今回はリアルマーケティングを行う営業部門の責任者から、人事部の責任者へと社内メンバーも驚きの転身を遂げたFさんをインタビュー。
部署異動の経緯や、転身前後の心情について伺ってきました。ぜひ、御覧ください!
今回のインタビュイー(一言自己紹介)
株式会社ピアラ 管理本部 人事部所属 Fさん:以下F
僕はもう入社14年目になります。誰もが納得だと思いますが、ピアラの爽やか代表です。
そして、ピアラをめちゃめちゃ愛してます。趣味はサーフィンで、特技は暴飲暴食です。
なぜ営業部門から人事部の責任者に!?異動の背景を赤裸々告白
Q.人事部への異動の経緯を教えてください
昨年10月頃に行った、幹部メンバー参加の経営合宿がきっかけで、人事部へ異動することになりました。
経営合宿では、会社が抱える課題や未来に向けた話をするのですが、そこで人事業務にフルコミットする人が必要だという議題が挙がったんです。というのも、それまでは常務取締役である根来さんが一人で、営業部門やデジタル広告の運用チームとあわせて、人事部をみていました。
そのため、これからピアラがさらに成長していくためには、人事部専任の責任者が必要だという話になったんです。そしてその際、合宿に参加していた方々から「Fさんが人事部の責任者になるのはどうですか」といっていただけたのと、元々人事の仕事に興味があったため決断するに至りました。
人事部への異動を決断した2つの理由
Q.人事部門への異動を決断する際、迷ったり、悩んだりすることはあったのでしょうか?
もちろん、葛藤がありました。
ピアラに入社してから約13年、ずっと営業部門にいて、経営合宿が行われた当時はリアルマーケティングを行う部署の責任者を務めていましたから。
一昨年から昨年にかけて、多くの企業がコロナ禍の影響を受けました。僕が責任者を務めていたリアルマーケティングを行う部署も、業務内容的にコロナ禍の影響を大きく受け、売上が他部署に比べてかなり沈んでいた時期があったんです。
自分が責任者を務めている部門の状況があまり良くないのに、人事部へ異動してもいいのだろうか、今リアル部を抜けてはいけないのではないか…という葛藤です。
Q.(そういった葛藤がある中)人事部への異動を決断できた理由はなんだったんでしょうか?
“人事部の責任者になる”という大きな決断ができた理由は2つあります。
1つは、(当時の)事業部No.2であったHさんに今後のことを任せられると思ったからです。人事部への異動の話が出る前から、Hさんにはある程度権限譲渡をしていましたし、部の業務も円滑にまわっていたので、彼になら任せられるなって思えたのが大きかったですね。
2つ目は、部の状況が良くない時期(停滞期)だからこそ、部門のトップが変わるという大きな変化があってもいいんじゃないかと思ったからです。リアルマーケティング部以外の部署でもそうした理由から、ドラスティックに様々な配置換えが行われていたこともあって、変化することをポジティブに考えられたんだと思います。
リアルマーケティング部は立ち上げから携わっていたということもあり、トップが変わることで良い変化もたくさんあるのではないかと考えた次第です。
こうした2つの決断理由があって、リアルマーケティング部のメンバーには(こんな時期の異動で申し訳ないけれど)人事部へ異動しますと伝えました。
Q.異動の話を伝えた時の周りの反応は、どんなものでしたか?
リアルマーケティング部のメンバーに初めて異動の話を伝えた時は、やはり少しざわざわしていたと思います。「え!?本当ですか?」って。
ですが、部のNo.2(Hさん)に元々色んなことを任せていたので、トップの異動で組織の体制上困ることがないという話や、僕自身がなぜ人事の仕事をやりたいのかという話をたくさんして、部内のメンバーには納得してもらいました。
逆に、他部署の人達に異動の話をした時は、「いいと思います」などの賛同の声を多くいただくことができました。
僕は社歴も長く、会社のこともよく分かっているという自負もあったので、前々から色んなことを変えていきたいと考えていたのが周りの人達にも伝わっていたのかなと思います。賛同的な反応をいただけた時には少し安心しましたね。
Q.人事の仕事に興味を持つきっかけはあったんですか?
きっかけになった出来事はいくつかあります。
1つは、入社1〜3年目の若手社員が退職するのをみて「こんなに素晴らしい会社なのに、なんで辞めてしまうんだろう」、「ピアラの良さを若手メンバーに伝えきれていないんじゃないか」と思った時です。
また、若手が多く活躍している一方で、早く役職が上がったためにマネージャーとしての役割がうまく果たせていない人も少なからずいるのではないか、と感じた時にも自分が人事だったらマネジメントを行うメンバーのサポートがもっとできるんじゃないかって思いましたね。
それに営業部門の責任者という立場だと責任を持つ範囲が明確にあるからこそ、他部署のことにはタッチできないし、把握できないこともある。なので、「人事になったら部署とか関係なく多くの人に関われる」と思ったのも大きかったです。
もっというと個人の裁量が多い反面、曖昧にしてしまっていた当たり前にできていないといけないことに対して、自分の手で根本から改善したいと考えたこともあります。
そして一番のきっかけになったのは、社内外の変化がたくさんあった上場前のタイミングに退職者が増えた時でした。「(新たなスタートをきる)これからがもっと楽しいのになんで!?」と思う反面、辞めていった人達に対してもっとピアラ・会社としてやれることがあったのではないかって考えた時に、人事の仕事を強く意識しましたね。
「営利100億、平均年収1,000万」の目標が達成できる、組織の土台を作る!
Q.今後人事部として、または個人として成し遂げたいと思っていること(目標)を教えてください
弊社の社長である飛鳥さんが「営利100億、平均年収1,000万」という目標を掲げているので、それが実現できるだけの組織の土台を作ることが長期的な僕(人事)の目標です。
そのためにはまず、先程もお話した「当たり前の当たり前化」ができる組織作りをしっかりと行い、会社の文化やルール、制度や仕組みを全メンバーに浸透させるための取り組みに注力していきたいと思っています。これが新生人事部として中長期的に行っていこうとしていることです…!
Q.人事部という組織を今後どうしていきたいとかってありますか?
人事部って会社によってはとても大きな力を持っていることがありますが、弊社の場合は現場に人事権や裁量権をあえて委任しているので逆なんです。
だからと言っていいのかは分かりませんが、各部署のメンバーから、そんなに重要視されていないと感じることがあります。ですが、ピアラの人事部だって、会社のOS(オペレーションシステム)などを中核となって作ったり、導入したりしています。
それが中々みえないから「人事って何をやっているの?」とか「人事部については何も知らない」、「興味を持てない」って思われてしまっている。だから、人事部からのお願い事(協力依頼)が後回しにされてしまうことが多々あるんです。
結論、制度や仕組みだけではなく、人事部という組織についても皆さんにもっとよく知ってもらえるようにする必要があると思っています。この記事のように、人事部が主体となって制作しているものも多くありますし、もっと管理側と事業側のお互いが理解を深められる環境作りもしていきたいですね。
人事部へ移動して半年の今。
Q.Fさんは今、人事部でどんなことを行っているんでしょうか?
将来的に高い目標を達成できる組織・会社を作るために、今までできていなかったことに着手したり、文化や制度の浸透活動を行ったりする前段階として、今は色んなことを整理しています。
また、運用を初めて2〜3年たった人事評価制度の改正にも取り組んでいます。現状だと評価者によって結果が異なってしまうこともあるので。評価の統一性ができるように、評価される人がより納得できるものにするために、決まりごとやルールを改めて整備しているんです。
さらに、今は各部署(担当者)に任せてしまっている中途入社のメンバーに対するケアにも人事としてもっと関われるよう、プログラムの設計に取り組みはじめました。経験やスキルがあって中途でジョインしてくれた優秀な方々も、新しい環境に不安を感じることはあると思うので、そうした部分も人事としてサポートしたいなと。
このように今は、既存であるものをアップデートさせたり、マイナーチェンジさせたりしながら、それらがより普及・浸透するよう注力しているところです。僕には今まで人事制度や仕組みを使ってきた事業部側としての考えもあるので、こうしたところから手を加えています。
今だからこそピアラメンバーに改めて伝えたいこと
Q.最後にピアラメンバーに向けてメッセージをお願いします
改めてにはなりますが、僕はピアラをめちゃくちゃ愛しています。
ですが、盲目的に会社を愛している訳ではありません。今のピアラにはできていないこともあれば、直さなければいけないことがたくさんあることも分かっています。(もちろん、良いところもたくさんありますが…!)
だから、改善するべきところは、僕が人事部の責任者になったからには責任を持って改善していきます。ですがそのためには、皆さんの協力が本当に本当に必要です。
僕も昨年までは、事業部側にいたので、事業部門の人がどんなふうに忙しい毎日を送っているのかは分かっています。それでもピアラをもっといい会社にするために、僕だけ、人事部だけが力を尽くしていても意味がないんです。
僕達も人事の仕事に本気で取り組むので、皆さんも一緒に働きやすい会社作りにぜひ、ご協力ください!よろしくお願いします。