株式会社ミラティブでは、行動理念の一つに「with AI」を掲げ、全社を挙げてAIの業務活用を推進することを発表しました。
AI祭りフィナーレで発表された「with AI」
その一環として先日開催されたのが、部署の垣根を越えた社内横断イベント「AI祭り」! 全社員が熱狂し、数多くの業務改善ツールやユニークなアイデアが爆誕して大盛況のうちに幕を閉じました。
実はこの「AI祭り」を裏で仕掛けていた運営チームのメンバーは、大半がエンジニアリングスキル皆無の「非エンジニア」でした。
「コードなんて書いたことない」「エージェント機能って何?」という状態から、いかにして全社を巻き込む一大イベントを作り上げたのか? 今回は、そんな運営チーム6名による振り返り座談会を開催!
お祭りのドタバタな裏側から、遊び心満載の企画誕生秘話、そして現場でガチで直面した「AIの壁」まで、赤裸々に語り尽くしてもらいました。
登場人物(AI祭り 運営チーム)
- おーちゃん:社内イベント大好き人事企画。本座談会の司会。
- 石戸:CS・オペレーションを担当。AIでハイクオリティなBGMを13曲量産した影のプロ。
- 宇山:Mirrativ内での企画から運営まで担当している。お祭りごとには駆けつけずにはいられないお祭り番長。
- 大石:Mirrativ内での企画から運営まで担当している。神速のリアルタイム議事録生成で運営を救った恩人。
- 江口:ライブゲームの企画運営をしている。フラッシュ改善王で無情のタイムキーパーを務め上げた男。
- 中村:Mirrativ内での企画から運営まで担当している。PdMのAIヘビーユーザー。
始まりはある日突然に。「AIで…祭り…?」
そもそも、エンジニアリングスキルもまばらなこの6名が、なぜ全社横断イベント「AI祭り」の運営を任されることになったのでしょうか? 全ては、上長からの突然のSlackから始まりました。
おーちゃん:最初は、中村さんやエンジニアの責任者2名と、情シスの担当者みたいなテクニカルなメンバーが「AIを使う土壌を作るぞ」って集まってたんですよね。で、私がAI祭りの運営を任された時に「誰とやりたい?」って聞かれて、真っ先に浮かんだのが宇山さんと大石さん。いつも巻き込んじゃって申し訳ないと思いつつ。
宇山:私、お祭りと聞いては駆けつけずにいられない性分なので! 今のマネージャーにも「イベント事好きだからアサインするしかない」って見抜かれてました。
おーちゃん:頼もしい! そこにAIをいち早く使いこなしていた石戸さん、ライブゲーム部からは、執行役員の杉原さんの推薦で江口さんを巻き込ませていただきました!
江口:最初、上長からSlackで「AI祭りやるらしいんで呼ばれると思います」ってポッと連絡が来た時は、本気で「別の方と間違えられて呼ばれたのかな?」って思ってましたよ。
おーちゃん:やばいでしょ、それ(笑)。
石戸:僕も最初、上長から「祭りやるらしいから頑張ってね」ってSlackが来た時は、「何言ってんだこの人?」って本気で思いましたからね。全社的にAI推進の空気はありましたけど、それが「祭り」と紐づかなくて。最初のキックオフミーティングに出たら想像以上にお祭り感があって面食らいました。
江口:この中で僕は一番の新参者で、会社のイベント運営に初めて関わりましたが、今まで会社の空気感を見てきて排他的なものを感じたことがなかったので、詳細は聞かずに「わかりました」って快諾して飛び込みました。後から聞いたら、他のメンバーも同じような感じで集まったらしくて。すげえスピード感で来るぜ、と思いながら参加しましたね。
【運営チームのリアルな声】
「AIの専門知識がない」「突然の無茶振り」という状況でも、職種や経験に関係なく、巻き込まれたらまずは思い切りバットを振ってみる。 そんなミラティブ特有の圧倒的なスピード感とノリの良さが、このお祭りのスタートダッシュを切る強力なエンジンとなりました。
「わからない」からこそ爆発した、遊び心満載のユニークな企画たち
手探り状態から始まった企画会議。しかし、そこは「企画」が大好きなミラティブ社員たち。ブレストを始めると、実用的なものからエンタメに全振りしたものまで、個人のアイデアが次々と爆発し、即座にカタチになっていきました。
AIまつりをやると伝達した翌日にみんなで出し合った施策の一部。※ブレスト段階のメモであり、実際に実施しなかった案も含まれています
おーちゃん:まずはブレストして、ユニークなAI企画たちが生まれましたよね。「デイリーミッション(毎日AIのネタを考え続ける)」みたいな運営地獄になりそうなボツ案もありましたけど。その中で、石戸さんが考えてくれた「チュートリアルミッション」はアンケートでもすごく好評でした!
石戸:「AIのタスクだからやってね」だとハードルが高いので、Mirrativのアプリ内でユーザーさんが親しんでいる「ミッション形式」に紐付けたんです。エンタメ界隈の人間なら「ミッション」という共通言語の方が馴染みやすくて、心理的ハードルも下がるかなと。
おーちゃん:素晴らしい! そして、みんなの心に残ったコンテンツとして大人気だったのが、中村さん担当の「AI赤川(代表の赤川をモチーフにしたAI)」ですね。赤川さんは「事前・途中の確認が一切なく進んだ!w」って嬉しそうに言ってましたね。
中村:単に「賢いAI」にする路線だとイジりにくいなと思って、特徴を伸ばす方向に振り切ったんです。Unipos(社内向けのピアボーナス)が送られるたびに身長が伸びていって、最後は月に行ってミラビット(公式キャラクター)と餅つきをするっていうオチにしました。
おーちゃん:最高!
中村:実は、僕自身が苦手だったクリエイティブ系のAIツールを使うことを「義務化」して、自分も成長したいっていう裏テーマもあったんですよね。
おーちゃん:なるほど! そして、宇山さんの「AI書初め」も象徴的でした。私は「本当にオフィスに貼るの!?」って最初は反対しちゃったんだけど。
宇山:あれ、前々日に稟議を出したお習字セットが届かなくて、ダイソーまで走って全て揃えたんですよ。みんなでGoogle Meetを繋いでAIで標語のアイデアを出し合ったのは楽しかったですね。私のお気に入りは「ローソン行く前にプロンプト」「マルエツ行く前にプロンプト」です。ふとした瞬間に、まずAIを噛ませようねっていう。
おーちゃん:出入り口やトイレにも貼られて、お祭りの雰囲気が一気に出ましたよね! あと、おもろい系だと……石戸さんが作ったAI楽曲! 私が作った「AI音頭」がそんなにダメだったかってくらい、ガチで作ってくれましたよね。
石戸:おーちゃんの作った曲を聴いて、「AI使ってもこのクオリティはねえだろ」って本気で思っちゃって、火がつきました。AI書初めの標語をベースに歌詞を生成して、メタルバージョンとか含めてトータル13曲作りましたよ。
中村:「AI赤川」のバックグラウンドミュージックとして、毎週の発表の時にオフィスで無限に流し続けてましたからね。
オフィスのディスプレイに常時投影されて従業員全員が成長を見守っていたAI赤川
AI祭りフィナーレで公開されたAI赤川ムービー
【運営チームのリアルな声】
代表を遠慮なくイジり倒す企画や、社内に突如出現したAI書初め、そして謎のハイクオリティAIソングたち。「面白そう!」と思ったアイデアを、役職や部署に関係なく全力で面白がり、スピーディーに形にできる心理的安全性の高さこそが、ミラティブ最大の強みです。
部署の垣根を超えたガチの熱狂、そして圧倒的優勝の「改善王」
お祭りのメインイベントとなったのが、各チームがAIを使った業務改善の成果を競い合う「改善王」です。お祭り期間中は週1回各チーム1分間の発表、最終日は集大成として1チーム3分間の発表をし、投票で優勝チームを選びました。
ここでも、運営チームのファインプレーと、全社を巻き込む熱いドラマがありました。
おーちゃん:改善王、みんなマジで頑張りましたね! 特に、大石さんが全チームの発表に対するフィードバックを、その日のうちに高速でドキュメント化してくれたのには本当に助けられました。
大石:あれは、エンジニアさんが開催してくれた社内勉強会のおかげなんです。Googleドライブの中身をAI(MCP)で読み取れる仕組みを学んで、それを即座に活かしてリアルタイム議事録を作ることができました。(※当時はGWSの公式MCPがまだ公開されていなかった)
おーちゃん:学んだことをその日の運営に活かすスピード感、さすがでした! Claudeのスキルにして渡してくれたので、お休みの時に私も同じクオリティのものを当日に出すことができて嬉しかった〜。そして、当日のタイムキーパーとして場を仕切ってくれた江口さんも、無情なカットお疲れ様でした(笑)。
江口:発表時間をオーバーすると「マイナス30わっしょい(ポイント)」という致命傷のペナルティがあったので……熱が入っている方の話を対面でぶった切るのは、正直心苦しかったです。
おーちゃん:マイナスを食らったチームもありましたし、「どうせ過ぎたなら気にしねえ!」って無敵状態になって時間を大幅超過するチームもいて大爆笑でしたね。そして、優勝した分析チームは本当に圧倒的でした。
石戸:妥当な優勝でしたね。彼らが作った「ashura(アシュラ)」というツールは、自チームの効率化にとどまらず、「この仕様なら、他のチームのPdMも使えます」という汎用性の高さがありました。かなり実践的で規模がデカすぎました。
宇山:初っ端に「ashura」が出た時点で、「強敵だな」って空気が流れてましたよね(笑)。
石戸:でも僕がすごく良いなと思ったのは、どのチームの発表も「うちのチームがやったこの改善、他のチームでも使えるようになりますよ!」っていう波及効果を盛り込んでいたことです。自チーム内にノウハウを留めず、全社にシェアしていく姿勢はお祭りならではの良さでしたね。
改善王の発表
【運営チームのリアルな声】
勉強会で得た最新のAI知識を、その日のうちに運営システムに組み込むスピード感。そして、チーム対抗戦でありながら「うちのノウハウ、そっちの部署でも使えるよ!」とオープンに共有し合うフラットな関係性。部署や職種の垣根を越えて「良いもの」が全社へ連鎖していくカルチャーが、熱狂の波を生み出しました。
【運営としてのリアルな気付き】通常業務との両立、そして直面したAIの「リアルな壁」
大盛り上がりを見せたAI祭りですが、実際の業務へAIを導入していく中で、運営チーム自身も「技術と運用のリアルな壁」に直面していました。
おーちゃん:良かった一方で、やっぱりみんな通常業務がある中で、負担もかかってましたよね。
石戸:おっしゃる通り、振り返りでポジティブな意見はありましたが、ネガティブな意見も出ました。勢いで一気に進んだ分、普段AIに触れていないメンバーからすると「導入にてんやわんやで、ついていくのが大変だった」というリアルな声もありましたね。
大石:企画の設定などをするオペレーションシステムに関しては、メンターさんからも「一番手放したい細かい定期作業の完全自動化は、今の社内の管理システムとAIの仕組みでは無理」と早々に判断されてしまったんですよね。
石戸:カスタマーサポートを管轄する僕のチームも同じ結論でした。どんなにプロンプトをガチガチに固めても、AIって1000回中1回は「てにをは」を間違えて、意味が全く逆になるような回答を出してくるんですよね。顧客対応において、その「1000回に1回のミス」は絶対に容認できません。だからこそ、「最終的な確認・操作は人間が行う」という段階を少なくともあと1年間は抜け出せないのではないか、とガチの結論を出しました。
中村:自動化できるのは良いことなんですが、正しいかどうかをチェックせずに実行できてしまうのは強力すぎるんです。安全にするためのアイデアとして、「第三者によるレビューのシステムを組み込む」というセーフティーネット構想はあるんですが、既存のオペレーションシステムにそれを実装するのはかなり腰が重い(大変な)タスクだなぁと、痛感しています。
【運営チームのリアルな声】
「AIを使えば何でも魔法のように解決する」といった綺麗事で終わらせず、実業務におけるリスクや限界(壁)を事実に基づいてロジカルに分析し、次の一手を誠実に考える。 この地に足のついた視点こそが、ミラティブが「with AI」を本気でビジネスに実装しようとしている証です。
フィナーレはオフィス集合でカレーパーティ!
コロナ禍以降、久しくなかった規模での「全社オフライン集合」が行われました。
おーちゃん:1週間前くらいの急なお知らせだったのに、遠方の人も含めて半分以上の社員がオフィスに集まってくれましたね! もうやんカレー美味しかったなぁ。数日オフィスにカレーの香りが残っていたのもいい思い出。
江口:正直、僕は当日全然余裕がなくて周りを見れてなかったんですが、あれだけ人がいるとさすがにオフィス感がありましたね。普段はリモート中心なので、逆にこの密度が新鮮で、熱気がすごかったです。
おーちゃん:人が集まりすぎて、オフィスがめっちゃ手狭に感じましたよね。 でも本当に、みんな集まってくれて嬉しかった。ただ私、その時ちょうど自分で仕事を抱え込みすぎちゃって、イスを並べたり準備が大変でした……。みんな「手伝うよ」って言ってくれてたのに。
宇山:そういうの、本当に呼んでほしかった!
おーちゃん:次からはもっと周りを頼る力を使います!
結び:新しいことに、一緒に「ノリ良く」挑戦しませんか?
エンジニアリングスキル皆無の「非エンジニア」たちが、突然の無茶振りに戸惑いながらも、全社を巻き込む大熱狂を生み出した「AI祭り」。
振り返ってみれば、そこには「わからないことでも、まずはやってみる」「部署の垣根を越えて、良いものを教え合う」「本気で遊び、本気でビジネスの壁と向き合う」という、ミラティブのカルチャーがこれでもかと詰まっていました。
ミラティブでは、行動理念である「with AI」のもと、職種に関係なく全員で新しい技術の波に乗り、プロダクトと組織をアップデートし続けています。
- 「最先端のAIトレンドに、実務レベルでガッツリ関わってみたい」
- 「未経験の領域でも、手を挙げて新しいことに挑戦したい」
- 「スピード感と熱量が高く、ノリの良い組織で働きたい」
そんな思いを持っている方は、ぜひ一度ミラティブの扉を叩いてみませんか?
完璧な専門知識なんて最初は必要ありません。大切なのは「やってみよう!」と面白がる、その気持ちだけです。
あなたと一緒に、次の「お祭り」を仕掛けられる日を楽しみにしています!
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