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PAJレポート:「チームのイメージを広げる〜PANZAてんしばイーナのチームトレーニング」

2019年11月22日にオープンしたアドベンチャー施設「PANZAてんしばイーナ」(大阪市天王寺区)。屋内のクライミング、屋外のアドベンチャーコースを幅広い年齢層の方に楽しんでいただける施設です。

プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ)には、アドベンチャー教育プログラムを提供する部門があります。「PANZAてんしばイーナ」オープンに向けて、アドベンチャーエデュケーションチームのなべちゃんが大阪に出向き、チームトレーニングをすることになりました。社内にあるリソースを最大限に生かすべく、各地のPANZAで始まっている試みです。

PAJチームトレーニングの価値

PAJはなぜ、組織内でトレーニングを提供するのか、そこにはどんな意味があるのか? 今回トレーニングを担当したなべちゃんにその思いをききました。

《試す場としてのチームトレーニング》

なべちゃん:チームトレーニングをするとき、まずはそのチームのマネジャーと話をします。マネジャーの持つトレーニングへの意図やその人のキャラクターを尊重したいと思っています。今回は特にPAのアクティビティを使いたいという要望はなく、「スタッフはよく話をしていて、コミュニケーションは取れているけれど、これからどんなものをつくっていきたいかについては、まだ話ができていない」とのことでした。みんなのイメージやアイデアを尊重している印象だったので、そこをすり合わせる場にしたいと思いました。

そんななべちゃんは絵を描くことでお互いのビジョンを共有する、アートを取り入れたプログラムを実施することにしました。

なべちゃん:PA=アクティビティではなく、社内のチームトレーニングだからこそ、PAの持つ考え方を実践していくために、提供する側も受ける側も、いろいろな可能性を試す場になっていったらいいなと思っています。社内トレーニングを通して、自分たちのチーム力やチームの関係構築を試す場にしていきたいです。

今回は新しい施設がオープンする前のバタバタしている中でのプログラムでした。仕事の忙しさを保留して、ニュートラルな自分に戻って、ゆっくり振り返られる場になるよう、あえて、絵で抽象的にビジョンを共有し、じっくり語り合う時間を設けました。

《他チームが入り込む意味》

組織内のリソースを最大限に使おうという試みは、他チームのミーティングをファシリテートするなどはありましたが、本格的にチームトレーニングとして取り入れたのは、PAJがアドベンチャー施設の運営を手掛けるようになってからです。そこにある意味は、「異物」だそうです。

なべちゃん:PAがやっていることは、ヒューマンプロセスへのアプローチであり、人間関係における創造と破壊だと思っています。
てんしばチームに、他のチームの僕が働きかけることによって、チームの中で起きる相互作用に変化が生まれ、チームが活性化することがあります。僕がてんしばチームのことをよく知らないからこそ言えることがあり、ある意味、「異物」だからこそ、他のチームに介入する価値があるんです。それをPAJという組織の中でどんどんやっていきたいです。

PAJが大切にしているもの

トレーニング当日、てんしばチームの主力となる7人が集まりました。

まずは、「プロジェクトアドベンチャー」の説明から。アドベンチャーパークやジップラインなどを運営をしているPANZAは、PAJの部門のひとつです。PAJは、「アドベンチャー」をより多くの人に体験してもらいたいという思いを持って活動している団体です。そんなPAJがどんなことを大切にしていて、どんなことをしていこうとしている組織なのか、なぜPAの中にPANZAがあるのかなど、現状や思い、課題などを説明しました。

その後、PAJオリジナルふりかえりカード「しるらないカード」をつかって「自分のいま」を知る、シェアする時間を持ちました。

自分の内側を絵に起こしていく

「今日はパステルを使って絵を描きます!」パステルは、クレヨンのようなチョークのような画材で、指で擦ってにじませたり、他の色と混ぜたりして、不思議な世界を描けるツールです。

まずはそれぞれの「PANZAてんしばイーナ」のイメージを広げていきます。まずは、自分の考えを覗いてみましょう。『あなたがつくりあげたいPANZAてんしばイーナはどのようなものか』『それを実現するためには何が必要か』『それを色に例えたら?』『その色の世界を言葉にしたらどんな世界が広がっている?』そんなことを考えてから描く時間が始まりました。

ゆったりとした中に、ぎゅっと集中した時間。それぞれの思いが紙の上で踊ります。考えながら描く人、感覚で手を動かす人、スラスラ描く人、「うーん、絵を描くの苦手なんだよね」と言いながら描く人。絵を描く姿勢やあり方もそれぞれです。

お互いの世界を知る・感じる

みんなの絵が出揃い、鑑賞タイムです。ゆっくりとそれぞれの絵を味わいます。それぞれの絵に対して付箋に感想を書いていき、それをもとにみんなで珈琲を飲みながらゆっくりおしゃべりタイム。

鑑賞会をしている中で、絵と絵がつながっていくような感覚になりました。同じテーマで描いていてもそれぞれの絵は全く違います。それなのに、どこかでつながっているような部分もあるのです。

これから「PANZAてんしばイーナ」はスタッフ一人ひとりがちからを出し合って、チームになっていきます。それぞれが持っている思いや考え、イメージは、ときに他の誰かと相対することもあるかもしれません。その中で、お互いのイメージをどう表現し合い、共有したり、つなぎ合わせていくのか、とても楽しみです。

いろいろなものが合わさり、重なりあって、「これからのPANZAてんしばイーナ」が新たに立ち上がって来そうです。

これからの「PANZAてんしばイーナ」に乞うご期待!

最後に、参加したスタッフからは、「新しい側面をみることができた」「みんなの気持ちを聞けて嬉しかった。意見を言いながら、みんなの意見をきいていきたい」「意見を言いつつ、表現をしながら高め合えるチームになりたい」「みんなの得意、不得意を補い合いながらチームをつくっていきたい」「楽しかった!いまいるメンバーでやっていくしかないし、やっていけると思った。どんどん前に進めるチームになりそう」などの声が出ました。

スタッフのアドベンチャーはもう始まっています!より楽しんでもらえる、アドベンチャーできる施設になっていくのを、一人ひとりのイメージや思いが支えてくれそうな予感がしています。

PANZAてんしばイーナ情報:https://panza.co.jp/tenshiba/

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