はじめましての人もそうでない人もこんにちは!
漫画大好きっ子42歳。ナンバーナインの小林です。
最近公開した記事で、ナンバーナインのリスタートと漫画のど真ん中で挑戦する想いについて書きました。読んでくださったみなさま、ありがとうございます。
もう一度、漫画のど真ん中へ。ナンバーナインのリスタートと創業社長の想い
今回はその挑戦を誰と、どこまで続けていくのかという話です。
ナンバーナインが若手を大事にする理由。
結論から言うと、世界一の漫画IPパブリッシャーになるためです。
その夢を、僕一人の経営者人生で終わらせたくない。
だから次の世代を育てていきたいと考えています。
世界一の漫画IPパブリッシャーへ
ナンバーナインは、世界一の漫画IPパブリッシャーを目指しています。
漫画家さんと一緒に面白い作品をつくり、その作品をまだ出会っていない読者へ届けていく。時代(エイジ)や国境(ボーダー)を超えて愛される漫画IPを生み出していく。漫画IPパブリッシャーとして世界一になりたい。
以前の記事でも書きましたが、僕は漫画に人生を豊かにしてもらいました。毎週月曜日の『週刊少年ジャンプ』が楽しみで、次の号を読むために今日を頑張ろうと思えた人間です。今度は僕らが、誰かにとってのそんな作品をつくりたいと本気で考えています。
もちろん、目指すと口にするだけなら簡単です。
難しいのは、その言葉に見合う会社を本当につくることです。
偉大なる出版社さんたちの姿を追いかけながら
小学館さん、集英社さん、講談社さん、KADOKAWAさん。
僕らが肩を並べたいと思っているのは、漫画の世界で大きな実績を積み重ねてきた出版社さんたちです。尊敬していますし、本気で超えたいとも思っています。
どれくらい大きな存在なのか? 決算資料や出版業界紙の報道を見ると、小学館さんの売上高は1,035億円(2026年2月期)。集英社さんの売上高は2,290億円(2026年5月期)。講談社さんは1,692億円(2025年11月期)。KADOKAWA(出版)さんの売上高は1,556億円(2026年3月期)です。
集英社 第85期決算
講談社 第87期決算
小学館 第88期決算
KADOKAWA 決算・IR資料
※各社で決算期や事業範囲が異なるため数字はあくまで参考数値になります。こちらは漫画事業の順位を示す比較ではなく、各社の事業規模を知るために挙げています。
出典はこちら
普通にすごい。いや、「普通に」で済ませていい規模じゃないですね(笑)。
そして、僕が本当にすごいと思うのは売上高だけではありません。小学館さんは1922年、集英社さんは1926年に創業しています。長い時間をかけて、作家さんと一緒に作品を生み出し、次の読者へ届けてきた。その積み重ねの歴史があります。
集英社さんは公式サイトで、漫画を80以上の国と地域で翻訳出版していると説明しています。作品をつくる力だけでなく、世界へ届ける力も持っています。
僕らが漫画づくりで挑むのは、そういった偉大なる出版社さんたちです。
同じことを後から始めて、普通に頑張っているだけで追いつけるとは思っていません。肩を並べることすら正直無理ゲー。エンタメ業界で会社を大きく成長させるにはどうしたって時間が必要になります。そして僕らが成長しているその間も、偉大なる出版社さんたちは新しい作品をつくり続けています。
永続的な組織(ビジョナリー・カンパニー)を目指して
だからこそ、僕の代で世界一になれなくてもいいと考えています。
というか、僕の代で世界一になるのは無理だと思って経営しています。
もちろん、いま勝つために全力を尽くすことには変わりません。僕が働いている時はナンバーナインが世界一だと思って働いていますし、ヘタでもクソでも1分1秒、いつだって本気で働いています。
そのうえで、僕の限界を会社の挑戦の締め切りにしたくないんです。
小林琢磨が世界一にならなくてもいい。
ナンバーナインという会社が世界一になればいい。
そのために目指しているのが、世代を超えて挑戦を続けられる組織です。
ジム・コリンズとジェリー・ポラスの著書『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』では、特定の経営者や一つの商品に依存せず、長い時間にわたって発展できる会社づくりが論じられています。
大切にする理念や目標は守る。一方で、戦略や仕事のやり方は時代に合わせて変えていく。その両方を経営者個人の頑張りに頼らず、組織として続けられるようにする。会社を長く存続させるだけでは世界一には足りません。
僕がナンバーナインで実現したいのも、そういう会社です。「漫画で待ち遠しい未来(あした)をつくる」という想いを受け継ぎながら、次の経営陣が自分たちで考え、自分たちのやり方で挑戦していく。
実は、世代交代は創業当初から考えていました。
いま副社長を務める荒井くんは、僕より10歳近く年下です。創業当初の彼はまだ新卒1年目。最初の会社を1年も勤めていませんでした。
まがりなりにも10年近くサーチフィールドというベンチャー企業を経営していた僕が荒井くんを創業メンバーとして選んだ理由は、自分自身が23歳という若さで起業したこともありますが、若く優秀な荒井くんを創業当初から組織のナンバー2に置き、次の世代へ経営を引き継いでいくことを考えていたからです。(あと雑用とか資料作りとか創業当初のハードワークを荒井くんに任せたかったという裏話もありますw)
創業社長は強いです。創業社長にしかない特別な情熱という名の生命エネルギーは馬鹿にできません。でも創業社長がずっと会社の中心にいなければならないとしたら、その人が走れなくなったときに、会社の挑戦も止まってしまうかもしれません。
僕は僕がいなくても世界一を目指して走り続けるナンバーナインをつくりたいんです。
次の世代の経営陣と40代経営者最強説
幸い、次の世代は育ってきています。
副社長の荒井くん。そして執行役員の工藤くん。20代から10年近く一緒に働き30代になったメンバーの層に厚みが生まれ、次の世代に経営を任せたいと思える仲間がいることは、僕にとって大きな意味があります。
工藤くんはナンバーナインの創業当初から学生インターンとして働き、2018年に入社し、デジタル配信サービスの立ち上げを僕や取締役CXOの小禄さんと一緒に担い、入社2年目で執行役員に抜擢したスーパーエースです。いまは女性向け漫画編集やIP戦略室の室長としてライツ関係にも取り組んでいます。若くして責任を引き受け、実際の仕事を通じて力をつけてきた頼れるメンバーの一人です。
左から荒井・小林・小禄・工藤(創業から半年後の2017年5月の写真)
そんな彼らの話をするうえで、僕には一つの持論があります。
それは40代経営者最強説です。
気力も体力もまだまだ十分にあり、それまでに積み重ねた経験や知識、人とのつながりを使って勝負できる。僕は40代を、経営者としての黄金期=絶対時間(エンペラータイム)だと考えています。これはあくまで僕の持論で、40歳になれば誰でも名経営者になれるという話ではありません。
ナンバーナインのビジョンにも入れている「技術(スキル)と魂(ソウル)」
このバランスが一番噛み合って、ナンバーナインの経営者としてすべての能力が100%の精度と威力で使えるようになるのが40代じゃないかと勝手に思っているだけです。
ただ自分と同じように若いうちから責任を引き受け、自分で決める経験を積んできた人に、40代の黄金期=絶対時間(エンペラータイム)にその力を十分に発揮して欲しいとは強く思っています。
だから僕は50代で早めに社長を世代交代し、次の世代の経営陣が40代の絶対時間(エンペラータイム)が使えるうちに会社を率いられるようにしたいと考えています。
そして、その次の世代にも同じように経営を引き継いでいってほしい。僕が黄金期=絶対時間(エンペラータイム)だと思う時期の経営者が、何代にもわたって会社を率いていく。
尽きることのない絶対時間(エターナル・エンペラータイム)
僕はナンバーナインをそんな状態にしたいのです。
これは退任時期や次期社長が決まったという発表ではありません。僕が目指している、世代交代の理想の話です。
尽きることのない絶対時間(エターナル・エンペラータイム)
次の世代の経営メンバー(荒井くんや工藤くん)がいるから安心、というわけではありません。
彼らに経営を引き継ぐことだけを考えていたら、その先でまた同じ問題にぶつかります。次の経営陣が、自分たちの次を任せられる相手が必要です。
僕が目指しているのは「尽きることのない絶対時間(エターナル・エンペラータイム)」だから次の次の世代も、いまから育てたいと考えています。
2025年には、20代から役員クラスを育てるための次世代経営者育成プログラム「ヤングナイン」について紹介しました。その記事でも、世代を2つ超えた組織をつくりたいという考えを書いています。
当時紹介した取り組みには、新卒のメンターや採用面接への参加、新しいイベントや制度の立ち上げなどがあります。自分の担当業務を進めるだけでなく、仲間の成長や会社全体について考え、自分で決める経験を積んでもらうためです。(現在は色々あって停止中。)
次の次の世代として20代のメンバーの中からすでに頭角を現しているメンバーも複数います。でも、まだ足りていません。
いまいる若手にも、これから入社する人にも、もっとチャンスを渡していきたい。新卒を採用する理由も、ここにつながっています。将来、経営を引き受けるかもしれない仲間との出会いを、いまからつくっておきたいんです。
「若手を大事にする」という言葉を、ただ優しく見守るだけの話にはしたくありません。期待しているから仕事を任せる。本人が考え、決める機会をつくる。その経験を通じて、僕らの想像を超えて成長してほしいと切に願っています。
もちろん若手だけで会社は強くなりません。2025年のヤングナインの記事でも書いた通り、頼れる中堅メンバーがいるから若手育成ができます。
経験のある仲間にも力を発揮してもらいながら、次の世代を一緒に育てていきたいと思っています。
すべては、勝つために
僕らが挑んでいるのは、簡単に追いつける相手ではありません。
それでも、世界一の漫画IPパブリッシャーを目指したい。
そのために、ナンバーナインを世代を超えて挑戦できる会社にする。尽きることのない絶対時間(エターナル・エンペラータイム)をつくるために次の経営陣を育て、その次の次の経営陣もいまから育てる。
若手を大事にすることは、この夢を実現するための、経営の話です。
漫画家さんと一緒に、もっと面白い作品をつくりたい。まだ見ぬ読者へ届けたい。その仕事を、自分たちの世代だけで終わらせたくない。
ナンバーナインには、そういう挑戦を一緒にしてくれる仲間が必要です。
漫画が好きで、仕事を通じて成長したい人。いつか事業や会社を率いてみたい人。これまでの経験を生かして、若い仲間と一緒に漫画の未来をつくりたい人。
ぜひ、採用情報を見てみてください。
世界一を目指す会社を、一緒につくりましょう!