宮崎でも大好きな漫画の仕事ができる!業界未経験の私が漫画ベンチャーに入社して全社MVPを受賞できた理由 【連載: ナンバーナインの中の人】 | 株式会社ナンバーナイン
こんにちは!ナンバーナイン採用チームです。「すべての漫画を、すべての人に。」というミッションのもとで、漫画家の持つ漫画作品の収益最大化や漫画家の創作活動をサポートする事業を多角的に展開するナンバ...
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こんにちは!ナンバーナイン採用チームです。
当社は「すべての漫画を、すべての人に。」というミッションのもと、漫画を創り、届け、広げることで、その価値を最大化するIP創出カンパニーです。
今回は、作品のクオリティを支えるアートディレクター・倉田が語る「クオリティマネジメントの極意」について、noteで掲載したインタビュー記事を転載します。
ナンバーナインに興味をお持ちの方は、ぜひご一読ください!
「すべての漫画を、すべての人に。」というミッションのもとで、漫画家の持つ漫画作品の収益最大化や漫画家の創作活動をサポートする事業を多角的に展開するナンバーナイン。
そんなナンバーナインで働く人々がどんな思考で仕事と向き合っているのかをお伝えするために、「中の人インタビュー」を実施しています。
前回はナンバーナイン宮崎ひなたオフィスで働く松元千峰さんにお話を伺い、業界未経験ながらもリーダーシップを発揮して、地元で大好きな漫画の仕事に携わる様子をお届けしました。
今回話を聞いたのは、ナンバーナインでアートディレクターとして働く倉田真華さん。ナンバーナインでは、国産WEBTOON(縦読みフルカラー漫画)におけるナンバーワンヒット『神血の救世主』を生み出したWEBTOON制作スタジオ・Studio No.9を構えています。
インタビューでは、Studio No.9のオリジナル作品・受託作品問わず、さまざまなWEBTOON作品を手掛けてきたアートディレクター・倉田さんの創作への熱い想いや仕事ぶりに迫りました。
倉田さんのインタビューを通じて、日本を代表するWEBTOON制作スタジオで働くイメージを感じ取っていただけたらと思います。
倉田さん(以下、倉田)
元々アニメーターを志してアニメの専門学校に通っていたんですが、その中で心境の変化があって、デザイン会社に就職。その後は転職をしながらも、幅広くゲーム制作に携わっていました。
そんな中、当時働いていた職場が新型コロナウイルスの影響で働き方は出社型からフルリモートに。そのとき生まれた「人と関わる仕事がしたい」という思いが、転職の一番最初の動機でした。
倉田
はい。仕事としてはしたことがなかったものの、漫画を読むのも描くのも昔からずっと大好きで、趣味で同人活動をしていたこともあります。だからナンバーナインでWEBTOONのアートディレクターの求人を見つけたときは、今までやってきた仕事も趣味も活かせるんじゃないかと感じました。
倉田
『Studio No.9』のアートディレクターは、一言で言うと「WEBTOON作品のクオリティマネジメントを担うポジション」です。
作家さんやクリエイターからいただいた原稿の全体のバランスを整えることはもちろん、エフェクトの強化や色の統一感、画面全体のコントラストを調整しながら演出意図に合うように作品を仕上げます。
明らかなデッサンの崩れがないか、ネームの演出意図と合っているか、キャラクターの感情がきちんと表現されているか、場面にあった描写になっているか……などをチェックします。アニメ制作の工程に近いと言えるかもしれません。
倉田
作品としてのクオリティラインを決め切るのが、アートディレクターの役目なので、重要ですね。
WEBTOON制作において編集者が「売れる作品かどうか」を見ているのに対して、アートディレクターは「作品の完成度が高いかどうか」の最終判断を行っています。そのために、編集者や作家さんともこまめにやりとりしながら、調整と修正作業を何度も繰り返します。
縦長モニターでクオリティチェックを行う倉田さん
倉田
編集者や作家さん、クリエイティブチームのメンバーとのコミュニケーションを大切にしています。そういう意味ではコミュニケーションが好きな人、クオリティを上げるためにやるべきことをメンバーに振り分けることができる人がアートディレクターに向いていると思います。
アートディレクターって、その名の通り「ディレクター」なのでプレーヤーではないんですよね。とはいえ、アートディレクターひとりで作品のクオリティラインを決め切るのも違うと思っていて。だから、いろんな人の意見を吸い上げつつうまく進行管理するスキルが求められます。
倉田
もちろん、作品の仕上がりに責任を負うのもアートディレクターの重要な仕事です。作家さんの持ち味を基本としつつも、WEBTOON作品としてより多くの人に読んでもらうために何を調整すべきか、入念にチェックするようにしています。
特に、WEBTOON作品においては画面の見やすさがすべてと言っても過言ではありません。読者がストレスなく読み進められるように視認性を意識して、何度も何度も修正を重ねて作品を仕上げていきます。
倉田
直近だと、今年2月に配信開始された『俺だけ最強超越者~全世界のチート師匠に認められた~』の立ち上げに関わっていました。
オリジナル作品・受託作品と種類は分かれるのですが、準備中の作品も含めて、クリエイティブ局全体で常時15本ぐらい並行して制作していて、タイトル別にチームを編成しています。一人のアートディレクターが複数掛け持ちしています。
倉田
もちろん大変なこともありますし、修羅場も経験しました(笑)。でも、アートディレクターを含むクリエイティブチームは、作品に出てくるキャラクターの”キャラ萌え”を楽しんで仕事しています。
原稿以外にも宣伝ポスターやサムネイル、販促グッズのデザインを担当することもあって、いろんな作品に関わることができるのも嬉しいですね。
私は過去に『神血の救世主』のエスカレーター広告を制作したことがあって、いろんな人に作品を届ける瞬間に立ち会うことができたのはすごく貴重な経験でした。
倉田
最初の修羅場は2023年のゴールデンウィーク前でした。ゴールデンウィーク前は締切が短くなるのですが、いろんなことが重なって、本来一週間程度かけて仕上げるべきものを実質3日間ぐらいで仕上げなければいけない状況が発生してしまい……。
私は2023年3月にナンバーナインに中途入社したんですが、当時のチームは今ほど多くはなくて。また、歴の長いメンバーは他の案件も並行して抱えているので、動ける人数も限られていたんですよ。なので、3月に入社した私と翌4月に入社したての新卒メンバー4人のみで急遽担当することになったんですけど、進捗状況を常に共有しながら連携してなんとか乗り切ることができました。
倉田
今のチームは和気あいあいとしていて、みんな明るく素直。心から絵を描くことが好きなメンバーが揃っています。
絵を描くことが好きですが、ちゃんと商業レベルに達するクオリティをつくろうとする気持ちや、つくっているものにプライドを持つプロ意識も備わっていて頼もしいメンバーたちです。
現在クリエイティブチームはアートディレクター、デザイナー含め11人ほどいて、19歳や20代前半の若いメンバーも活躍しています。
倉田
そうなんです!後から入ってきたメンバーが山場を乗り越えたり、最後まで妥協せず作品のクオリティを引き上げる姿を見たりすると、私も自分のことのように嬉しくなります。
基本的にみんな出社しているので、わからないことがあったらすぐ他のメンバーに聞いたり、意見を求めたりできるので、まさに、切磋琢磨できる環境だと思います。
私は前職の経験から、チームで何か一つのものを作り上げる環境で仕事がしたかったので、今の環境はとても理想的です。
倉田
私を含めて、WEBTOON業界にいたことがない人がほとんどです。
メンバーの中には絵を描くことは好きだけど、ナンバーナインに入るまで漫画を描いたことがなかったメンバーもいます。だからこそ互いに切磋琢磨できる、みんなで頑張れる環境づくりを大切にしています。
私はクリエイティブチームの採用面接に立ち会うこともあるのですが、自分ひとりだけで頑張ろうとするのではなく、チームで制作するところに魅力を感じてもらえたら嬉しいなと思っています。
倉田
周りにクリエイターがいる環境だからこそ、私自身も創作意欲を燃やし続けていたいなと思っています。仕事においても、趣味においても、です!
頻度は減ってしまったけど、今も自宅に絵を描く作業スペースがあって、イラスト制作や二次創作をしているので、それは続けていきたいですし、オリジナル作品を描くことにも興味はずっとあります。
倉田
趣味でやってきたことを仕事に活かせるのは嬉しいですし、楽しいです。いつかナンバーナインでネームや作画をイチから担当できるといいなと思っています。
編集・構成: ころく@ナンバーナインCXO
執筆: Moriya Ayuka
ナンバーナインでは、現在採用強化中です!人事、マーケター、デザイナー、漫画編集者など、さまざまなポジションで募集を行っておりますので、興味をお持ちいただける方はぜひご応募ください!