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営業から人事へ転身、事業成長を支える人事戦略の設計に挑む

酒井 美佳(2016年入社)
同志社大学 商学部を卒業後、新卒入社。エンタープライズ向けの新規営業・アライアンス連携推進等に関わった後、人事グループに異動。人事では採用領域をメインの担当とし、それ以外にも、研修設計、評価制度企画・改善に携わる。

営業経験を活かし、文化と組織を育む新卒採用リーダー

Q 酒井さんの現在の業務内容を教えてください。

私は人事グループで主に新卒採用を担当しています。2016年に新卒で入社し、早くも9年目を迎えますが、入社後は6年間セールスグループでNP後払いとatoneの新規加盟営業、営業戦略検討やアライアンス連携促進に従事していました。会社が成長する中で「営業」の枠を超えた組織や文化の成長に関わりたいと思い、人事部への異動を希望しました。そして、兼務期間を経て、3年前に本格的に人事部へ異動しました。

私たちの採用活動ではスクラム採用を取り入れ、全社員の約7割がリクルーターや面接官として協力しています。全社一丸となって協力しながら採用を進めているため、採用活動そのものが会社の一体感を高めるものになっているのです。そこで、私も26新卒採用チームのリーダーとして、ペルソナ設計や採用戦略の策定に力を注いでいます。

さらに、新入社員向けの研修プログラムや評価制度の設計にも携わっています。入社後3~4ヶ月間にわたる基礎知識の習得や、OJTで実務スキルを磨く研修の設計などをサポートし、その品質向上に努めています。評価制度も定期的に見直し、社員からの声を反映させながら、組織全体の成長を促す役割を担っています。これまでの営業経験を活かしつつ、組織の成長と文化の浸透のさらなる発展を目指し、日々新たな挑戦に取り組んでいます。

働く喜びを求めて見つけた、自分らしく働ける環境

Q 就職活動の軸や入社の決め手は何だったのでしょうか。

就職活動を始めるにあたって、働くってどういうことだろうかと考えた時に、「働くことは楽しいことであり、素敵なこと」という考えが私の中にあることに気づきました。この価値観は、家族が働いている姿を見ていた経験から培われたものです。父親が一生懸命に、そして楽しそうに仕事をする様子や、祖母が営んでいた食堂での同僚たちの和気あいあいとした様子を小さい頃から見ていました。そんな中で育ってきた私は「働くなら、自分が自分らしくいれて、一生懸命になれる環境で働きたい」と強く感じていることに気づき、これが就職活動の軸になりました。

ネットプロテクションズ(以下、NP)との出会いは、インターンシップがきっかけです。このインターンシップでは新規事業立案に挑戦し、社員と多くの時間を過ごしました。社員は皆、自分のビジョンを持ち、それに基づいていきいきと働いている姿が印象的でした。また、私たちが納得するまで、真剣に向き合ってくれた社員の姿勢には感銘を受けました。この情熱こそ、自分が求めていた環境だと感じました。

最終的にNPを選んだ決め手は、「ここなら自分らしく、一生懸命になれる」という感覚を社員とのコミュニケーションの中で得ることができたからです。組織はフラットで、年齢や年次に関係なく意見を言いやすい文化があり、成長をサポートしてくれる環境が整っていると感じたからです。NPのビジョンに共感し、楽しみながら成長できると確信して、入社を決めました。

営業から人事へ、異動を活かして実現したコーチング研修

Q 裁量権を持ち、主体的に取り組んだ業務はありますか。

私が主体的に取り組んだのは、マネジメントスキルやリーダーシップ育成のための研修です。NPはここ数年、新卒も中途も積極的な採用を行っており、組織拡大が進んでいます。組織の構成要素が変化すると共に、チームマネジメントやリーダシップの在り方の転換期がきているかもしれないと感じていました。そこで当時、そのような領域の体系的な研修が設計されていないことに目を向け、研修の企画を開始しました。実態把握のための社内ヒアリング、外部講師の招致や内容設計、予算確保までをリードして行い、約1年間の研修を実施できました。

この研修により、研修参加者のマネジメントスタイルの改善やチームのコミュニケーション、フィードバックの質向上のきっかけを作ることができたと思います。また、研修の参加者自身がキャリアビジョンを明確にする機会にもなり、組織としてキャリア教育に目を向けることに繋がりました。こういった種類の研修は一度実施して完了というものではないと思いますので、引き続き企画を検討していきます。

Q この研修を成し遂げられた要因は何だと感じていますか。

この研修をやり遂げられた背景には、6年間の営業活動で培ったスキルが大きく関わっていると思います。営業では、お客様の課題を深く理解し、その解決策を特定し提案する力が求められます。この経験は、社内でのヒアリングや研修内容の設計に大いに役立ったと思います。

さらに、この研修が実現できたのは、NPの柔軟な環境も大きかったと感じています。NPは事業推進のためなら、社員同士が部署や役割を超えて積極的に協同する文化・風土があります。そのため、今回の研修を進める際にも、より良いものにするため、多くの社員が当事者意識を持って、研修設計のためのヒアリングや議論に応えてくれました。

柔軟な体制が生み出すティール型組織の新たな可能性

Q 事業や組織に感じる可能性や伸び代を教えてください。

NPの「ティール型組織」には大きな伸びしろを感じています。社員一人ひとりが自分の意思で動き、自律的に判断しながら業務を進められるため、変化の激しい環境でも柔軟に対応できるのが強みです。特にこの組織体制は、NPの事業モデルと相性が良いと感じています。NPは1社で加盟審査からお客様の支払い回収までを自社で完結させており、長いサービスフローを運営しています。そのため何か1つの改善を行う際も、全体の影響を鑑みて判断する必要があります。

しかしティール型組織では、情報をできるだけ開示し流通させること・権限移譲を行うことで、各メンバーが全体最適を考えながら動けるため、このような複雑で長いサービスフローにおいても、社員一人ひとりが柔軟かつ迅速な対応ができるのです。だからこそ、NPの事業モデルとティール型組織は非常に相性が良いと感じています。

ティール型組織をさらに発展させるためには、個々の社員が自分の役割を超えられる環境を維持し、発展させていくことが大切だと思っています。人事として今後もこの文化を育みながら、ティール型組織の可能性を広げていき、社員がさらに成長できる組織づくりを進めることで、全社の成長を支えたいと思っています。

次の当たり前を創るため、社員が成長し支え合う環境を築く

Q 今後、チャレンジしたいことを教えてください。

今後のチャレンジとしては、事業推進のための人事戦略を設計し、社員一人ひとりが成長し合える環境をつくっていきたいと考えています。NPでは、人事だけが組織や成長を考えるのではなく、各メンバーが互いの成長を意識しながらサポートし合っています。そのため、人事は所属する社員が支え合える場や働きやすい環境を整備することが重要だと思っています。

いきいきと働ける環境を作ることで、社員全員が高いパフォーマンスを発揮でき、成果に繋がると考えています。社員がやりがいを持って成長できる、その土台を人事として作り上げていきたいです。

自ら未来に向かって進もうとする人たちの成長や挑戦を支援できることも、人事のやりがいです。NPには、意思を持って自ら決断し行動できる文化が根付いており、そうした社風の中で、社員の可能性を最大限に引き出せる組織づくりに貢献していきたいと思っています。

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