What we do
タイのスーパーの様子
弊社りんごブランド"ESSENCE"
弊社は、マッキンゼー農業セクターチームの一員として経験を積んだ代表が2016年に創業した農業スタートアップです。
旧態依然とする日本の農産業を「輸出」を軸に、生産者および農業全体が豊かで競争力のある産業へと改革させること、それが弊社の目指す未来です。
日本の農産業は高齢化、高コスト体質など様々な課題が指摘をされていますが、その中でも弊社は「国内需要の頭打ち」という状況が早急に解決すべき一番の課題と捉えています。日本の農業は国内向け販路が大半のため、人口減少や、輸入農作物が増える中で、日本の農作物に対する国内需要は減少傾向にあります。その課題に対して、まず「海外需要」を創出し、それを起点としてバリューチェーン全体に変革をもたらすことが必要であると考えています。
Why we do
虹のかかったりんご園地
「日本の農業で世界を驚かす」
弊社のミッションです。
日本の農業は、高品質の商品を作ることにおいて、世界でも抜きん出た存在です。限られた土地の中で創意工夫を凝らし品質向上に努めてきた農家の方々の存在があってこその強みに他なりません。
一方で課題が山積みの産業でもあります。
日本の農業が抱える根本の課題は、販売先市場が国内に限定されていることです。
こういった状況では、産業としての成長は見込めません。
たとえば、日本全国が豊作の年には、供給過多となり単価が下がります。需要が国内のみに限定されているためです。農家が一番儲かるのは、他産地が不作で自分たちだけが豊作の年です。こういったゼロサムゲームの産業構造は、日本人の農産物への消費額がどんどん増えていた時代には成り立ちましたが、今の時代ではとても成り立ちません。
我々は、海外への輸出販路を開拓することで、この産業構造を180度転換します。海外の人にとって付加価値のある、“良いもの”が作った分だけ適切な価格で売れる環境を生み出し、「儲かる」産業構造を創り出します。
How we do
【生産改革】
弊社は、マーケットニーズを生産現場にまで落とし込みます。国内流通を前提としたこれまでの生産方法とは考え方が根本的に異なる、輸出用生産方法を農家の方々と開発し、提携農家の方々の生産のサポートを行っています。
例えば、日本国内では大玉のりんごが求められているため、慣行栽培では反収(面積あたり生産量)を犠牲にしながら摘果(間引き)を強くし、大玉を作ります。しかし、東南アジアでは小玉りんごが求められているため、弊社の輸出用生産方法では、摘果量を減らし、小玉を大量に生産する方法をとっています。海外のニーズを把握し、販路を有していなければできないことです。
現在はりんご供給の核となる青森県弘前市に複数の赴任者を配置し、新たなりんご生産方式の浸透に向けた農家パートナー作り、自社選果場の運営、大規模なコストダウンが可能な輸送梱包の開発など、バリューチェーンを垂直統合し、より安くより質のよい商品の調達環境を整えていきます。
【流通改革】
日本の農業は職人としての技術レベルは間違いなく世界一ですが、産業の総合的な競争力で見たときには、世界の農業先進国に対して大きく遅れを取っています。特に、バリューチェーンとしての生産性に大きな課題があります。
弊社は、創業時から一貫して「りんご」という切り口でこの農業の生産性改善という課題に取り組んでおり、今となっては日本でも最大規模のりんご園地とトップクラスの輸出量を誇るりんご選果場を運営しています。
また、日本でも珍しい大型果樹選別機を導入し、1秒間で約15個のりんご選果作業の自動化を実現。これによって、りんご選果作業の処理速度は通常の機械を使用した場合の3倍になります。さらに、最新の画像認識技術が搭載されており、りんごの傷を画像で認識出来るため、これまで人の目で行ってきた外観検査の自動化を可能にしました。
【輸出改革】
「輸入業者に販売して終わり」でなく、弊社は最終消費者に対するブランディング・マーケティングまでやり切ります。商品のプライシング、棚の作り方、試食配布、これら隅々までコントロールをし、日本産農産物の販売を行っています。
2018年には弊社独自のりんごブランドEssence(https://www.essenceapple.com/)を立ち上げ、
世界のりんごブランドを相手に東南アジア市場にて圧倒的に競争力のある日本産りんごブランドを確立すべく、ブランディング/マーケテイング活動を強化しています。
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【カルチャー】
■どのようなメンバーがいる?
このようなミッションのもと、弊社には大手総合商社や外資系コンサルティング、金融機関や官公庁など、様々なバックグラウンドを持つメンバーが集い、「産業構造を変えていく」というチャレンジングなミッションの実現に向け、高い志を持って取り組んでいます。
■どのような組織風土?
事業の性質上、メンバーは日本各地、世界各地に散らばってしまいますが、その中でいかに「個」の力を最大限に引き出しながら、共通のゴールを目指していくか、を常に考え、組織作りを行っています。
大前提としてメンバーを「公明正大なプロフェッショナル」として捉え、性善説に立ち最大限の裁量を与える「セルフマネジメント」を組織運営の原則としています。自分の仕事の意思決定は最終的に自分でする、というのが弊社の考え方です。
一方で自身の経験・知識だけで質の高い意思決定・実行ができるとは限りません。そこでセルフマネジメントとセットで、適切な他者から助言を受けることで「集合知を活かす」ことを義務として定めることで、主体的に議論を仕掛け、行動の質を高め、持続的に成果を生み出すことができる環境となっています。
また、メンバーが共通して持ち、体現することが求められる価値観として、「ニチノウバリュー」を下記の通り定めています。
「挑戦を楽しむ」: 革新性を追求し、自らの挑戦を通じて他者を盛り立てる
「実行にこだわる」: 現場を基軸とし、泥臭くとも最後までやり抜く
「共に創る」: ステークホルダーを魅了し、仲間にする
「チームで戦う」: 渦中の友を助け、他者の成長に貢献する
このニチノウバリューおよびミッションを全メンバーが腹落ちさせ、日々の活動に落とし込むことで、物理的に遠く離れて仕事をする中でも、「チーム」として一体感を持ちながら、前進を続けています。