2018年中途入社 / マネージャー 公認会計士
――前職はどんな仕事をしてましたか?
有限責任監査法人トーマツに10年在籍していました。最初の5年間は監査業務、その後5年間はファイナンシャルコンサルティング部門に所属しアドバイザリー業務を担当していました。M&A(DDやPMI)や組織再編、グループリスクマネジメントやガバナンスの整備、業務改善や人材育成、などなど、色々経験しています。
――転職しようと思ったきっかけは?
一つ目の理由は年齢的な問題。自分は元々、5年間同じ場所にいたら成長曲線が緩くなると思っている。25歳でトーマツに入社し、30歳で監査から異動を経験。35歳になって、次の40歳に向けて転職を決意しました。
二つ目は、大企業向けのコンサルティング業務は専門性を深めることは出来ましたが、テーマが限定されている事が多く、もっと経営の根幹に携われる仕事がしたいという希望があったからです。監査をしていた5年間は中小企業を担当していたのですが、自分自身が埼玉出身という事もあり、もう一度中小企業を担当したいと思いました。
いかにもコンサル(かっこいい)ではなく、理屈だけじゃない世界で人と組織を動かせるようになりたいと思った時に、事業再生という分野に辿り着きました。
――大企業と中小企業では、提供するコンサルティング業務に違いはある?
大企業だとカウンターパートが基本的に特定の部署になってしまう事が殆ど。一方、中小企業は社長、取締役、様々な部署の部長と接する事が多く、経営者がどんなことを考え、どんなことを悩んでいるのか直に触れて学ぶ事ができると思います。
――何社と面接しましたか?面接を受ける時に重要視していたポイントは?
事業再生系の企業4社と面接しました。面接を受けた時に、これだ!と自分の中に響くもの、ヒットするものがあるかという観点で受けてました。また、トーマツ時代の後半は会計士以外と働く事も多かったので、会計士だけではなく、多様な経験を持ったメンバーが集まっている会社で働きたいとも思っていました。
――でも、うちは結構会計士多かったでしょ?笑
そこは入ってから気づきました笑。会社ホームページのプロフィールを見ていたら、コンサルティングファーム出身のメンバーとかもいたので、色んな人がいるのかな、と。
――みそうに決めたポイントは?
面接が話しやすかったという点が一番。ホームページにマネージャーレベルからメンバー紹介が掲載されており、どんな人がいるのかがオープンにされていてとても安心感があった。
――実際入社してみてこれまで、どうですか?
事業再生は利害関係者の調整が大変だったり、ヒトモノカネが無い中で、でも企業価値を上げなきゃいけないという相反する事を実行しなければならない。打ち手が限られているので出来ることが意外と少なく、その中で何ができるのかいつも頭を働かせている感じ。本当にクライアントを「再生」できているのか、難しさを日々感じています。
――入社してからこれまでで達成感を得た瞬間は?
正直まだないです。再生できた、と感じられる会社が自分の案件ではまだないから。じわじわ治療している感じはあるが、完璧な再生はまだ達成できていない。目の前の壁が高いから、それを乗り越えようと今は頑張っている感じ。
その高い壁を乗り越えようと常に考え続けているので、仕事へのモチベーションは高いです。前職よりも仕事へのコミットが高まったと思います。
――先ほど、5年で1サイクルという話が出てましたが…?
そうですね。次の5年後、みそうに残ると決断するかもしれないし、別の環境にチャレンジするかもしれない、そこはまだ分かりません。