N2i DS事業部|note
株式会社N2iは「誰もがチャレンジできる世界を創る」ことをミッションに、名古屋を拠点にビジネス用途向けのSaaS(Software as a Service)を企画・開発・提供しています。このnoteでは働くメンバーの様子やN2iのカルチャーについて発信しています。
https://note.com/n2i_ds
こんにちは!N2i DS事業部広報担当です。
今回はDS事業部の事業責任者 吉野さんに「Valueについて」インタビューを行いました。
私たちDS事業部には、以下3つの事業部独自のValueがあります。
・Results(結果指向)
・Proactive(積極的な姿勢)
・Collaboration(協力と連携)
これらは、N2iの「誰もがチャレンジできる世界を創る」というミッションを実現するために、よりDS事業部のメンバーの現状に則した形で設定されています。
どういった経緯で独自のValueを設定するに至ったのか?また、それぞれのValueにはどんな想いが込められているのか?
吉野さんに伺いたいと思います。
ーー吉野さんにとってValueって何ですか?そもそも、仕事を行う上でなぜValueが必要だと思いますか?
吉野:誰でも雇用されている以上は、常に何かしらの役割をもってそれぞれが仕事に取り組んでいます。そして、その役割には期待値が存在しており、期待値が評価に繋がっていきます。
評価には納得感を持たせることが重要で、その為には何かしらのブレない軸が必要です。この軸を形づくるものがValueだと思っています。
ーー事業部独自のValueを設定するに至った経緯を教えてください。
吉野:自分はN2iに入社する前は個人で仕事をしていましたので、Valueの重要性をまったく理解していませんでした。
それぞれが目の前の仕事をこなしていればそれでいいじゃないかと。なぜ行動を縛るんだろうか?などと。
しかし組織に様々なレベルのメンバーが増えてくると、一緒に仕事をしてくれているメンバーの成果に対して、評価をしていかなければならなくなってきました。そうして評価をしていくのですが、軸が無いとこれがうまくいかないことが徐々にわかっていきます。
そこで、N2iが持っているValueを評価の軸として使い始めるわけですが、抽象度が高く、これを評価に使っていくことは難しいぞとなりました。そこで社長の篭橋に相談し、N2iのValueをベースとしたDS事業部としてのValueを設定することとなりました。
ーー「Result」「Proactive」「Collaboration」をvalueとして設定しようと思った理由と、どのように行動することでこれらを体現できるのか(行動例など)を、それぞれ教えてください。
Results (結果指向)
吉野:様々な状況に対応するためには、自律的な行動が重要だということで、以前は各メンバーに対し、何をやるかを「自身で考えて行動に起こす」ということをお願いしていました。
しかし、これではうまくいかなかったというのがひとつのきっかけになっています。
それぞれがそれぞれにとって良いと思っていることを行ったとしても、それが必ずしも組織として期待していることではなかったのです。
組織としては、やってほしい期待値(到達してほしい結果)が存在しており、その期待値をそれぞれに理解してもらった上で「では期待された結果を得る為に何を行っていこうか」と考えてもらう必要がありました。
現状の組織規模においては、各メンバーひとりひとりの全体に対する影響力は良くも悪くも大きいものになります。
そのため、期待値を意識した上で結果を求めて行動することがとても重要なことと認識し、このValueを設定しています。
Proactive (自発的な姿勢)
吉野:タスクを進めていき解像度があがっていくと、予定していた通りに進められないことや、期待しているような効果が得られないことがあります。
このように、状況が想定と違ってきた場合、状況に対してどう向き合うかをそれぞれに考えてもらいたいと思っていましたが、なかなか難しい現実がありました。それがきっかけのひとつになっています。
なぜこういったことが起こってしまうのか、メンバーと向き合う中で、そこには盲目的な信頼(という名の受身的な姿勢)が影響していることがわかってきました。
「依頼の内容はすべて合っており、状況がおかしいのは自分がおかしいためだ」「信頼しているあの人の言うことは絶対合っているだろう」などです。
これはタスク以外の場合でも同様で、組織の仕組みやプロセス、日々の業務フローに対しても「与えられたものは正しいもの」という認識が、少なくとも一部のメンバーに広がってしまっていました。
コミュニケーションをしていく中で問題が解決する可能性もありますが、行動として自らが積極的に物事に向き合うことも求めたいなと思い、このValueを設定しています。
またこのValueは自己の成長に関する行動に関しても、同様に自発的な姿勢を求めています。
現在我々は、組織として学習機会を増やして教育制度を構築し、メンバーの成長に対して向き合っていくような施策を進めています。
とはいえ現時点においては整った教育制度を提供することができていません。できていることと言えば、本人が学びたいという気持ちに対するサポートくらいです(書籍購入や資格取得、イベント参加など)。
そのため今は、自分に必要なことは自分で認識したり、自己主導的な学習や自らフィードバックを求めることによって、自分の成長に自分で責任を持つことを、このValueで求めています。
Collaboration (協力と連携)
吉野:業務を進める際に、時として自分以外または自分の所属チーム以外に対して攻撃的になる場面が見られました。組織内に限らず、クライアント、プロダクトオーナーなどに対してもです。
批判的になるのは必ずしも悪いことではありませんが、攻撃的になる必要はありませんし、自分たちを過度に正当化する必要もありません。
こういったことがなぜ発生してしまうのか、その状況を見ていると、それぞれのセクションでの責任領域や役割を区切り過ぎてしまっている場合が多くみられました。また、そうなってしまっている原因は情報の共有や相互理解(相手は何をして自分たちは何をして)が不足していたり、ただのドメイン知識不足だったりしていました。
そのため、情報共有の頻度を増やすことや、相互信頼をベースにして「私が」「相手が」ではなく「我々が」という意識をもって行動をしてもらいたいと考えてこのValueを設定しています。
職能が違えば意見も違いますし、立場が違えば意見も違います。昨日言っていたことと今日言っていたことが違うことだってあります。
様々な視点や移り変わりがあることを認め尊重し合いながらも、遠慮の無い率直な議論ができる関係性を構築して、より良いものを全員で創り上げていくような行動がしていければいいなと思います。
ーーありがとうございます。最後の質問です。
Valueをメンバーそれぞれが体現できるようになった時、何が起こりますか?また、その時には事業部として何をしたいですか?
吉野:Valueというのはその時の組織フェーズに合わせて柔軟に変化させていってもいいと考えています。
現在のValueをメンバーそれぞれが体現できるようになった際には組織フェーズに変化があるはずです。
その時にはまた新しいValueをそのときのメンバーと一緒に定めていければいいなと思います。
今回は、DS事業部 事業責任者の吉野さんに、DS事業部独自の3つのValueについて伺いました。
様々な人が集まる組織においては、その時々で「目標」へ向かう道筋が変わります。そして、道筋が変われば取るべき行動も変わります。
DS事業部では、今いるメンバーに寄り添い、みんなが自然にミッションを体現できるようなValueを掲げながら、しっかり前へ進んでいきたいと考えています。