本記事では現在キャリアパートナーとして活躍する、谷川勇磨をご紹介します。
幼少期から20代前半まで、本気でサッカーに取り組んできた彼が、なぜ人の人生に向き合うキャリアを選んだのか。
入社に至るまでのストーリーや、キャリアパートナーとしての想いに迫りました。
ー谷川さん、本日はよろしくお願いします!始めに、今ポジウィルでなにをしているのか教えてください。
谷川:現在は、キャリアパートナーとして、無料体験に申し込んだお客さまに弊社が展開しているポジウィルキャリアのトレーニングを提供させていただく役割を担っています。
ーポジウィルに入社するまではプロサッカーチームに所属されていたんですよね?
谷川:そうですね。ずっとサッカー一筋の人生だったと思います。
Jリーグの下部組織で小中高と全てのアンダーカテゴリーで主将を務め、福岡大学に進学。大学卒業後もJFLでサッカーをしていました。ただ、怪我をせず1年間稼働できたのに、実力不足で公式戦に一試合も出られなかったんです。サッカー選手として成り上がっていく自分を信じきれなくなったので、自分にとってサッカーをこのマインドで続けるのは違うと思い引退を決断しました。そこからビジネスパーソンとしての力をつけるために、株式会社リクルートに営業職として勤務した後、今に至ります。
もう一度、魂を込めて仕事がしたいと、選んだ道がキャリアパートナーだった。
ーポジウィルに入社を決めた経緯は?
谷川:サッカー選手を引退して、社会人としてこれまでとは違うキャリアを歩んでいたときに、僕がアカデミー時代に所属していたヴィッセル神戸というチームが、Jリーグで優勝しました。
僕が小学生から高校生までを過ごしていたチームなので、選手の中には一緒に汗を流しながらプレーをしていたメンバーもいました。
自分のアイデンティティでもあったチームで、キラキラと輝く選手たちを見たときに、「自分は何をやっているんだろう」と虚無感に襲われました。
このまま夢破れたままで人生を終えたくないと思いましたし、サッカー選手に生き様で負けたくなかった。大きな企業でそれなりに生きている自分が許せなくなったんです。
そのため、自分ももう一度命を燃やせて、サッカー以上に没頭できる、魂を込めて取り組むことができる仕事に就きたいと思いました。とはいえサッカー以上に情熱を注げられることってなんだろうとか、自分が何をしたいのかなんて本当に分からなくて。サッカー選手に負けたくないという気持ちだけはあったけど具体で何がしたいかはどれだけ考えてもわからなくてコーチングを受けました。その後、ポジウィルに辿り着きました。
ー心を燃やせる道はどのように見つかったんですか?
谷川:サッカーをしていた頃に遡るのですが、「びっくりドンキー事件」と名付けている恩師との出来事があって(笑)
僕が高校1年の冬に、AチームからBチームに行くことになって、Bチームでも公式戦に出られなくなって、「もうサッカー人生が終わった」と思ったんですよね。もう辞めようと思ってコーチに「辞めます」と伝えました。サッカーを諦めようとか、サッカーから離れようって思っていたそのとき、恩師にびっくりドンキーに連れていっていただきました。「今日、勇磨がこの場で卒業までやり切るって言うまで帰らせない。俺はそれを聞くまで帰らない。うちは勇磨の存在が今後必ず必要だから俺(コーチ)にチャンスをくれ」と引きとめてくれたんです。
結局、僕が高校3年になったときにキャプテンに就任して、全国大会で準優勝まで行けました。あのコーチがいなければ今の自分は絶対にないし、時々お会いしても必ずその時の話になります。「俺は信じてたよ」と今でも言ってくれますね。
その時に、挫けていた自分以上に自分のことを信じてくれる人の存在がいることで救われました。無意識のうちに、当時から、自分を引き止めてくれた恩師のような人になりたいと思っていたのかもしれません。
だからこそ、ポジウィルのキャリアトレーニング(コーチング)を通して、「自分の人生を諦めてほしくない。自分の可能性を信じ続けてほしい」と伝えたいです。
お客様以上にお客様を信じる。本気で伝えるからこそ、伝わる。
ー谷川さんが考えるポジウィルキャリアの魅力はなんですか?
谷川:ポジウィルでの関わりを通してお客様の考え方(認知)だけではなく、行動が変わっていくところが魅力だと思っています。
初回の無料体験でお話しした時に、「自分にはできないんじゃないか」と自信が持てずに動けないでいた方が、トレーナーとの関わりを通じて、「こういうキャリアを歩んでみよう」と前向きにキャリアを考えるようになっていたり、「新しい業界に挑戦したい」と転職活動を始めたりとか。これまでの延長線上にはない、異なる方向に人生が変わっていくんです。
ー谷川さんが、ポジウィルキャリアの無料体験にきてくださった方をサポートする喜びを感じる瞬間を教えて下さい。
谷川:人生を変えるっていう一歩を踏み出そうと勇気を振り絞ってくれた瞬間と、僕を信じて決断してくれた瞬間にやりがいを感じます。
僕が恩師と出会って人生が変わったように、「お客様以上にお客様のことを信じる」という信念が届いているようで嬉しいですね。また、お客様を引き継いだ担当トレーナーから、「◯◯さん、こんなに変わっているよ」と後日談を聞くのもとても嬉しいです。
ー具体的に無料体験に来てくれた方との関わりで、強く印象に残っているエピソードはありますか?
谷川:自分に「やりたいことが見つからない、そんな自分に対して悔しいんですよ」と言ってくださった方がいて。「この人は絶対変われる!」って確信したんです。人間って、自分がうまくいってないことを他責で済ませてしまう人が多いと思うんですよ。でも、その方はやりたいことが見つからないことに対しての悔しさとか、その憤りを自分に向けていました。だからこそ「僕はこの人を救わないと自分が後悔するな」と思ったことを強く覚えていますね。
その方は、内に秘めた熱い気持ちを、どう表現したらよいかわからないってことだったので、提案をしていく中で再現の仕方に気づいてくれたっていうのは思い出に残っています。過去に没頭して物事に取り組んでいた時の深掘りや、なぜ当時そこまで没頭できたのか、逆に今なんで没頭できないのか、その環境をどうすれば作れるのか、こういったことをひたすら問い、紐解いていきました。
ーポジウィルキャリアを受けてくれる方と関わるうえで、大事にしていることはありますか?
谷川:伝えるべきことは愛を持って伝えます。良いことはもちろん、その人にとって、もしかしたら耳が痛く感じることも伝えるようにしています。
無料体験で出会う方は皆さん、「変わりたい」と思って、変わるためのきっかけを求めて来てくださるんです。
それなのに僕が、お客様に嫌われたくないからという理由だけで、むやみに褒めたり、このままでいいよと無責任に背中を押したり、お客様にとって都合の良いことだけを言うのは、ポジウィルのキャリアパートナーとして仕事をしていないに等しいと思っていて。
だから常にお客様のために「伝えるべきことは伝える」ことを意識しています。
ー「伝える」って勇気がいるけど、結果それがお客様のためになっているんですね。無料体験という短い時間の中で、初めて出会った人と信頼関係もないわけじゃないですか。何を心がけていますか?
谷川:シンプルに言うと、お客様以上にお客様のことを考えています。
具体的に言うと、「なぜ今悩んでしまっているのか」をその方が歩んできた人生の変遷、背景をどれだけ知れるかっていうことを意識しています。
今うまくいかないと悩んでしまっていることは、うまくいかなかった経験や挫折、痛みが紐づいていることが多いので、「今」にももちろんフォーカスしていきますが、その方のエピソードや実体験をちゃんと知るためのヒアリングを心がけることでお客様との間に自然に信頼関係が築けています。
ーその中で無料体験を受けてくださった方からかけられた言葉で印象的だったことってどんなことですか?
谷川:いろんな言葉をいただきますが、一番は「谷川さんのおかげで」っていう言葉ですね。
お客様は悩みを抱えて来てくださっています。そのお悩みは昨日今日思いついたものではなく、中には1年以上悩み続けている方も少なくありません。そんな方から、僕との関わりを通じて、「谷川さんのお陰で一歩踏み出しました」と言っていただいたとき、「変化の起点」に携われたやりがいを感じるので、「谷川さんのおかげで」っていう言葉は嬉しいですね。
ー愛をもって伝えるべきことを伝えているからこそ、お客様から感謝の言葉があるのだと思います!
本気でサッカーをした過去の苦悩も痛みもあるからこそ、人の痛みの根っこ部分から寄り添える。
ー元サッカー選手というと、他のキャリアを歩む人のサポートをどう考えているのかな?と思う方も、中にはいらっしゃるかもしれないですが、サッカー選手ならではの切り口はありますか?
谷川:あります。僕がサッカーをしていたとき、周りからの評価や監督・親からの期待に応えたいという思いが強くありました。仲間内の競争がある環境で生きてきたからこそ、「誰かの期待に応えなきゃいけない」というような他者からの見られ方に対する痛み・苦しみに関しては、僕自身も痛感してきたと思っています。その経験があるからこそ、今その痛みを持っている人の苦しみの根っこに共感ができています。僕ならではの切り口でいうと、その「期待に応えたい」という思考がなぜ生まれてしまったのか、その思考をどう捉えられたら生きやすく変わることができるのかを、伝えるようにしています。
ーサッカー選手というと体育会系なイメージがあるんですが、正直少しスパルタですか?
谷川:スパルタではないです(笑)。きっと実際にそう思われることってあると思うんですけど、実は真逆です。
お客様が悩まれているように、僕自身も苦しんできた経験があります。
挫折だらけだったし、心無い言葉を第三者から言われることもありました。常に他の人と比較され続けたし、匿名でさらされたこともありました。自分が傷ついてきたからこそ、人の痛みや傷への共感はできると思っています。
スパルタとは真逆で、お客様の辛い気持ちに対して同じ目線に立てるということは、信じてほしいなと思いますね。
ー逆にサッカー選手らしくないって言われる部分はありますか?
谷川:もしかしたら、僕がサッカー選手として上まで登り詰められなかった原因でもあるのかなとは思っているんですけど、自分の成果や欲求よりも、自分と関わる人に尽くすことにモチベーションがあるところはサッカー選手ぽくないかもしれません。
自分と関わってくれる人が成功するとか、笑顔でいてくれるとか、ここに僕は価値を感じる人間で。
サッカー選手って、自分の成果とか、自分で点を取るとか、自分が活躍するとか…自分を中心に考えていると思われている方が多いように思うんです。そういった一般的なサッカー選手のイメージとは、少し違うかもしれませんね。
ーでも「自分の成果や欲求よりも、自分と関わる人に尽くすことにモチベーションがある」というのはキャリアトレーニングでは活きそうですよね。
そうですね。今ではとても活きていると思います。
自分のやりたいことに素直になれる人を増やしたい。お客様への想いとこれからの挑戦。
ーお客様がポジウィルキャリアと出会うときっていうのは同時に勇磨さんと出会うタイミングになると思うんですよ。お客様がポジウィルキャリアで得られる具体的な行動変容とか成果についてはどのように考えていますか?
谷川:「本当の自分に気付けた」ときに行動変容が起きると思っています。
多くの人は周りの目や社会の評価を気にするうちに本心が隠れていってしまいます。
だから僕たちは、無料体験を通じてお客様のキャリアに対するモヤモヤや、生きづらさの根本にある原因を紐解いていくことをしています。
「自分の欲求として、最も深いところに気づける」からこそ、そのあと納得して行動することができる。もう自分を疑わなくて良いって自分の行動を信じることができるようになると思います。
ー谷川さんがお客様以上にお客様のことを信じ続けた結果、お客様自身に自信が湧いてきているようで素敵です。
キャリアの悩みってたくさんあると思うのですが、ポジウィルキャリアはどんな方におすすめですか。
谷川:1つ挙げるなら、「自分はもっと輝けるって、ちょっとでも思っている人」や「自分はもっとできるって、本当は信じている人」。本当は信じているのに自信がないとか、自分の感情に蓋をして思っていることを隠している人が実はとても多くて。僕と話す中で、「本当はもっとできるって思っていませんか?」って聞くと、多くの場合イエスという反応が返って来るんです。
「自分ってこんなもんじゃない」って思っている人は、過去にそういった貴重な経験や体験をしてきた方だと考えているので、過去・今・未来を僕らが一緒に言語化して、伴走していきます。だから絶対に変われます。
ーお客様への想いを教えて下さい。
谷川:「もっと素直になって大丈夫」って伝えたいです。
やりたいことがあるんだったら、そこに飛び込んでほしい。諦めたくないって思ってるんだったら諦めないでほしい。一回の人生で悩んでいる暇ってあまりない気がしていて。
少しでも、本当はできる!と思うのであれば、実現していく勇気を持ってほしいですし、僕はそんな決断にぜひ携わらせていただきたいなと思っています。
ー最後に谷川さんの今後の目標を教えてください。
谷川:僕はポジウィルが行っている事業の必要性や可能性に共感しているので、これからももっとたくさんの人にサービスを届けていきたいと思っています。
自分の頑張りがお客様、会社、仲間、大切にしたい人のためになるので、やっぱり僕は自分のためだけじゃなくて、自分以外の人にプラスの影響を与えられるように仕事をしていきたいなと思っています。