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PR TIMES社員の挑戦や、努力の裏側、周囲からは見えづらい地道な一面に迫る、#PR TIMESなひとたちのコーナー。社員に取材をして、書き起こして、編集をして、一般的な公開までの工程をすすめる中でも、「なるべくきれいで整ったことではなく、粗削りのありのままの思想や考え方」を届けられるように、これから連載していきます!
今回は、カスタマーリレーションズ本部で、アクティブサポート担当マネージャーを務める吉田優(よしだゆう)さんをインタビュー。吉田さんは、20年新卒として総合職で新卒入社した社員で、この春に最年少でマネージャーに昇進しました。
吉田さんは20年度通期社員総会で、通期新人賞を受賞。今回は、受賞時の率直な気持ち、この1年の奮闘や葛藤、ご自身の仕事に対する考えなどを伺いました。
「100%を出しきれなかった」後悔を抱えての新人賞受賞
ーー吉田さんはいま、アクティブサポートの担当になって3カ月ですね
吉田:そうですね。いまは、PR TIMESのご利用企業様に対して、より良い配信利用につながるようなサポート体制を作ることに奮闘しています。
ーー新人賞の受賞当日は、サプライズでの受賞でした。発表時の気持ちはいかがでしたか。
吉田:120%、・・・いや、180%くらいの驚きがありました。
私、新人賞は舛田さん(営業本部/Super Homerun賞受賞)だと思ってたんですよ。舛田さんが獲ってくれたら私もすごい嬉しいなって。それで総会当日を迎えたんですけど、新人賞発表で、営業本部の文字が映った後に私の顔が出てきたから、あれ???って。すごく驚きました。
ーー確か、新人賞受賞をひとつの目標にしていたとか。
吉田:はい。新人賞を目標にしていたので純粋に嬉しかったです。ただ正直、少し複雑な気持ちもありました。下期末の時点で、自分の行動や成果にまったく満足できていなかったんです。
もともと昨年の目標設定時に「新人賞を獲りたいけど、全然自信がありません」という話を江口さん(営業本部長)にもしていました。それでもコミットしたい気持ちが強かったので精一杯取り組んできましたが、本気のコミットを6カ月間ずっと持続できなかった後悔がありました。
なので、2021年の上半期は本気で新人賞を狙いにいこうと燃えていた矢先の受賞でした。
この1年で培った自分起点の発信
ーーご自身でも驚きの受賞だったと思いますが、山口さんが読み上げた賞状には「Valueの理解・体現」という言葉がありました。その点は、どのように振り返りますか?
吉田:そうですね、MissionやValueに言及されるのはうちっぽいなと思いました。
PR TIMESのMissionやValueへの共感は、入社当時も今も変わっていません。ただ、実際にやっていく中で、より難しさを感じることは増えました。特にOpen and Flatはわたしにとっては凄く難しくて。
学生時代から自己開示することが苦手で、人に気を遣わせたくないと思っていました。昨年の秋くらいに江口さん(営業本部長)から「周囲が自然と吉田さんの状態に気付けることも大切ですよ」というアドバイスをもらって。それから質問の頻度を高めにいこうと意識していったのですが、余裕がある時もない時もオープンでいることの難しさを改めて感じました。
この半年はそういう気付きや葛藤もあったくらいなので、やはり受賞は驚きました。でも純粋に嬉しかったです!
ーー新人賞はいつくらいから意識していましたか?
吉田:前回の2020年上期の社員総会からです。その会で新人賞を獲られた神谷さんのスピーチやMVPを獲られた皆さんを見て、私も賞を意識的に狙って、獲りにいきたいと強く思いました。
この半年に特別な何かがあったわけではないですが、日々自分のKPIを見ながら、ずっと新人賞の存在が頭の中にありました。それが自分にとっては大きかったと思います。
成果が出ない苦しさは、ゴールを手前に置いて乗り切る
ーー業務の中できついと思うことはありましたか?
吉田:昨年末くらいの時期ですが、いくらアプローチしてもまったく実らない時期がありました。
私が前期所属していた営業本部では、利用企業社数について具体的な数値目標を持って動いていきますが、どれだけコンタクトをとっても、結果に結びつかなくて。だんだん自分がやっていることは間違っているんじゃないかと思えてきて、正直とても苦しい時期でした。
でも、やらないと何の成果にも繋がらないと分かっていたので、心が折れても変わらずやり続けて行く中で、だんだんと変化が見えてきました。蒔いていた種が芽を出す実感が感じられることが、何度かありました。そのとき萎れずにやってきて良かったなと思えましたし、同時にもうちょっとやれたなとも思いました。ずっとコミットし続けてきたかというと、そうではなかったなという悔しさも感じました。
ーーきついと思いながらも行動し続けたのは?
吉田:私は本当にこつこつしかできないタイプなので、地道にやり続けてきた感じですね。
学生時代に管弦楽をしていたんですが、ときどき楽器を吹きたくないときってあるんです。でも吹かないと、ちょっとのブランクでも音が出せなくなったり、質が落ちてしまう。できていたはずのことができなるのが怖くて、やり続けていたんですが、継続しているとやはり結果がついてくる。そういう過去の経験もあったので、やらないという選択肢は無いですね。
あとは、舛田さんに相談したことが大きかったと思います。メールの内容や、メールを送った後の電話の仕方など、横で何本か見させてもらっていました。
舛田さんはその時アポに繋がらなくても、相談事があったらいつでも連絡してくださいと伝えたり、情報提供をPR TIMES側からしても大丈夫ですかと、こちらからお客様に相談したりしていました。
その様子を見て、アポが取れないと意味がないという考えから、別のゴールを持つことができました。第一ステップを手前に作る考え方を知って、気持ちも楽になったんです。
ーー入社当時の1年前と比べて、変わったと思うのはどのようなところですか?
吉田:自分から発信する感覚を養えたところが、自分にとっては一番変わった点です。今でも躊躇する気持ちはあるけど、出来るようになりました。CR研修時は毎日日報を書きましたし、現在も、三浦さん(CR本部長代行)からくださいと言われたわけではないですが、週次報告のドキュメントを作って提出しています。自分にとっても必要ですし、これは出しておいたほうがいいなと、自然と思えるようになりました。
その一方で、こんなこともまだ出来ないのかとか、あの時と同じ失敗したなとか、できないことにぶつかるたびに反省の日々です。反省の解像度は少しずつあげられているかなと思います。
ーー反省の解像度とは具体的にはどのような?
吉田:例えば、お客様との面会でうまくいかなかったとき、以前は漠然と「うまくいかなかったな」と思っていましたが、最近はだめだった点の具体性が見えてきました。
それは江口さんと同行する機会が多く、学べる機会に恵まれたことも大きいと思います。自分の説明を江口さんが補ってくれたり、お客様への質問も江口さんが補足してくれることで明確に確認ができたり。後から面会を振り返って、記録をつけながら反省するようにしています。
次なる目標はCR本部でMVT、個人でMVP
吉田:5月からカスタマーリレーションズ本部にて、アクティブサポート担当マネージャーに就任されましたね。気持ちの変化はありますか?
異動して最初に思ったのは、これまでの営業活動はカスタマーリレーションズ本部の支えがあってこそ、ということです。カスタマーリレーションズ本部では、プレスリリースの掲載判断などをおこなっていますが、配信本数が増えて行く中で判断の正確性が求められます。これを高いレベルで当たり前に取り組むチームを目指しています。
今後、ここから更にカスタマーサクセスにまで本気で昇華させられたら、「PR TIMESはカスタマーサクセスが強い組織」だと言えるようになると思います。
ーーそのような中で、吉田さんの今後の目標はなんでしょう。
吉田:2つあります。ひとつは個人賞のMVP(Most Valuable Player)です。舛田さんと一緒に、ピッチに立とう!って話してます。これは1年以内に目指したい目標です。
もうひとつは、MVT(Most Valuable Team)をカスタマーリレーションズ本部で獲りたいと思っています。カスタマーリレーションズ本部は今も高いレベルで業務を行っていますが、まだまだ秘めたポテンシャルがあるので、一目置かれた存在にしていきたいという気持ちが強くあります。
今回のインタビューを終えて…
目標に対して真っすぐ向き合い、そしてその目標を達成していく…。そんな“しっかりもの”のイメージがある吉田さんですが、今回のインタビューを通じて普段見せている姿以上に日々反省や葛藤を抱きながら、一つひとつ壁を乗り越えているということを強く感じました。
なにげなく通り過ぎてしまうような瞬間を、自分自身の糧にすることの大切さを改めて感じるインタビューでした。吉田さん、ありがとうございました!
執筆:佐藤 杏樹 撮影:近澤 幸司