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【社員インタビュー#19】農業部 いちご生産事業 責任者|飯塚さん

初めまして!農業部でいちごの生産事業の責任者をしている飯塚です🍓🍓🍓
今回は私の入社の理由や今やっている仕事などをお話したいと思っています。よろしくお願いいたします。

自己紹介

これまでの経歴について

慶應義塾大学法学部卒業後、環境省に入省。環境省で国会対応や複数の法令改正等に携わった後、創業間もない日本農業に入社しました。
入社当初は在日オーストラリア大使館へ出向し、Agritech industry advisorとして日豪の農業関連貿易投資促進をリード。その後日本の品種を合法かつ適正に海外利用することで国内育種家に経済的利益を還元することを目的として、タイにおけるいちご生産事業等を立ち上げました。日本でのいちご生産事業・いちご輸出事業の立ち上げにも従事しています。

趣味

サーフィン🏄、幕末時代の読書📚、ランニング🏃などです。
・サーフィン
携帯から解放され、自然を相手に自分試しできるのが最高です。

・幕末時代の読書
今を生きる大人も学ぶことがたくさんで心が震えますね。

・ランニング
仕事柄フライトが多く(昨年出張で80回くらい国内外へ飛んだ)フライト疲れを感じるのが嫌で走り始めたことが最初なのですが、気付いたらそれが習慣になり、昨年は累計550kmくらい走ってました。その延長線上で昨年は同僚の山本司(※)と千葉県で開催された九十九里トライアスロンに参加し、ミドルディスタンス(スイム1.9km/バイク90.1km/ラン21.1km)を無事完走しました。トライアスロンは別に好きじゃないのですが目標に向かって努力し、辛い過程を乗り越えた経験は思い出深いです。ただ、大変過ぎたのでもうやりません(笑)。

※農業部 国内生産事業メンバー

ニチノウを知ったキッカケ

代表の内藤さんと大学時代の交換留学の繋がりで元々知り合いでした。家が近いこともあり留学の相談や就活の相談など定期的に飲みに行っていてのでニチノウの存在は知っていました。

入社の決め手

ゆくゆくは民間企業でのキャリアを考えており、コンサルティング企業でビジネススキルみたいなものを身に付けつつ、自分の得意・不得意を見極めたいと思っていました。この先やりたいことも正直そこまで明確に見えていなかったので、コンサルタントとして色々な企業を目にすることで得られるものがあるのではないか、と漠然と考えていました。
そこでマッキンゼー出身の内藤さんの話を聞こうと思って飲んでいたら「おれマッキンゼー辞めてりんご作り始めたわ」と言われて…。ただただ衝撃でしたね…。半信半疑ですぐにその週末に青森行ったら本当に作っていて、驚きでした(笑)。この時はニチノウに入社しようとは全く考えていなかったのですが、創業メンバーの5人が農業バックグラウンドがないにもかかわらず、本当に楽しそうに目をキラキラさせて働いていて、同年代のこのチームでわくわくする日々を過ごせたら楽しいんだろうなと思い、最終的にはニチノウへの入社を決めていました。

入社してみてのギャップ

ギャップは全くないです。
熱量のあるメンバーが毎日全速力で駆け抜け続けるチームだと期待して入り、まさにその期待通りのチームでした。 唯一あるとすれば、友達同士で始めた会社なのでサークルのような馴れ合いのノリがあるのかと思っていたのですが、事業の為にそれぞれが真摯に向き合い、建設的な議論を交わしているところです。ニチノウの良いところのひとつだと思いますし、だからこそ成長を続けられているのだと思います。

ニチノウの良いところ

上記で述べた建設的な議論を交わせるというのもそうですし、高速で仮設を立て、足を使って検証し、次のステップに繋げるという一連の流れの強度と速さがニチノウの良いところだと思います。 頭でっかちになりすぎず、でも非効率にどぶ板営業ばかりではなく、まずはしっかりと頭を使い仮設を立て泥臭いこともいとわず率先して行っているので、現場から見える課題感に対して適切な打ち手を講じるというカルチャーはニチノウの特徴だと思いますね。

入社してから今まで取り組んできた仕事内容

ひとつの大きな仕事としてはタイでのいちご生産事業の立ち上げがあります。 当初、タイで日本産いちごがいくらの価格でどれくらい販売できるかを仮説検証をする中で、どうしても航空輸送代等で高額になってしまっているにも関わらず、誰もが日本品質のいちごが大好きであることに気づきました。 そこで現地で日本品種を使って生産をすることで、より裾野を広げながら多くの人に日本いちごの魅力を伝えられるのではないか、日本産いちごのさらなる輸出促進や、海外での生産に挑戦することなど、多くの可能性を見出すことができるのではないかということでタイでの生産事業の立ち上げを開始しました。 ただ当時は何も情報がなく私自身もいちごのことに詳しくなかったので、原付バイクで山を走りながらいちご用のビニールハウスが建てられそうな土地を見つけては地主さんにいちごの写真を見せてボディランゲージで「ここでいちご作りたい!」と言って土地の獲得に向けた交渉をしたり、基盤インフラも何も整備されていない土地に道路の舗装や電柱を立てて電気を通すなど、本当に何もないゼロからのスタートに奮闘していました。
地元の方の協力も得ながらなんとかインフラを整備しハウスの建設も完了し、いちごの生産を開始できたときにはほっと一安心したことを覚えています。
とはいえ、タイでのいちご生産事業は必ずしも順調ではなく大変なことばかりでした。ある朝圃場に行ったら炭疽病(たんそびょう)と呼ばれる病害の被害を受け、苗が全滅していたことがありました。大雨による土砂崩れでそもそも圃場に行けなかったり、特にコロナ禍に現地駐在を開始したのでなかなか国境を越える移動もできず、孤独の中でハードシングスに向き合っていた3年間は正直辛い毎日でしたね…。
ただ、現地の信頼するパートナーと支え合いながら日進月歩で改善を重ね圃場で活躍する日本人、タイ人メンバーが増え、私が初めて青森に行ったときに感じたようにメンバーが忙しいながらも目をキラキラさせて仕事をしている姿を見たときはやりがいを感じました。その結果、自分たちで生産したいちごがバンコクのお客様に喜ばれた瞬間に立ち会えた時は、やってきてよかったと思えましたね。

※参考:ニチノウチャンネル(YouTube)
【タイ出張レポート】タイで日本品種のいちごを生産・販売!気候・インフラ・言語の違いを乗り越え、見つけた生産方法とは!?

今後ニチノウで実現したい・目指したいこと


タイでのいちご生産事業立ち上げの後は日本でもいちご生産事業を立ち上げ、輸出促進に向けた仕入れ・流通事業も加速的に推進しています。 私自身多くの海外消費地に出向く中で、いちごを筆頭に日本のフルーツの品質の高さは世界中で高く評価されていることをとても誇りに思いますし、日本の生産者がどれだけ日々試行錯誤をしながら良いものを作ろうと努力されているかも目の当たりにしてきています。 本当に良いものを国内外により多く流通させ、そして品種や生産技術なども世界で戦える優れたものであると胸を張って言えるからこそ、それらを世界につなぐ一助になれるように尽力し続けたいと思っています。ストロベリーではなく日本の「いちご」で世界を繋ぎ、そして世界をワッと驚かせ続けられるようにこれからも挑戦を続けたいです。

※参考:ニチノウチャンネル(YouTube)
【台湾いちご輸出】日本産いちごを台湾へ輸出!農薬規制により想像の5倍大変だけど農薬・肥料・資材を工夫すれば可能性しかない!

未来のニチノウメンバーへメッセージ

農業は本当に難しくて、面白いです。自分ではどうしようもできないことがたくさん起こるし、想定通りに行くことなんて正直ほとんどありません。でも、だからこそ優秀な人材が取り組むべき課題だと思いますし、そこには大きなマーケットと挑戦すべき課題がまだまだ山積みです。
噛んでも噛んでもうま味が出続けるスルメイカのように、毎年どれだけ経験を重ねても農業の奥深さに毎日刺激を受け続けること間違いありません。 現状維持は衰退です。「世の既成概念を破るというのが、真の仕事である」と坂本龍馬も言っているように、諸先輩方が築き上げてきた日本の農作物の品質の高さや品種の多さにあぐらをかくことなく、常に挑戦を続けていくことが更なる飛躍の為には必要不可欠です。 より良い農産業の為、そしてより明るい未来の為にともにニチノウでの挑戦を楽しみましょう!

ここまでお読みいただきありがとうございました!!

コロナ禍でタイでのいちご生産事業を支えていた飯塚さん…🍓
そんな辛いなかでも、自分たちが作ったいちごを手に取ってもらえて、「美味しい」と喜んでもらえるのが”農業”のおもしろみですね🍓✨

それでは次回もお楽しみに~^^

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