前編|【QAチームインタビュー】ソフトウェアテストシンポジウム2024 東京に参加しました! | 株式会社N2i
3月14~15日に開催されたJaSST'24 Tokyo主催のイベント「ソフトウェアテストシンポジウム2024 東京」に、DS事業部QAチームより松永さん、安田さんの二名が参加いたしました。参加...
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【前編】からの続きです。
ーー安田さんのレポートに「価値」の話が出ていましたが、安田さんにとって「価値のあるシステム」とはどういったものでしょうか?
安田:どんなものかは明確にはわからないんですけど、でも機能だけではないなと思います。ユーザーの課題への意識が必要だなと。
自分でも「なんかわかんないけどいつもこれ買っちゃう」とか、「これもう何年も使ってる」とかって、機能だけではない価値があるんじゃないかな、というのは思いました。機能的価値と情緒的価値は比例しないというのは、すごく面白い話でしたね。
全体的に哲学的というか概念的な話が多いなと感じました。色んな話があって面白かったです。
ーー松永さんは「価値のあるシステム」ってどんなものだと思いますか?
松永:それはもう「使う人が決めるもの」って思ってます。どんなにQAやPM、開発会社や開発者が「良いもの」と言っても、使う人が「良くない」と言ったら終わりなんですよね。
どれだけ開発側が価値がある良いものを作りましたと言っても、ユーザーさんが「いや、こんなの使えないよ」と言ったら価値はなくなっちゃう。なのでもうやっぱりそこはユーザーさん次第です。QAはできるだけそのユーザーさんに寄り添って考えたいとは思っています。
ーーイベントに参加してどんな気づきがありましたか?
松永:自分の問題が見つかった。見つかったというかもう再認識させられましたね。普段感覚と経験則で仕事をしているので。そうするしかなかった環境だったんで仕方がない面もあるんですけど。誰かに教えられる状態ではないので、そこはあらためて正論でぶん殴られた気分でした(笑)。
もちろんプレイヤー本人の努力も必要だってわかってるんですけど、両方わからないような状態では導くにも導けないんで。ついて来いって言ってもついて来てくれる人とついて来られない人はいますからね。
ーー言語化の難しさもありますね。
松永:そうですね。勉強もしたんですけど、実務の方が圧倒的に比率が多いので。なので、ネタはいっぱいあるんですけど、それを聞くだけで実務に落とせますかって言ったら、たぶん難しいです。あくまで私っていう前提があっての話なので。
ーー人によって捉え方や学び方が変わってくるということですか?
松永:そうです。私はこうやったらできた、じゃあ安田さんもできるよ、はやっぱり違いますよね。
ーーそれはシステム側に起因するものなのか、個人の個性や人間的な部分に起因するものなのかどちらでしょうか?
松永:たぶんどちらもなんですけど、たぶん後者の方が比率的には大きいと思います。
ーー問題意識の持ち方だったりといった点ですか?
松永:そうですね。あとは周りがどれだけ協力してくれるかも結構左右される部分だと思います。QAもそうですし、PMや開発さんもそうです。物理的にもメンタル的な部分でも何でもそうなんですけど、どれだけQAのやることに協力体制をとってくれるかでだいぶ変わります。完全にQAだけでやる場合は結構しんどいと思います。
ーー具体的に開発の方にどういった意識を持ってもらうとやりやすいですか?
松永:品質に対する意識ですね。めちゃくちゃざっくり言うと、自分で作ったものの責任は自分がしっかり持つ、という部分です。
ーーなるほど。では、組織としてどうするというよりは、一人一人の意識によって変わってくる部分でもあるということですかね。
松永:はい、それだけで全然違います。QAが気をもむ部分を減らせるんですね。その分QAがやるべき事に注力できます。
ーー安田さんは小さなお子さまがいますが、今回はどうしましたか?
安田:今回は、家族で一緒に行きました。イベントに参加している時は子供は旦那に遊んでもらっていました。
ーーこういったイベントへの参加は頻繁にあるんですか?
松永:あんまり活発ではないと思います。オンラインのイベントはありますね。
ーーオンラインイベントとオフラインイベントの違いはどんな部分にありますか?
松永:オフラインのイベントだと今回のイベントは特に、本当に哲学的なところであったり大きなテーマで話すんですけど、オンラインだと小さなフォーカスで話していたり、「今こういうことに取り組んでいる」という発表会に近いので、そこは違うなと思います。
ーー出張中、何か楽しいことはありましたか?
安田:家族で横浜へ行ってこういう形(手で表現しながら)のホテルに泊まりました。
松永:インターコンチネンタルホテルですね(笑)。
ーー今後もこういったイベントへの参加はしていく予定ですか?
松永:参加はしていく予定です。
安田:今回のイベントの主催であるJaSSTさんの実行委員が全国にいて一年に一回各地でやるそうなので、また参加したいです。
松永:今後JaSSTさんのイベントが予定されているのは、だいたい都市圏で、今決まっているのが仙台、新潟と北海道ですね。
ーー北海道!(松永さんは大の北海道好きです)
松永:変に誤解されそうですね(笑)。
ーー最後に一言、何かありますか?
安田:頑張ります!
松永:頑張って安田さんを育て上げます!
今回は、QAチームのお二人へのインタビューを行いました。
イベントの雰囲気やチームの雰囲気、QAの仕事について詳しく知ることができました。松永さん、安田さん、ご協力ありがとうございました!
このブログでは、今後もさまざまなイベントのレポートやインタビューを行っていく予定です。どうぞお楽しみに!