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ゲームクリエイターだった私がメドレーに入社した理由

こんにちは。オンライン診療・クラウド型電子カルテ「CLINICS」の基盤開発チームに所属しているエンジニアの中畑です。

2018年9月にジョインし、4ヶ月経ちました。今回はこのような機会を頂いたので、今までの自分を振り返りつつ入社した理由を紹介させていただこうと思います。1エンジニアの四半生?をゆるりとお楽しみください。

パソコンと出会いプログラマーになろうと誓った少年時代

私は田舎の小さな村に生まれ、その当時はパソコン(当時は「マイコン」と呼ばれていました)はほぼ見かけないほど珍しかったそんな時代、6歳のときに東京に住んでいた親戚のおじが、ある一台のパソコンをプレゼントしてくれました。その名も「MSX2」。

初めて触ったパソコンであるMSX2。上記はPanasonicですが様々なメーカーから発売されていました。( 画像は www.msx.org より引用)

カセットでゲームが楽しめる機種だったのですが、もらったのは本体のみ。電源をつけても何もできず、ファミコンが欲しかったなーと思いつつも、キーを押して文字を適当に入れて楽しんでました。

そして小学一年生になったある日、兄が「マイコンベーシックマガジン」(以下「ベーマガ」という)というプログラミング雑誌を買ってきました。それには様々な機種のゲームプログラムが載っており、そのまま写経して実行するとゲームが動き出すというものでした。自宅にはゲーム機がなく、友達の家でしかやったことがなかったので、ゲームで遊びたい!という想いから毎日パソコンに釘付けになり、夢中でプログラムを打ち込んでいました

アルファベットも読めず英単語も知らなかったので、はじめのうちは1000行ほどのプログラムを打ち込むのにも、一日数時間やって一週間かかる状況でした(笑)それでもゲームが動き始めたときの感動が嬉しくて、毎月親にベーマガを買ってくれるよう頼み、新しいゲームを写経しつづけました。

それから2年ほど経ち、近くの親戚の家にNECの「PC-9801」がやってきました。

PC-9801。上記はVM21。5インチフロッピーディスクドライブ搭載。ペラペラなフロッピーディスクが懐かしい…( http://hidechang.s14.xrea.com/pc/vm21.xhtm より引用)

それからは、ほぼ毎日学校帰りに親戚の家に通い、PC-9801のプログラムを写経する日々が続きました。やがてプログラムの命令を理解できるようになり、中身を改造することを楽しむようになりました。そんな私を見て、親父もこれからはパソコンが必要だと思ったらしく、遂に自宅にPC-9801を買ってきてくれました。

それからは自分でゲームを作るようになり、作ったものを友達に遊んでもらったり、親父の仕事に使えるプログラム(親父は林業を営んでおり、運搬や出荷する際に必要な丸太の体積を量るニッチなものでした)を作ったり、ベーマガにプログラムを投稿したり(残念ながら「投稿ありがとうコーナー」にしか載りませんでしたが…)しました。

そうして将来はゲームプログラマーになると誓い、進学校に行ったにもかかわらず先生や親の反対を押し切り、上京してゲームの専門学校へ通い始めました。

廃人になりかけた(なった?)専門学校時代

上京して専門学校に通い始めたものの、ゲームプログラミングを独学で学んでいた私にとってはつまらないものが多く、徐々に通わなくなってしまいました。そして当時盛り上がり始めていたオンラインゲームにハマり始めました。

そのハマり様は今思っても凄まじく、サーバー内でトップ3を争うプレイヤーだったこともありました。こう聞くと全く無駄な人生を送ったのかと思われるでしょうが、掲示板でのアイテム売買で市場感覚が養われたり、限られた時間でより強くなるために効率の良い狩場探しやスキル上げを徹底したり、ギルドを立ち上げて組織を管理することを学んだり、オンラインで出来た友人とのリアルでの付き合いが出来たり、更にはそのゲーム内の友人の紹介で、最初の就職先が決まるなど、自分をステップアップさせてくれた大事な期間だった

と信じたいです…

当時ハマっていたのはウルティマオンラインラグナロクオンライン。海外プレイヤーとの交流も楽しかった

SIerへの出向に始まりベンチャーを経て、ついにゲームクリエイターに

そうして社会人デビューを果たしたのですが、当初誓ったゲームクリエイターにはなりませんでした。理由は、ゲームを遊ぶ方でいたかったから(笑)。今思うとなんて浅はかなんだと思いますが、働きつつも友人とゲームを楽しむ日々が続きました。経歴もSIerの協力会社から始まり、知り合いから声がかかったり会社の倒産などもあり、現在10社目。

多すぎだろと思うでしょうが、それでもいつも前向きにステップアップを目指して転職してきました。転職の度に自分で考えたものづくりをしたいという想いも強くなり、とあるベンチャー企業ではWebサービスを毎月1本作るような勢いで企画を考えリリースしていました。企画から開発、運用まで一貫して自分でやり、かつスピード感をもって取り組むという経験はかなり自分を成長させてくれたと思います。打率は高くはありませんでしたが、成功したサービスもあり、やはり作るって楽しいなと改めて実感しました。

そして前職では株式会社コロプラに入社し、ついにゲームクリエイターになりました

コロプラではサーバーからクライアント、それぞれのシステム基盤まで様々な開発に携わり、Webアプリだけでなく、Unityというゲームエンジンを利用したネイティブアプリの開発も経験しました。そして国内だけでなく海外へのローカライズやゲームの企画、マネージメントにも携わりました。また、自分が入った当初は100人だったのが今では1000人規模になり、その間に東証二部へ上場し、更には東証一部へ上場し、組織が大きくなっていく変遷を中で見ることができたのも大変貴重で濃い経験でした。

コロプラで学んだことで自分が今でも心に止めていることは、以下の2つ。

  • 原理原則(何事もググってコピペするだけで終わらず、時間がかかっても原理原則を抑えたほうが結果的に筋の良いものを作り上げることができる。また、他のことを学ぶ際もそのことが必ず生きてくる)
  • 我が事感(自分のことと思って取り組む。ときには自分の職種・プロジェクトに関係なくとも。自分には直接関係ない部分でも自分の事のように取り組むことでより理解が深まり、他者からの信頼も得られるようになる)

多くの会社を経験した中でコロプラには一番長く在籍しており、様々な優秀なメンバーと出会い、さらに自分を成長させてくれたことに大変感謝しています。

東証一部上場したときの東証Arrowsにて。貴重な体験をさせていただきました。

株式会社メドレー そして医療へ…(ドラ○エ3風に)

さて、ここまで長々と自分の経歴を綴りましたが、なぜメドレーにジョインしたのか。

同じ会社に長くいると、外部の人と交流したくなるものです。自分が出不精なのもあって、前職ではあまり外部の人との交流がありませんでした。そこで転職する気はなかったのですが、Wantedly経由で様々な会社の人の話を聞いてみたいと思うようになりました。転職する気もなかったのに機会を頂いた企業の方々には申し訳ないですが、そこで様々な企業の様々な事業の話を聞くことができました。その一つに「メドレー」がありました。

CTOの平山との面談に始まりミートアップにも誘っていただき、様々なメンバーと交流する中で、皆プロダクトのことをしっかり考え、医療をより良くするために本気で解決をしていこうという姿勢に感銘を受けました。医療はIT化自体は早かったものの、今ではレガシーなシステムも多く、情報の標準化がまだまだ不十分でシステム間での利用・共有が大変だったりと課題がたくさんあるそう。

そして私自身も家族ができたこともあり医療について改めて考えてみると、実は身近なものであり解決できそうな課題が様々あるように感じました。無駄な時間を浪費することが嫌いな私は、子供を病院に連れて行く際は、今ではオンライン予約を使ってなるべく待ち時間なく受けられるところを選んでいるのですが、オンライン診療をもっと有効活用できれば、移動時間や待ち時間もなく診察を受けられるのではないでしょうか。検査も最近は郵送でできるものが出ているけど、ITを駆使してもっとできることを広げられないだろうか。

様々な課題を解決することで、医療従事者の負担を減らし、患者もホスピタリティの高い診察・治療を受けられるようにできたらこれほど面白いことはないのではないか、と一人妄想してワクワクしてきたところで入社しようと心に決めました。

自走できる優秀なおっさんエンジニア達

そしてメドレーで働き始めたのですが、現場は静かで一言も発せずに一日が終わることもあるのではと思うくらい(苦笑)。前職はゲーム会社だったということもあるかもしれませんが、業務中賑やかな場面が多かったので、最初のうちは少し戸惑いました。

ただよく見てみると、コード管理を行っているGithubには頻繁にコードが上がり、CIにて自動テスト・デプロイが走り、Github Projectsにて機能ごとにタスク管理されていて、プルリクでのコードレビューもしっかり行われ、Confluence(社内での情報共有ツール)にてドキュメントの整理や他部署への状況共有がしっかりなされています。

開発ツールを駆使してモダンな開発を効率的に行う仕組みが整っており、各プロダクトについての今までのこと、これからのビジョンや戦略もConfluence上で読んで把握することができます。現在私が所属するシステム基盤チームでは、定例ミーティングは月曜日の30分のタスク整理のみ。無駄な会議はなく、開発により多くのリソースを割くことができます。

それが実現できているのも優秀なエンジニア達が自走できる形でチームが作られているからこそ。自ら課題に対して解決手段を考え、実装を行い、リリースしていくサイクルを着実にしっかりとかつスピード感をもって回しています。技術に対するアンテナも高く、適材適所で目的を達成するための技術選定も都度行われています。

エンジニアには40前後の”おっさん”も多く、皆現役バリバリで開発を行っています。私も今年38歳になり、たまにIT業界界隈で「エンジニア35歳限界説」が話題に挙がるなかでこれからのキャリアに不安になることがありますが、そういう姿を目の当たりにし「まだまだ現役バリバリで活躍できるんだ!」という想いを抱くことができました。優秀なエンジニア達の活躍に焦りも感じますが、そのような刺激が自分も周りに負けないよう、より成長させてくれるエッセンスになってると感じます。メドレーにはエンジニアとして、しっかりプロダクトを作っていくことで評価される風土があるように感じました。

家庭を持つメンバーも多いこともあるのか、定時内でしっかり仕事をこなして帰ろうという雰囲気や、子供の看病などの家庭の事情への理解もあり、家庭持ちにとって働きやすい環境があるのも嬉しい点でした。(メドレー開発部の子持ち率は半数を越えます)今では皆が静かな理由は、効率の良い環境を整え、かつ定時内で最大限にパフォーマンスを発揮し、プライベートの時間を確保して有意義に過ごすためと理解しています。

仕事も家庭も「未来志向」を持って

そしてメドレーには「凡事徹底」「中央突破」「未来志向」という3つのバリュー(行動規範)があります。どれも想いが深く素晴らしいものなのですが、中でも「未来志向」という言葉が一番気に入っています。

先程も紹介したとおり、Confluenceに今後のビジョン・戦略が載っているのですが、クォーターでの目標だけでなく、今後どのようなことをやっていくかというプロダクトのビジョンまでまとまっています。そして「未来志向」という行動規範があることで、自分がその目指すビジョンに対してどのように行動していくべきか自ら考えるきっかけとなっています。

前職までのWebやゲーム業界でも、「未来のサービス」「未来のエンタメ」を作っていたわけで、今はこうだけど未来の人々が使ったり楽しんだりする新しいサービス、新しいエンターテイメントはどのようなものが良いか、いろいろ考えて取り組んでいました。

現在小3の息子がいるのですが、子育てについても自分なりに子供の将来、未来のことを考えて取り組んでいます。息子も私と似てゲームが大好きで、たまにゲーム内容やストーリーについて語り合うことがあります。少し前の話ではありますが、息子がゲームの仕様を書いて私に見せてくれて、すごく嬉しく感じたこともありました。プログラミングにも興味を示しており、いつかは息子自身で考えたものを自らの手で作れるようになってほしいと思っています。息子にはクリエイティビティを育んでほしいと思うし、そのための環境を用意できるように整えていきたいし、自分自身も世の中のため、そして家族のために「未来志向」を忘れずに取り組んでいきたいと考えています。

息子のはじめてのゲーム仕様書

そんな私は、こんな人と働きたい

そんなこんなで長々と私の四半生を語ってまいりましたが、いかがでしたでしょうか。まだまだ入社して日も浅く、医療についての知識もない状態でジョインしましたが、日々周りのメンバーに刺激を受けながら、そして自分も周りに刺激を与えられるよう奮闘している雰囲気が伝わったでしょうか。

前職ではゲームクリエイターでしたが、業界が変わっても「より良い未来を作り上げていく」ために、テクノロジーが非常に重要な役割を担っていくということには変わりはないと思います。そのために自らのスキルを磨き、新しい未来を想像・創造し、ワクワクしていけるような人と一緒に働けたらいいなと思っています。

ゲームクリエイターの方ももし興味があったらぜひ遊びに来てください!

■お知らせ

メドレーでは医療業界に存在する課題にITを駆使して取り組んでいきたいデザイナー・エンジニアを募集中です。皆さまからのご応募お待ちしております。

募集職種 | 株式会社メドレー
メドレーの成長の歴史は、組織としての総合力成長の歴史です。より多くの実需に対して、より大きくアプローチしていくために、各領域における最高のタレントを探すことに取り組んでいます。 ...
https://www.medley.jp/jobs/
CREATOR'S STORY | 株式会社メドレー
家族や友人が病気になった時に救いの手を差しのべる医療の力。しかし、現在の医療に課題は全く無いのでしょうか。医療者の都市偏在による地方の医療崩壊、患者と医療者との間の情報ギャップから生まれる、医療不信や医療訴訟、過酷な労働環境による現場スタッフの疲弊。まだまだ大きな課題は存在しています。 ...
https://www.medley.jp/team/creator-story.html

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メドレーが提供しているサービス

・医療介護福祉の人材採用システム「ジョブメドレー」

・医師たちがつくるオンライン医療事典「MEDLEY

・オンライン診療アプリ/クラウド型電子カルテ「CLINICS

・医療につよい介護施設・老人ホームの検索メディア「介護のほんね

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