メディフォン社員のキャリアと価値観にフォーカスした企画。
今回は、2019年9月に入社し、現在はmediPhone事業部・医療支援部でマネージャーを務める伊戸陽子さんに話を聞きました。
ーまず担当している業務や役割について教えてください。
私はmediPhone事業部・医療支援部のマネージャーとして、主に医療機関に向けた、外国人患者受入れ支援サービス「mediPhone」の導入提案を担当しています。
営業先は病院だけではなく、最近では薬局やクリニック、一般企業などにも広がっています。クルーズ船や動物病院など、これまでの“医療機関”の枠を超えた現場で提案する機会も増えてきました。
ご提案をオンラインで行うこともありますが、導入を具体的に進める段階では、やはり現地に足を運ぶことを大切にしています。地方のお客様のもとへ伺うことも多いですね。
マネージャーとしてチームをまとめる立場ではありますが、今も自ら現場に立ち、顧客の声を直接聞きながら営業をしています。医療支援部のミッションは、mediPhoneの価値を社会に広く知っていただき、本当に必要な現場へ届けていくこと。そのために、日々現場と向き合っています。
▲オフィスで業務中の様子
ーメディフォンに入社するまでの経緯を教えてください。
メディフォンは私にとって3社目の会社です。新卒で入社したのはアクセサリーの販売メーカーで、百貨店での販売職を約2年経験しました。その後は日本酒メーカーで約20年間、卸営業やスーパーのバイヤー向け営業に携わってきました。
転職のきっかけは、子どもが小学生になったタイミングです。いわゆる「小1の壁」に直面し、それまでの働き方では家庭との両立が難しくなりました。当時は今のように在宅勤務も一般的ではなく、時短勤務も小学生になると適用外になることが多かったんです。働き方を変えたいと思い、転職活動を始めました。
転職サイトを通じてメディフォンから声をかけていただき、自宅から近く、時短勤務もできる環境だったことが入社の決め手になりました。当時はメディフォンのことを知らなかったので、「こんな事業があるんだ」と新鮮でしたし、前職よりも規模が小さく、柔軟に動ける会社で働きたいという思いもありました。
入社前は、医療機関への営業と聞くと少し敷居が高いイメージもありました。ただ、実際には医師だけではなく、さまざまな立場の担当者の方と関わりながら進めていく仕事でした。入社当初は事業の土台づくりの時期でもあり、営業だけでなく、セミナー運営や案内業務など幅広い業務に携わっていました。
ーメディフォンでのこれまでを振り返って、印象に残っている出来事はありますか?
入社して1年も経たないうちにコロナ禍に入り、状況は大きく変わりました。医療機関にも簡単には出入りできなくなり、「これからどうなるんだろう」と感じる時期もありましたが、その一方でmediPhoneの必要性はこれまで以上に高まっていきました。
特に印象に残っているのは、コロナ感染者が隔離されているホテルでの対応です。ホテルにはmediPhoneが導入されていて、外国人の感染者の方に対して、朝・昼・夜の体温確認を行う際のやり取りを支えていました。必要に応じて現場に足を運ぶこともあり、mediPhoneが単なるサービスではなく、現場の安心を支える存在になっていることを実感しました。
当時は観光客が減ることでmediPhoneの利用も減るのではないかと思っていましたが、実際には利用者の多くが日本在住の外国人の方で、感染拡大に伴って対応が必要な場面は増えていきました。
今は外国人観光客も戻りましたし、日本で暮らし、働く外国人の方もさらに増えています。だからこそ、医療現場で言葉の壁をなくすmediPhoneの必要性は、これからますます高まっていくはずです。働き方を変えたいという思いで入社しましたが、今では社会に必要とされる事業に深く関われている実感があります。
ーメディフォンでのこれまでを振り返って、大変だった出来事はありますか?
もちろん簡単な仕事ではないですが、私はもともと前向きに捉えるタイプなので、「大変だった」という感覚よりも、「どうやったら前に進められるか」を考えることのほうが多いですね。
強いて挙げるなら、契約までに長い時間がかかる案件です。実際に、5年越しで発注いただいたケースもあります。
ただ、不思議と「大変だった」というより、「やっとここまで来た」という気持ちのほうが強いと感じています。医療機関は導入検討に時間がかかりますし、限られた予算の中で本当に必要だと感じていただけなければ導入にはつながりません。だからこそ、契約が決まったときには大きな達成感があります。
一方で、契約の獲得はゴールではなくスタートでもあります。限られた予算の中で選んでいただいているからこそ、契約後にしっかり価値を感じていただけるものを届けなければいけない。その責任は常に感じています。
ー逆に、嬉しかったことはありますか?
嬉しかったことはたくさんあります!特に印象に残っているのは、ある大学病院様への導入です。
現場ではmediPhoneの必要性を感じていただいていた一方で、決裁のハードルが高く、お問い合わせをいただいてから導入まで約1年かかりました。その間、担当者の方と密にやり取りを重ね、見積もりの調整や説明会、トライアルの実施などを一つひとつ積み上げて、最終的に導入につながりました。
あのときは、「ついに突破できた」という感覚があり、本当に嬉しかったですし、携わっていたメンバーみんなで喜び合えたのも印象に残っています。
医療機関では、現場の課題がすぐに組織全体の意思決定につながるとは限りません。だからこそ、時間をかけてでも必要性がきちんと伝わり、導入に結びついたときは、単なる契約以上の嬉しさがあります。
▲チーム内で細かく情報共有をする様子
ーご自身が「成長できた」と感じるエピソードがあれば教えてください。
メディフォンでの営業を通して感じているのは、契約は営業一人の力だけで決まるものではないということです。営業だけでなく、マーケティングや開発、オペレーションなど、さまざまな部署の積み重ねがあってこその契約だと感じています。
その中で自分自身が成長できたと思うのは、単に「売る営業」ではなく、相手の課題を一緒に整理しながら解決策を考える関わり方ができるようになったことです。
医療機関の方と話していると、患者さん対応だけでなく、院内の運用や体制面の悩みまで伺うことがあります。そうした声に対して、「この部署ではこう使うとよさそうですね」と一緒に活用方法を考える中で、「この人になら相談できる」と感じていただけた瞬間は、とても嬉しいですね。自分を成長させてもらっているのは、医療機関をはじめ、顧客の皆さまのおかげだと感じています。
▲「売る営業」ではなく、お客様の声を丁寧にヒアリングして信頼関係を構築しています
ー今後、部門として取り組んでいきたいことや、課題意識はありますか?
外国人医療や医療通訳の課題は、病院の中だけで完結するものではないと思っています。実際には、病院に行く前の段階から困っていることも多く、そこが解決できれば、もっとスムーズに医療につながれるケースもあるはずです。
今後は、「外国人患者受入れ支援サービス」として、医療機関の中だけでなく、受診前から受診後までを含めたスムーズな導線づくりにさらに取り組んでいきたいです。病院にたどり着くまでの不安を減らし、たどり着いた先でもきちんとサービスを使ってもらえる状態をつくる。そうした流れ全体を支えられる部門にしていきたいと思っています。
ーメンバーやチームに対して、日頃意識していることはありますか?
私自身、まずは自分が仕事を楽しむことを大事にしています。商談が本当に好きで、移動で疲れていても、商談が始まると自然と気持ちが入るんです。それくらい、この仕事そのものを面白いと感じています。
特に嬉しいのは、お客様が本音で話してくださる瞬間です。たとえば「実はここに困っていて」と率直に相談いただけたり、会話の中で課題が整理されていったりすると、しっかり向き合えた実感があります。すぐに契約につながらなくても、「課題解決のきっかけをつくれた」と感じられる瞬間には大きな手応えがあります。
だからこそチームに対しても、数字だけではなく、この仕事の面白さや手応えを共有することを意識しています。医療支援部は営業だけで完結する仕事ではないからこそ、「この病院でこういう課題が解決できそうだった」「やっと導入が決まった」といった前向きな実感も、日々メンバーと共有しています。
また、私たちの仕事は、楽しいだけではなく、その先に社会的な意義があることも大きいと思っています。将来的には、蛇口をひねれば水が出るのと同じように、病院に行けば自然に医療通訳が使える、外国人の方が必要な支援につながる。そんな社会インフラのような存在にしていきたいです。
その一歩一歩を今の仕事でつくっていると思うと、やっぱり面白い。リーダーとしても、その前向きさや面白さをチームの中で共有しながら、みんなで同じ方向を向いて進んでいけたらいいなと思っています。
▲医療支援部チームでグループワークをする様子
ーメディフォン全体として、今後どのように成長していきたいと考えていますか?
最近入社される方は、メディフォンのミッションやビジョンに強く共感して入ってくる方が多いなと感じます。私が入社した頃は、まだ今ほど事業や組織が確立されていたわけではなかったので、当時と今では会社の見え方もだいぶ変わったと思います。
でも、メディフォンで働く意義の根本は、ずっと変わっていません。外国人患者さんを支えることはもちろん大切ですが、同時に、病院側の困りごとを解決することにも大きな意味があると思っています。
これからメディフォン全体として目指したいのは、単にサービスを提供するだけではなく、病院にとって“困ったときにまず相談したくなる存在”になることです。
ツールの使い方を伝えるだけではなく、その先にある課題まで一緒に考え、「メディフォンが入ったらここが解決できそう」「これなら現場が楽になりそう」と思っていただけるような関わり方をしていきたいです。
外国人対応で何か困ったときに、「とりあえずメディフォンに聞いてみよう」と自然に思い出してもらえる。そんな存在として、これからも現場に寄り添い続けていきたいと思っています。