ゲーム好きが集い、つながる場所として成長を続けるライブ配信プラットフォーム「Mirrativ(ミラティブ)」。ユーザーのリテンション改善チームで部長を務める伊藤紀節さんは、8年間この会社で「居場所づくり」に向き合い続けてきました。 ほぼ第二新卒で飛び込んだミラティブで、毎週のようにイベントを企画し、時には壁にぶつかりながらも走り続けてきた彼が、なぜ今もここにいるのか。周囲の環境やユーザーの熱量がモチベーションになったと語る伊藤さんの8年間を振り返ります。
伊藤 紀節(いとう きせつ)
プラットフォームグロース部 部長。名古屋大学を卒業後、株式会社DONUTSに入社。ゲームの新規タイトルの企画・開発などに携わる。2019年にミラティブに入社。イベント企画PMからキャリアをスタートし、現在のエモモイベントの前身となるイベント企画を立ち上げ。2022年にはミラティブスターズの立ち上げを3ヶ月で取り仕切るなど、PdMとして主要機能を次々と実装。現在はユーザーのリテンション改善に向き合うチームの部長を務める。最近ハマっているのはガンダムのカードゲームで、オフライン大会にも出場している。
企画づくりに没頭した「文化祭前日」のような日々
――入社8年目とのことですが、ミラティブでどのようなことをしてきたか教えてください。
2018年秋頃から、副業という形で配信画面の機能を部分的に作る業務に携わったあと、翌2019年、正社員としてジョインしました。以降は、Mirrativアプリの中で行われるイベント企画を主に担当していました。今でこそMirrativアプリではたくさんのイベントが開催されていますが、当時は何もない状態だったので、現在のイベントの前身となるものを企画・開発・運用していた形です。
2022年以降は、ランキングイベントやミラティブ公認配信者(ミラティブスターズ)のシステムなど、ゼロから作るプロジェクトに携わり、開発ディレクションという形で全体を取り仕切ってきました。
その後、事業フェーズの変化に伴い、ユーザーのリテンションやアクティビティの改善を担うチームと、ランキングやエモモなどを統括して売上全体を見るチーム双方に関わりながら、開発案件とそこに付随する施策を実行してきました。現在は、ユーザーのリテンションやアクティビティの改善に向き合うチームの部長を担っています。
――振り返ってみて、大変だったのはどの時期でしたか?
入社したてでイベントをたくさん作っていた頃は、大変ではありましたね。ほぼ第二新卒のような形でミラティブに転職してきたので、当時は実績や経験があまりない状態で、配信プラットフォームにおけるイベントという新しいものの形を作っていく必要がありました。何が正解かわからない中で、ひたすら企画を考え続ける日々は、やっぱりしんどかったな、と思います。
ただ、周りには同じように仕事に没頭しているメンバーがいて、毎晩遅くまで仲間が頑張っているオフィスは、まるで文化祭の前日みたいな空気感でした。みんなただ焦っているというよりは、そこにワクワクや楽しさが感じら
れましたね。
――その後も新しい取り組みをディレクションする役割を担われていましたが、そこで新たな壁はありましたか?
その後は、そこまでしんどいと思うことはありませんでした。
最初のイベント企画で、企画、デザインの発注、オペレーション設計、リリース、分析、改善策の検討……ひと通りのサイクルを毎週回し続ける日々を経験したので、基礎的な体力がかなりついたんだと思います。
優秀なメンバーとユーザーの熱量がモチベーションに
――最初の経験が、その後長年働くことの下支えになったという側面もありそうですね。
「大変だから辞める」という思考だと、何を始めても辞め続ける一生になると思うので、大変かどうかを辞める理由と結びつけて考えたことはありません。
もちろん8年間働いていれば、転職しようかと考えたこともあります。ただ、ミラティブには熱量が高く、優秀なメンバーがたくさんいるので、「この人たちと働きたい」と思う気持ちが自分をつなぎとめてくれたと感じています。
――特に印象的な出会いはありますか?
デザイナーのシブタニエイジさんからは、仕事への向き合い方の面で強く影響を受けています。
エイジさんはストイックで、抱えているタスク量に関係なく、いつもすさまじいスピードでデザインをアウトプットしているんです。社内でも信頼されていて、「困ったらエイジさんを頼る」という人が多いです。
入社したばかりのときは、正直あまりのすごさに圧倒されて、対等に働けている感覚がありませんでした。この人と肩を並べて働くためには、自分にも相応の覚悟がなければと思い、自分なりにやりきること、しっかり成果を出すために全力を尽くすことを意識してきました。エイジさんと同じくらいのバリューを出せるようになって初めて、気後れせずに無茶なこともお願いできる関係性になれるだろう、と思って。
長年働いていると、中だるみというか、向き合い方がぬるくなってしまう瞬間もあります。そういうときにエイジさんと一緒に働くと、やはり身が引き締まります。もちろんエイジさんがいる・いないに関わらずパフォーマンスはキープすべきですが、私にとってそれだけ大きい存在ということです。
――8年間ミラティブで働いていてよかったな、と思うことはありますか?
自分自身がユーザーとして日々Mirrativアプリを使っているので、作ったものがどうユーザーさんに届いているのか、反応を間近で見ることができます。特定の何かが「よかった」という感情につながっているというよりも、一つひとつの小さく地道な施策や機能の積み重ねが、誰かの居場所を作っていることを実感できることが多いです。
Mirrativアプリは、老若男女問わず楽しむことができる場所を提供できているだけでなく、ユーザーさん一人ひとりの人生に強い影響を与える可能性もあるサービスです。そのサービスを作ることで、誰かの幸せをひとつでも増やす仕事ができているという感覚を持てることは、長年働いていてよかったと思うところですね。
――続けてこられたモチベーションの源は何でしょうか。
モチベーションとしては、ユーザーさんの熱量が伝わりやすい環境というのが大きいです。自分たちが考えた施策で、ユーザーさんたちが盛り上がってくれたり、楽しんでくれたりすることが、日々の原動力です。それは大規模なわかりやすい施策だけでなく、小さな改善の積み重ねでも感じられるもので、結果としてユーザーさんが長くMirrativアプリを使い続けてくれることが、「居場所を作れている」という実感にもつながっています。
一方で、長年やっているからこそ、ユーザーさんには求められていない施策を出してしまったこともありますし、それを積み重ねて申し訳ないという気持ちも同時に持っているんです。その反省が「もっと改善していきたい」という気持ちに強く結びついているので、それもモチベーションの源のひとつかもしれません。
当事者意識と覚悟をもって、ユーザーに向き合っていく
――ミラティブのカルチャーの特徴は、どんなところにありますか?
とにかく他者と「わかりあうこと」を大事にするカルチャーは、なかなか他社では見ない特徴かもしれません。一番わかりやすい例は、「すごいエモいデー」という全社規模のオフラインイベントです。他社でも同様のイベントはあるかもしれませんが、リモートワークの会社が、全員オフラインで集まる場を一定のコストをかけて作り上げるのは、割と特殊なことだと思います。ミラティブは数字を細かく分析するロジカルさを持つ一方、非論理的な、エモーショナルなことも重視する会社です。それが組織のカルチャー、“らしさ”につながっている気がします。
「すごいエモいデー」の様子。1年間の感謝のメッセージを直接渡します
――課題だと思っていることはありますか?
長く働いてきたからこそ、初期に感じていた「文化祭の前日」のような熱量は、少しずつ薄れてきたように感じます。
組織が大きくなり、仕組みも整い、挑戦がきちんと糧になる環境ができてきたからこその変化です。ミラティブがこれからどうあるべきかは、今も模索しているところです。
だからこそ、自分のチームでは、全員が当事者意識をもつことを大事にしています。PdMが決めたものをただ作るのではなく、職種や役職に関係なく意見をしあえる状態をつくることが、今のチームに必要だと感じています。
――あらためてキャリアを振り返って、今後やっていきたいことはありますか?
Mirrativアプリは、これまで好きなゲームをきっかけに誰かと仲良くなれる場を提供してきました。ユーザーさんの関係値をより深めるための装置として、イベントやランキングなども開催し、それをきっかけにフォロワーを増やした「トップ配信者」と呼ばれるような人たちも増えてきました。
一方で、純粋にゲーム友だちを作りたいというユーザーさんのほうが、数としては圧倒的に多いんです。もっとユーザーさんの多様な体験や満足度に向き合っていかなければなりません。
私はもともとゲームが大好きで、大学時代はFPSゲームをやりこんでいました。そのとき年齢も住む場所もばらばらの人たち、ゲームをやっていなければ出会えなかった人たちと楽しく遊べたことが、原体験としてあります。
ゲームそのものを作るというよりも、ゲームを媒介としたコミュニティ形成支援をしたいと思ったことが、もともとミラティブに入社した理由でした。その気持ちは今も変わらないので、より多くのゲームユーザーが、ほんとうに楽しいと思える場所をつくっていくことに、今後はよりコミットしていきたいです。
――最後に、この記事を読んでいる候補者の方に向けてメッセージをお願いします。
コミュニティサービスに興味があり、コミュニティを大きくしたい、あるいはコミュニティに属した人たちを幸せにしたいという強い想いを持っている方にミラティブは向いていると思います。というか、そうでないとつらいかもしれません。365日24時間稼働しているtoCのサービスに携わることには、やはり覚悟が必要です。
私はミラティブを、全員が熱量を持って突き進む最強のチームにしたいと思っています。だからこそミラティブが大好きで、なんとかスケールさせたいという意志や覚悟がある人に、ぜひ来ていただきたいです。
※記事の内容は公開当時(2026年3月時点)のものです。
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