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企業文化はいかにして浸透するか? 絶賛奮闘中のカルチャー担当役員手記

良い会社に大義あり

社会に対し何をしていく会社なのか、明確に答えられ行動で体現できる社員が多いほどそれは強い会社です。

いつも素敵な接客でもてなしてくれるスターバックスは、どの店舗でもアルバイトでも、企業文化を感じさせてくれます。僕もよくカップに「お疲れ様です!」と書いてもらったり、笑顔で話しかけてもらったり、コーヒーとともにホッと一息つける空気を頂いています。

なぜスターバックスのサービスは素敵なのか?その答えはMissionとValuesにあります。

私たちスターバックスは、
『人々の心を豊かで活力あるものにするために −
 ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから』
を企業のミッションに掲げ、すべてのお客様へ最高のスターバックス体験(感動体験)を提供できるよう、行動指針を定め、日々体現しています。

(スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社「Our Mission and Values」より抜粋)
http://www.starbucks.co.jp/company/mission.html

彼らが単にコーヒーを売るスタッフでなく、感動体験を提供するメンバーであり、お客様をも含めたコミュニティから人々の心を豊かにする存在であろうとしていることが伝わります。
(そしてそれを皆が行動で示していることが本当に素晴らしい!)

もう一つ。
いろんな人から「企業理念の浸透具合がハンパない!」と絶賛されているマツダ。取材した記者さんからも、本気でどの社員にも浸透してて凄いよ〜と聞きました。(以下引用の記事とは別媒体の記者さんです。)
CMでもお馴染みの「Zoom-Zoom」に込めた理念が深く浸透しているようです。

「株主総会は必ずブランド・エッセンス・ビデオから始まります。株主だけじゃないです。マツダの全スタッフも年に一度全員で集まって、必ずこのブランド・エッセンス・ビデオを見ます。設計とか販売とかだけじゃないんです。工場でクルマを組み立てるスタッフも、広島の本社の側にあるマツダ病院の看護師も、全員で見るんですよ。そうやってマツダは何をしていく会社なのかを確認して共有するんです」 
(THE PAGE「死の淵からマツダを復活させた1本のビデオ」より抜粋)
https://thepage.jp/detail/20150208-00000006-wordleaf
ブランドエッセンスビデオ/Mazda Brand Essence Movie https://youtu.be/-obw1XmW6cI

PR TIMESのMissionとValues

僕たちPR TIMESでは今年、MissionValuesを明文化しました。(記事末尾に掲載)

これまで中途半端なタイミングで型にはめてしまうことは避けてきたこともあり、自分たちとしては満を持しての公表です。
お取引先も社員も増え、少人数の時のような暗黙知だけでは不十分になった今、
自分たちの使命と価値観を改めてことばにしています。

代表が大切にしてきた価値観や想い、社員からヒアリングした沢山のエピソード、それらを支える当社らしさ、そしてありたい姿、そうした要素を組み合わせては凝縮する…を繰り返し、およそ1年かけて出来上がりました。
プロジェクトメンバーによるディスカッションで、解釈のブレがなるべく少なく、読む度に意味合いが深くなるようなものに仕上げています。

その浸透の担当役員である僕が音頭をとるかたちで、今週「Values MeetUp_バリューを深掘りゅ〜ナイト!」を営業時間後に社内で開催しました。
グループマネージャー陣で集まってもっと深くValuesの理解・共感を深めよう〜という会です。

まだValuesを明文化してから間もない今、いかにして浸透するか?は大きな課題です。いつも僕はそのことを考えながら生活しています。絶賛奮闘中の今だからこそ、その状況を社内外へ共有することは、今いる社員にも未来の社員にも、社員以外のステークホルダーの方々に対しても、大切な真実だと考え、こうして記事にまとめることにしました。
また、もしこの生々しい奮闘記が、同じように本気で企業文化の浸透を考えている方のヒントに少しでもなれば幸いです。

PR TIMESにValuesは必要か?

会はこのトピックからスタートしました。
ビール片手に弁当とカステラを頬張るカジュアルな雰囲気の中、同じ地平での議論となるよう、そもそもバリューって…というところから話し始めました。

その際に引用した、当社代表・山口のコメントはこちらです。

「事業環境が劇的に変容するなかで、サービスの競争力を高め続けてビジネスモデルを機能させ続けるには、バリューは会社組織の中で最も重要だと考えています。」
PR TIMESコーポレートサイト member’s voiceより抜粋)

Valuesとは

また、Valuesとはどんな位置付けか?を改めて整理しました。
組織において大切にする価値観であり、行動規範となるもの。

僕たちが目標地点へたどり着くために理想的な船の漕ぎ方があり、それをみんなの目に見えるかたちにして共有するもの。
そして、一人ひとりの成長に寄与し、定性評価の指針となるもの。

Valuesが浸透した状態(目指す姿)とは

次の2点が個人的にはわかりやすいです。
①誰もが同じ大義のもと、同じ判断ができる(社長でもスタッフでも発想の仕方が同じ)
②行動と熱量で事業を成長させられる経営者人材が何人もいる(結果、会社が伸びる)

認知→理解→共感→具体化→行動→成果→フィードバックという流れを想定しながら、
会の最中も、理想に向かってどんなマイルストーンを置くべきか?等の意見が出ました。

Valuesを文字面だけ頭に入れることは浸透とは言えませんが、内容を理解して共感したうえで、
繰り返し意識したり行動したり粘り強く繰り返すことだけが唯一のコツだと考えています。
浸透度合の計測法についての議論もありました。
冒頭でも触れたように、最終的には行動で測られるものだと思っています。(Valuesに基づいた行動に溢れるチームワークを目指して!!)

MissionとValuesは長文?

PR TIMESのMissionとValuesには、読み違えないための説明文がセットになっています。
長いと捉えるか必要と捉えるか…なんて話も出ましたが、
しかしその議論の前に理解しておくべきことがあります。

①Mission/Valuesは社内外に表明するもので、いろんな立場の人が見ても解釈に大きなブレがないこと

②人間が覚えられるのはストーリー(※一言一句にもこだわりはあるものの、筋を捉えられるように)

③企業に興味ある方は(Web開示すると)アクセスして長文でも読み企業イメージを膨らませる

宣言と秘密

PR TIMESのValuesは6つの宣言と3つの秘密で構成されています。
その関係性を言うなら、とその基礎部分、オフェンスとディフェンス、そのように両方あって成立するものです。
外から見た時に、PR TIMESらしい人には静かに燃える秘めたる想いがある、というお話を頂いたことがあり、それが秘密というワードに繋がってもいます。その秘めた思いを解き明かして文章にしてみたワケです。秘訣というとちょっと硬いから、秘密という言葉の肌触り、キュートさが合うねと。

今回もマネージャー陣でPR TIMESがPR TIMESたる所以を改めて再確認したところです。

Mission/Valuesツリー

一通りValuesに関して整理し、前述の他社事例なども皆で見たうえで、
今後それぞれのグループで浸透を図る際、各グループごとにブレイクダウンしたMission、Valuesを持とう(マネージャーから案を提示してグループ内で話し合おう)と話しました。

社のMission/Valuesからツリーで連なるイメージで、各グループのMission/Valuesがそれそれ紐付く構成に。
メンバーが自分ゴト化しやすいもの、よりイメージしやすい行動を挙げて、グループで守りたいラインと、ありたい姿を明確に。そしてマネージャーはその体現者であろうとし続け日常会話でワードを使うことも大事だよねと。

今いる社員にも、これから入ってくる社員にも、伝えてグループを強くするValues
まだまだ第一歩を踏み出したに過ぎませんが、僕たちは前を向いてる感覚があります!
今後の展開に自分自身すごく期待していますw


※PR TIMESのMission/Valuesプロジェクトを全身で受け止め一緒に作り上げてくださり、いつも快くアドバイスいただけるソウルドアウト株式会社執行役員の美濃部哲也さん、この場を借りて改めて御礼申し上げます!
※インナーコミュニケーションに関して親身になって相談に乗ってくれた株式会社マクロミル広報室マネージャーの大石真史くん、ありがとうございます!
※セミナーとその後の立ち話でも沢山のヒントを与えてくださった株式会社LIFULL執行役員の羽田幸広さん、ありがとうございます!
※Values伝達ツールも鋭意制作中です。クレドカード、名刺裏、紙コップ、ポスター、Webページ、等。

※この日は「808TOKYO」さまのお弁当をUberEATSで届けてもらって皆で頂きました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000026188.html

PR TIMES Mission

行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ

インターネットが人の生活に入りこみ始めて四半世紀。
一人ひとりが情報を編集・発信できるようになった。
そして、テクノロジーによってかき集められた情報が
無造作に拡散されることも増え続けている。
本当に必要な情報や本当に触れたい感情や想いに出会う確率は、
残念ながら、総じて減ってきている。

揺るぎない真実は、何を言ったかではなく、何をしたか。
その行動は嘘をつかない。
ゆえに、行動者の情報価値が高まっていくことに、
インターネットやテクノロジーの力が発揮されることに意味がある。
頑張りに直結した情報が、最も確かで人の心を揺さぶる潮流を生みだす。
スポーツでも芸術でも、政治でも経済でも、そして、仕事でも家庭でも。
それが、大きいことでも、小さいことでも。

行動者発の情報の質と流通速度が上がっていくことで、
それが世の中の情報のメインストリームになれる。
そこから生まれる物語が、想いが、
一人ひとりの、そして、世の中の心を揺さぶっていく。
ポジティブなエネルギーが循環していく。
そのプラットフォームになることが私たちの使命です。

PR TIMES Values

6つの宣言、3つの秘密

行動者宣言

「やりたいと思っていました」「やるつもりで計画していました」という慎重さには価値がないことが多い。思い立ったらすぐに試行錯誤する。自ら考え、周囲にも相談し、また前に進む。自らが機会を追求する行動者であることで、関わる人との波長を生み出していこう。行動が積み重ねられ、振り返れば形のないものが形になり、答えのないものに道筋が生まれる。

挑戦者宣言

常識にとらわれない。既成概念に縛られない。失敗を恐れない。未経験に臆さない。創業から常にその精神で果敢に挑戦してきたからこそ、顧客・メディア・ユーザーから支持されるサービスを作ることができてきた。挑戦の主体者になる、もしくは、挑戦の積極的協力者になる。個人としても組織としても挑戦を継続していかない限り、サービスに未来はない。未来に想いを馳せたければ、挑戦あるのみ。

成長者宣言

顧客から学び、ユーザーから学ぶ。先輩から学び、同僚から学ぶ。教えることから学び、そして、失敗することから学ぶ。一人ひとりの学びが積み重ねられ、個人は成長していく。そして、時には悩み、時にはもがき、必死に前に進む。その過程でさらに成長する。一人ひとりの成長が継続され、組織は強くなっていく。そして、やがてどこまでも航海できる船になる。

当事者宣言

「誰かがやる」ではなく、「自分がやる」という意識で仕事に向き合う。そのほうがカッコいい。自らが動くことで期待値を超える機会が増えていく。仕事が楽しくなる機会も増えていく。やらない理由やできない理由を、誰かや何かに求めたりはしない。そんな当事者意識の高い人からプラスの空気が生まれ、周囲からの尊敬の念も救いの手も自然と集まるものだ。

夢中者宣言

プロフェッショナルな人は、自分自身が頑張る意味を誰かに言ってほしいとは思わない。自らが意味を見つけ自らがそこに向かう。だから夢中になれる。そういう思考から生まれた行動の積み重ねは、必ず成果をもたらす。夢中になれば、大概のことは成し遂げられる。夢中になれる人が夢を形にすることができる。

マーケッター宣言

世の中の空気を感じ漂う感情を読み取れるように。流れる情報、人の動き、そして、そこから生まれる感情に常にアンテナを立てよう。その営みによってセンスが磨かれていく。行動者発の情報をどのように表現すれば、世の中に伝播されやすくなるかをイメージすることができる。行動者発の情報に翼をさずけることができるマーケッターになろう。

「見えることの先」にあることを慮る

「見えることの先」にあることに、目を向け、耳をすまし、想いを注ぐ。大切なものは目には見えない。目に見えるものの先にあること、その裏にある意味や想いを感じることで、本質が見える。生まれるやり取りの質が上がる。スピードも精度も迫力も増していく。自分が受け取る情報に意味が生まれ、発する情報に命が宿る秘密である。

「間」にあることを慮る

「間」にあることに、目を向け、耳をすまし、想いを注ぐ。お客様とメディアの間、お客様と消費者の間、メディアと消費者の間。そして、それらすべてを取り巻くステークホルダーとの間。そこにある関係性を良いものにしていくことが私たちの仕事。その間に生まれることに想像力を働かせることで、状況の問題点と解決策の芽を感じることができる。 しなやかな人、しなやかな組織であり続けるための秘密である。

「自分と相手の間」に生まれる感情を慮る

自分と相手の間に生まれる感情をポジティブにしていく。自分と相手の間に生まれる感情と関係性をポジティブにしていく工夫とセルフコントロールを。人間が人間たる所以である。目線が高い人は、周囲が励まされる行動を起こすための労をいとわない。すると世界は面白いほど上手く回り始める。ポジティブオーラを身にまとう人と組織の秘密である。


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