもあるでしょうし、会社が小さいうちだからできるんだという意見もあると思います。が、旧来の方法ではなく、あえて新しい方法にチャレンジすることにこそ、スタートアップとしてのおもしろさがあるのかな、とも思っています。

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