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主に50〜60代の年齢層の方に利用されており、会員数は約36万人を誇る、シニア世代が趣味や仲間を探すためのコミュニティサイト「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」を運営している株式会社オースタンス。オースタンスでは、新しい仲間を採用するにあたり、「オースタンスってこんな会社です!」というところを伝えていきたいと思っています。
第一弾となる今回は、趣味人倶楽部の事業責任者兼PDM(プロダクトマネージャー)であるプロジェクトチームである天野克哉さんとPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)である田島翔也さんにお話を聞きました。
2019年に株式会社DeNAから事業譲渡という形で引き継がれた趣味人倶楽部。プロダクトを牽引するお二人に、プロダクトをグロースさせる上での、サービスの魅力やこだわり、趣味人倶楽部の今後を、語っていただきました。
<天野克哉さんプロフィール>
周りに反対されながらも大学を中途退学し、芸能事務所に入社。アイドルグループのマネジメントを担当。メジャーデビューとサマソニへの出演を経験後、さらに音楽の可能性を広げたいという想いから2015年に株式会社オースタンスに入社。
入社後はレターソングやコーポレートチームの立ち上げを経験し、現在はシニア・中高年向けコミュニティサービス「趣味人倶楽部」の事業責任者。
<田島翔也さんプロフィール>
26歳。長崎県出身。九州大学卒業。
学生時代に2度の起業を経験。外銀・外資戦略コンサル・総合商社などの内定を獲得。新卒にて株式会社ウィルゲートに入社。
初年度から、社長直下で全社戦略業務や、事業責任者に従事。2021年5月に、株式会社オースタンスに入社。現在は経営企画・事業開発の責任者と趣味人倶楽部のPMMを担当。
入社の決め手は、シニア領域の課題を解決したいという思い
ーーPDMとPMMという役割のおふたりですが、現在の趣味人倶楽部での担当業務を教えてください。
天野:趣味人倶楽部チームをまとめるプロダクトマネージャーを担当しています。具体的には、会員さんの「ここを改善してほしい!」などの要望を聞いて、プロダクトの改善やカスタマーサービスの対応です。趣味人倶楽部の会員様がもっとサービスを利用し続けたいと思ったり、ストレスなくサービス利用をしていただくために、改善や開発をして会員さんに向き合っています。あとは、チーム内での良き相談役です(笑)。
田島:趣味人倶楽部のPMMとして、趣味人倶楽部のビジネス部分に責任を持っております。その上で重要なミッションは2つあります。1つ目はどのようなプロダクトが売れるかを考え、そのプロダクトを売る方法を決め、プロダクトの売上に対して責任をもつこと。2つ目はユーザーの潜在的ニーズを見つけ出し、ニーズを満たすようなプロダクトの概念を考え、市場のユーザーへマーケティング活動を通じてサービスをグロースさせていくことです。
天野とは同じ方向性を向いて進みながらも、うまく責任を分担して円滑に進められるようにしています。
ーーお二人で責任範囲を明確にして、プロダクトに向き合っているんですね!なぜオースタンスに入社しようと思ったのですか?
天野:僕は、高校時代にとあるアーティストからパワーをもらっていて、「自分も誰かのために頑張る理由を作りたい!」と思い、芸能事務所でアイドルのマネージャーをしていました。
そこで、担当していたアイドルがメジャーデビューとオリコン上位を経験させてもらい、やりがいは感じていたんですけど、働き方や将来的になにをやっていきたいかを考えて、転職を決意しました。
田島:これまで僕は周りの方に支えられてたくさんのありがたい経験をさせていただいたと思っています。九州大学在学中に、農業関連の会社を起業の上、経営して大学時代を過ごしていました。また、学生のキャリアを考える団体を立ち上げたことをきっかけに菊川と知り合い、学生インターンとしてもオースタンスで働いていました。
大学卒業後は、株式会社ウィルゲートで1年目から社長の直下で全社戦略に関する業務を行いながら、自身で立ち上げた新規事業の責任者を任せてもらっていました。
本当に様々な素晴らしい経験をさせていただいていたと思っておりますが一方で、中学生の時から「誰もが好きな場所で、好きな時に、好きな人と」という人生のミッションを掲げていて、「この思いを達成できる事業は何だろう?」と模索していました。
そんな時に、趣味人倶楽部のサービスを知り、「元々からシニア領域の課題解決をしたいと思っていたことと、これから成長するシニア領域から世界にも価値を返せていける事業・会社を作っていきたい」と思って、入社したんです。
日本最大級のシニアコミュニティサービス「趣味人倶楽部」とは?
ーー趣味人倶楽部とは、どんなサービスですか?
天野:趣味人倶楽部は、現在会員数36万人、月間3000万PVの日本最大級のシニア向けのコミュニティサービスです。定年退職や子育てが終わったタイミングで、毎日やっていたことがなくなった時に、第二の人生として、趣味を一緒に楽しむ友人を見つけ、趣味を日々楽しんでもらうためのサービスです。
社会との接点が薄くなっていくシニア世代の、「孤独」という社会的問題を解決していくためにも重要なサービスだと考えています。
サービスの内容としては、会員さんは無料で利用できます。会員登録をすると、自分の興味のあること(趣味)起点で、日記・フォト・イベント・コミュニティを見つけることができ、その交流を通じて新しい友人ができ、交流をして趣味を楽しみ続けることができるサービスとなっています。
▼趣味人倶楽部
https://smcb.jp/
ーーシニアの孤独という社会的課題を解決していけるサービスなんですね。どういった経緯で始めたのでしょうか?
もともとオースタンスは、フラッシュモブや結婚式のラストを飾る花嫁の手紙をオリジナルソングにするウエディング事業を展開していました。その中で、2016年に平均年齢59歳の女性ダンスチームを起用して、ブルーノ・マーズのヒップホップ音楽に合わせて踊る動画を作ったところ、世界中で数億回も再生されて、ブルーノ・マーズ本人にもシェアされたんですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=Fa-GpwBjsjQ
そして、「シニア向けに特化したコンテンツを作ろう」と考えていた時に、代表の菊川が大企業とベンチャーの社長を取り上げたテレビ番組に出たことがあって、株式会社DeNAの南場智子氏と話す機会があったんです。
そこで、南場さんに「シニア事業をやっていきたい!」と相談したところ、熱い想いに共感していただき、DeNAが持っていた趣味人倶楽部を譲渡してもらうことになりました。その2019年から趣味人倶楽部を運営しています。
ーーメンバーは20代が多い中で、趣味人倶楽部の仕事が始まった時、シニア領域を扱うことに戸惑うことはありませんでしたか?
天野:正直苦戦しました。私は、譲渡してから1年のタイミングで今の担当になったんですけど、それまでは映像制作やディレクションのような制作業務が中心だったので、プロダクト運営に関しては何もヒントがなく、知見がないという手探りの状態でしたね。
だけど、会員さんと交流する中で、「エンタメ以外でも、人の生きがいを作れることが出来る!」と気付いたんです。他にも、いくつになってもポジティブに過ごしている人たちを見て、今よりも老いへの印象を、ネガティブからポジティブに変えていけるのではないかと思いました。
田島:オースタンスのメンバーは20代中心のため、当事者性のあるシニア世代のメンバーがいないこともありので、全国の会員さんに毎日インタビューしています。そうすることで、シニア世代の方々の感覚や考え方を学ばせていただきながら、サービスの改善やグロースの参考にさせてもらっています!また、実際に会員さんと話してみると、とても温かい言葉をかけられて、自分たちの事業が「社会的意義のあるもの」だと感じられるんです。
ーー会員さんからどんな言葉をいただいたのでしょうか?
田島:「毎日無料で使わせてもらっているけど、どうやってお金を稼いでるの?」と聞かれて「企業さんから広告費をもらっています」と説明すると、「じゃあ、毎日企業のリンクに10回クリックするね!」などと言ってくださる会員様もいらっしゃいます(笑)
他にも、「趣味人倶楽部がなかったら、今の私の人生はない。」「趣味人倶楽部に育ててもらった」と言っていただいて、愛をもってサービスを使ってくれているんだなって痛感しました。
シニア領域で面白い点は、「自分の祖父母や両親でさえもユーザーになること」です。僕の両親は、週末に車でいろいろな喫茶店を回ることを楽しみにしていますが、少しでも両親の人生を彩る趣味が見つかってほしいと思い、趣味人倶楽部をオススメしてみたんですけど、「使い方が分からないわ!」って(笑)。
そんな両親のフィードバックも強みにして、シニア世代の人たちが全員使いやすいと思うコンテンツを作っていきたいですね。
仕事へのこだわりは、「傍観者じゃなくて当事者になる」こと
ーーこの仕事をしている中で、「ここはこだわっている」と思う点はありますか?
天野:「定量、定性データに対して大きなバイアスをかけない」ことです。特にプロダクトを改善する時に、一方的な思い込みだけでデータを見てしまうと、客観的に物事を判断できないので気をつけています。
趣味人倶楽部のデザインの部分では、「老いても使えるサービス」を目指しているので、シニアの方がスマホ操作しやすいように「次に」のアクションボタンを画面上に配置したり、操作でつまずいたら「こうしたら戻ります」のような注意画面を設定したりしています。
誰にでも使いやすいようなユニバーサルデザインを理想としているのですが、そこに寄りすぎてしまうと、一般の人は使いづらくなるので、いい塩梅のデザインを試行錯誤していますね。
田島:僕は、「会員さんが持つ価値を大切にしながらも、マーケットの情報をいち早くキャッチして、改善や対応していく」ことを大切にしています。やっぱり会員さんが求めていることって日々変わっていくと思うので、日頃からさまざまな意見や考えを受け入れて、ブルドーザーのような推進力で、趣味人倶楽部の改善を進めています。
天野:チーム全体としては、趣味人倶楽部に「入ってもらう価値」や「続けてもらう価値」を言語化するために、「こんな趣味人倶楽部は使いたくない!」みたいな大喜利から「趣味人倶楽部を使う価値って何?」といった真面目なところまで考えるワークショップを月2回ほど開催しています。
価値を一緒に考えることで、傍観者ではなく自分ごととして、趣味人倶楽部に本気で向き合っています!
趣味人倶楽部は、世界の社会問題へも挑戦し続ける
ーー日本は、2023年に2人に1人が50歳以上になると言われていますが、高齢化がこのまま進む中、趣味人倶楽部は、どのような立ち位置でシニア領域に向き合っていきたいと思いますか?
田島:現在、日本にいる約6000万人のシニアの人たちが趣味人倶楽部を見て、毎日の発見や気づきを共有してもらい、たくさんの友人との出会いが生まれてほしい。そのためにも現在も実際に進んでますが、自治体とも連携をしつつ、影響範囲を広げていければと思っています。
天野:日本のシニアは「世界で一番友達が少ない」と言われていて、アメリカやドイツと比べると、「友達がいる」と答える人がとても少ないんですよ。
老いることをネガティブにとらえがちな日本人ですが、趣味があって、気の合う友達がいれば、きっと楽しく年齢を重ねていけるはずです。なので、趣味人倶楽部を通じてシニアの孤独問題も解消していきたいと思います。日本のマーケットにも向き合いつつ、海外のシニア世代へも今後はアプローチしていきたいと思っています。
ーーおふたりが考える「趣味人倶楽部のこれから」は、日本そして、世界の社会問題へも挑戦し続けることなんですね。
天野:そうです。今から40年たって、僕らが実際に年老いて同じ立場になった時、明るい毎日を過ごせるためにも今のシニア領域で、メンバーと協力しながら頑張ります。
ーーそういったミッションのために、一緒に働きたいと思うメンバーはどんな人ですか?
田島:オースタンスでは「毎日が、文化祭前夜」という組織テーマがあります。どんな役割の人でも、誰かのために本気になって取り組んで、みんなで最高の達成感を味わえる感覚をすごく大切にしています。
この感覚に共感いただける方はすごくオースタンスのカルチャーと合うのではないかなと思ってます!
また、趣味人倶楽部はもちろん、オースタンスとしても、お話してきたような社会問題に本気で取り組んでいます。こういった問題に一緒に取り組んでいきたいと考えている方とは一緒に働いていけるとよいなと思っています。