これは、ヌーラボの人事Angelaと労務Kellyが、無謀にも2人だけで挑戦している、「#ヌーラボ人事&労務アドベント」のブログです。
ヌーラボは、創業16期目の会社です。現在は、海外子会社含めて100名以上のヌーラバーが働いています。そんなヌーラボですが、拡大を始めた2016年の時点では、現在とは事業も違う創業期に作った、あまり定着していない行動規範しかありませんでした。
拡大を試みる段階で、改めて「今のヌーラボ」を言語化し、行動規範を作成するプロジェクトを始めよう!となったのが、私Angelaが入社した初月。そこから2016年の末より、行動規範の作成プロジェクトを開始し、2017年に社内発表、運用を開始しました。
その時から我々は、「これは年に1回見直すんだ」と決めて取り組みを開始していました。
作成の経緯
前述の通り会社の拡大の際に作るものだったので、よくある「こうしたい!こうあるべき」の理想を掲げるものではなく、「ヌーラボ is これ」という私たちのイマココを表すようなものにしようとしていました。
詳しい作成経緯などは過去のブログもご参照ください。
作成してみて
現在、初回の作成から約1年半が経っています。正直、前回作った行動規範は、手前味噌ながらその時は80点くらいあげたいものとなっており、「来年これ、ちゃんと書き換えられるの?」「どこに手を入れればいいの?」と思っていました。本気で。
しっかし1年半の期間の中で、
- ユーザービリティ(日常会話の中での活用のしやすさ)を考えて更新した方がいいのではないか
- ユーザーに対して触れている内容が少ないのではないか
- ただただ、、覚えきれないよ〜
- 日本拠点のメンバーだけで作ってしまってよかったの?
など、色々な声が聞かれるようになり、ああ、状況って変わるもんだなあ。と思い知らされました。
今年やってみようと思ったこと
今年は昨年一緒に検討することができなかった海外拠点のメンバーをまきこんだ意見出しをしたいと考え、拠点を代表しニューヨークのみんなと一緒にワークを行いました。
ファシリテーションはもちろん英語なので、想定するしなりをや流れを事前に書いてみて英訳する、、模造紙どこで買えるかわかんないから畳んでスーツケースに入れていく、など色々と準備にかかりました。
ワークで議論したポイントは2点だけ。
- Nulabness(ヌーラボ らしさ)とはなにか
- Improve Point(ヌーラボがもっといいヌーラボ になるための改善ポイント)
意見を発散するワークショップだけに絞ったので、テーマも絞り、あまり時間を取らないようにしました。
本社から離れており、時差も13-14時間ある拠点のメンバーがいつもどう感じて仕事をしているのかを感じ取ることができました。
海外拠点でワークをやる上で気をつけるべきこと
今回、実施することよりも実施する準備の方が何十倍も大変でした。
準備する上で、気をつけた方がいいな、文化の違いなどを考えた方がいいな、というポイントをいくつか共有します。
なぜやるのか、やった結果どうなるのかをしっかり伝える
このワークは、各自のミッションの成果には直結しないワークショップです。例えば、Webデザイナーであれば、デザインの仕事が、このワークを通して進捗が良くなるわけではありません。日本のように業務に対して〇〇時間やったから、と時間で管理する文化ではない国もおおいので、「業務と関係がないことに参加してもらうことをどう説明するか」については、じっくり考える必要があるのだと学びました。
レポートラインに気をつける
上記に伴い、誰が何をどのタイミングで伝えるのかは大変重要です。日本で人事をしている私がワークへの参加を呼びかけるのは、不自然に見えることもあります(なぜなら、みんなの成果を図る評価者、レポートラインではないため。)
ワーディングに気をつける
今回のディスカッションテーマとして「Improve Point」というものを設けました。これは言い方によっては、
- ヌーラボの悪いところ
- もっと変えた方がいいところ
- 無くした方がいいところ
など、色々言えたと思いますし、もっと深いところまで議論ができた可能性もあります。しかし、あえて「Improve」として、今後自分たちの手で良くしていけるところ…という意味を持った言葉を使うことにしました。
ワークショップの時だけNYにいる我々が、変に「文句」とも取れるような内容を発散させるだけさせて帰ってしまってはいけないと思っていました。言葉にしてしまうことで、文句ははっきり認識されるものとなり必要以上に印象に残ってしまうこともあるでしょう。
おまけ
個人的にも初めてのNew Yorkで、個人の時間もいただきました!めっちゃ楽しかった!!
来年はアムステルダムかしら…新しいWaysの発表もお待ちください。